13年間のあゆみ。ふじ社会福祉士事務所業務日誌

ホームページリニューアルを機会に、これまでの歩みを一挙公開します。
13年間の一日一日の出会いを大切に、これからの糧にしたいと思います

業務日誌

2022.2.22 オンラインで意思決定支援研修に参加
厚労省主催の意思決定支援研修に参加しました

コロナ禍でいいこと。全国どこにいてもオンラインで研修に参加できること

現在、厳冬を逃れてプチ移住中

自宅を離れていても、PCとWifi環境があればどこからでも「まるでそこに集まったかのように」会議や研修に参加できます。

「意思決定支援」のプロセスが大切ということは数年前からくどいほど言われてきました

そして、2016年成年後見制度利用促進法ができ、それにもとづく基本計画のなかで「当事者がメリットを感じる制度」にしなければならない、とされました。

裏を返せば、今の成年後見制度は当事者がメリットを感じていないということです。大いに反省しなければなりません。

国連の障害者権利条約批准国の義務として「当事者の完全参加」のしくみが求められ、日本の成年後見制度の「代理代行決定」がこれに違反するのではないか、ということから慌てて猫も杓子も「意思決定支援」と言い出したのではないか、と思います

今回の研修は定員40名ほどの研修が4か月ほどの間に全50回ほど計画され、都合のよい日程に参加すればいいのですが、全国どこにいてもオンラインで参加して、5~6名のグループミーティングで意見を交わすこともスムーズにできて、本当に便利な世の中になったものだ、と実感しました

2022.1.30 成年後見実務マニュアル 最終原稿提出
1月10日と16日の編集会議を経て、直すべき箇所を丁寧に修正して、最終原稿を提出しました。

また、巻末に付ける「語句索引」に載せる語句の一覧や短縮語句の一覧も作成して提出しました

自分が提案した「語句索引」が採用されてよかったと思います

とにかくマニュアルなんだから、いつも手元に置いて、成年後見の事務をするときに「これどうするんだっけ?」って思ったらすぐに手に取ってもらえるといいなぁと思います
2022.1.10 成年後見実務マニュアル編集会議
年末が原稿の締め切りだった「成年後見実務マニュアル」の編集会議でした

編集委員の皆さんの原稿をお互いに読み込み、内容や語句の使い方など細かい部分を見直していく。

午後2時からの会議は、一字一句細かく見直していくと、時間がいくらあっても足りません。

自分ではこれでいい、と思っていても、読み合せていくと「ここはトツゼン口語体になっていて、書籍の文章としては変ですよね」って言われて、そりゃそうだわーと大笑い

そうなんです、つい口語体になってしまうのです

とにかく、良いものにしようというメンバーの熱い思いがあるから、議論はつきません

結局、3時間たっても半分くらいまでしか終わらず、16日にもういちど編集会議を持つことになりました
2022.1.5 後見制度支援貯金(ゆうちょ銀行)
新年最初の仕事として、後見制度支援貯金の上申書を裁判所に提出しました

昨年8月、一般の銀行に「後見制度支援預金」の口座を開設したケースですが、その時に9月からゆうちょ銀行でも「後見制度支援貯金」の取り扱いを始めるということがわかったのです

なぜか、ゆうちょ銀行は支援貯金のことをあまり広報したくないようです(笑)

ゆうちょ銀行の窓口の人が言っていました、「あまり広く知らせない方針ですので、、、」って

いえいえ、私はホームページで広くお知らせしたいです

制度としてあるものを知らせないのはおかしいし、なにより成年被後見人にとってより安心して後見制度を利用できるようになれば、こんなにいいことはないですものね

てことで、まずは家庭裁判所に支援貯金を利用する状況についての「報告書」を上げました

その時、ちょっとしたミスをしでかした

私は「ゆうちょ銀行 〇〇〇(漢数字)支店」と記載したのですが、書記官から「この支店名は他行から振り込むときのための便宜的な支店名ではないですか?」

え?確認します、ということで、ゆうちょ銀行に電話してみた

やはり、ゆうちょ銀行には支店はないそうで、「株式会社 ゆうちょ銀行」とだけ記載するのが正しいそうです。支店はないので全国どこでもオーケーだそうです

ということで、もう一度書き直して提出しました
2021.12.30 成年後見実務マニュアル原稿提出
ふー!
12月31日の締め切り前日に「成年後見実務マニュアル」の原稿を提出しました

現行の本(2011)の改訂版だから、修正程度でいいとタカを括っていたのですが・・・

僭越ながら、というか10年前のマニュアルはもう時代が変わっていて(ちょっと大げさですが)内容が現状とあっていないものが多く、書き直さなければならない項目がたくさんありました。

成年後見制度利用促進法(2016)や、成年後見事務の円滑化法(民法860条と873条の改正)もまだなかった時期の発行だったので、これはもうマニュアルとは言えない(失礼!)

しかし、感覚ではわかっていても、書籍となる文章にするには「正しい」「テキストらしい(?)」書きぶりにしなくてはいけません、と言われました(失笑)

はい、ブログのような気楽な文章を書くのは得意?なのですが、格調高い文章は不慣れなもんで、、

生みの苦しみを味わってようやく29日に提出したのですが、すぐにダメ出しが来て(笑)、翌日の30日に出し直しました。締め切り前日!えらい!

会議はオンライン、PCで原稿作成、提出はメール添付、メーリングリストで即座にほかの人の文章を確認。
自分のパソコンの前だけですべてが完結するという、とても便利でスピーディーな時代ですが、一度くらい実際にお会いしたいものです。

元日から皆さんの出された原稿を読んで、1月10日の編集会議で意見交換という流れです

暮れもお正月もないね。仕事している気がします(笑)
2021.11.15 四日市市社協成年後見ゼミナール
秋晴れの七五三日和。
四日市社協の成年後見ゼミナールの開講です

どこもかしこもコロナに振り回されて、いろんな研修やセミナーが計画通りに進まず、担当の方々のご苦労がうかがえます

今回はちょうど、「今だ!」というタイミングでスケジュールをぎゅっと詰め込んで。担当者の意気込みが感じられます
市民対象の研修で、『全5回、毎週月曜日午前午後』なんてあまりない(笑)

私は今年も開講日の「市民後見概論」と閉講日の「全体まとめ」の講義を担当させていただきます

今回は、私ごとですが「成年後見実務マニュアル」のなかの「市民後見」の項目を執筆担当しているので、改めて勉強しなおして新たな気づきをいっぱいさせてもらいました

たとえば、市民後見について学んだ市民は「後見活動」の担い手としてのみならず、地域における「権利擁護支援」の担い手として期待される存在であること。

つまり、成年後見制度の知識は権利擁護支援のための資質の一部であること。

多くの市民が、みずから権利擁護支援の担い手になれることこそが「成年後見ゼミナール」の最終目的であること

自分自身の認識を改めるきっかけになったことに感謝します
2021.10.23 成年後見実務マニュアル編集委員会
三重県社会福祉士会権利擁護センター「ぱあとなあみえ」の運営委員会からお声がけいただいて、日本社会福祉士会の書籍編集委員に携わらせていただくことになりました。

社会福祉士会が実施する「成年後見人養成研修」(現在は成年後見人材養成研修)などでテキストとして使用する『成年後見実務マニュアル』の改訂版の編集執筆を担当させていただくというものです。

そんな大役を、私なんか恐れ多い、、、、と躊躇しましたが、これもなにかのご縁、「やってみなさい」という天からの声に背中を押された気持ちで覚悟を決めました(笑)

現行の「(改訂)実務マニュアル」は2011年初版です。そして私自身もちょうど2011年から成年後見人をはじめたので、ちょうど10年目。これが「何かのご縁、やってみなさい」という天の声に思えた理由です。そろそろ「集大成」になればうれしいな、と。

今日は第1回の編集委員会

この時期、すべてオンラインでの会議となりますが、そのおかげで多忙な皆さんのスケジュール調整が可能になるというものです。
土曜日の夕方5時から8時まで、なんて集合会議ではなかなかない(笑)

7名の編集委員は私以外すごいベテランでそれぞれの県の社会福祉士会の要職におられる方々、、、

現行版についての項目見直し、新規に入れるべき項目、全体の順番、などを話し合い、執筆担当する項目を決めました

私の願いは、巻末に「語句索引」をつけてほしい、ということ。自分が後見事務をしていて何かわからないことが出てくると、このマニュアルに頼るのですが、その時せっかちなので語句から調べたいことが多いのです。

おかげで索引をつけること、検討してもらうことになりました。

編集会議なんて想像したこともない世界ですが、さすがに出版社の「中央法規」の担当の方は慣れてみえて、てきぱきと今後のスケジュール調整や次回までの宿題などを決めて、充実した会議でした。

さあ、がんばって書きます。11月末までに内容の概要確認、12月末が原稿締め切りです。
2021.10.4 伊勢社協生活支援員研修
2021.10.4 秋晴れの伊勢で
ようやく、ようやく開催することができました!

昨年12月にご依頼をうけ、今年1月に実施する予定だった「日常生活自立支援事業生活支援員フォローアップ研修」
緊急事態宣言がでて延期。

しかし支援が必要な人への対応は途切れることはない
コロナ禍ですべての人たちが犠牲になっています。不安な生活を余儀なくされています。

今日は開催出来てほんとうによかった。
会場とオンラインのハイブリッド研修で、お互い不慣れなためすこし戸惑う場面もありましたが、有意義な研修だったと思います

テーマは「意思決定支援・自立生活支援」

いま、すべての支援者に求められる視点です

そして、とても難しい。
私自身、理念と現実のあいだで「そうは言ってもね」「実際はこうはいかないよね」ってことが多い

多分、今日研修をうけてくださった支援員さんたちも、「言ってることはもっともだけど、実際どうなの」っていう感想をもったのではないかと思います

まだまだ勉強です

2021.8.26 後見制度支援預金
数年前から懸案事項であった、Aさんの「後見制度支援預金」の口座を開設しました

この制度は、被後見人の財産を安全に管理するため、日常生活に必要な額以上の預貯金を「固めて」しまって、裁判所の指示がないと出入金できないようにする仕組みです

つまり、後見人の管理に任せると不安(不正が起こる可能性がある)から、裁判所の管理下におく、という意味。
それは、私たち後見人にとって「ちゃんとしているのに、疑っているの?信用してよ」と言いたいことです

しかし、今回すこし事情があって先のことを考えて「後見制度支援預金」の口座を開設することにしました

これまで「支援信託」が先行していましたが、信託銀行となると近くになくてなかなか利用しにくいことがあった

最近、一般の銀行で「支援預金」の取り扱いが始まったのでこちらにしました

裁判所の指示書と後見登記事項証明書や通帳印鑑等をもって、銀行窓口でいろいろ書類を書いて待つ待つ・・・私も初めてなら窓口担当者も初めて(笑)

2時間ほどかかってようやく口座開設できました。
後見人の事務管理としてはこれまでとなんら変わらないのですが、一仕事終えホッとしたところです
2021.3.20 ぱあとなみえ「成年後見死後事務」研修
ぱあとなあみえでは、年2回成年後見名簿登録者を対象としたフォローアップとして「継続研修」を行っています

今年度2回目の研修は私が担当させていただくことになりました
テーマは「成年後見における死後の事務」

縁起でもない、、、そうですよね。なぜ私にお鉢が回ってきたのか、、、
実は私が担当した被後見人さんは、なぜか身寄りのない人が多くこれまでにいわゆる「死後事務」(死亡届から火葬・納骨まで)を後見人として行った人が5人もいます
つまり「経験豊富」(こんなことに豊富になりたくないが)ということを買われたわけですね

で、今回はイマドキらしく「オンライン」と「会場集合」の2つ同時『ハイブリッド』研修になりました。(カッコイイ!)

といっても私は講師としていつも通りパワーポイント資料をもとにしゃべるだけ。ZOOMのホスト役や画面共有(これもよくわからん)は、ぱあとなあみえのメンバーがやってくれます

ホント、役に立つ頼りがいのある仲間たちです

そして今回は私の概論のあと、ぱあとなあの新メンバー(新メンバーなのに死後事務を経験した)が事例発表をしてくれて、その後、三重弁護士会の東(ひがし)弁護士の講義や質疑応答もあり、大変充実した研修会となりました(自分で言うか?)

事前にいただいていた10個の質問は、会場に来てくれた人とオンライン参加の人両方あり、それぞれに補足や追加質問をしていただいたので、会場とオンラインとが一体となってすごく新鮮な体験でした

会場に25人、オンラインで50人。
どうなるかとても不安でしたが、「やればできる」と実証できたと思います
(どんだけ自画自賛(笑))
2020.12.11 やっとできた!成年後見ゼミナール
2020.12.11 四日市社協令和1年度事業の成年後見ゼミナール、延期、再延期の末、担当者の「なんとか今年中に」という切望のもと、本日やっと開催することができました

なんといっても、1月開講でしたのであたためにあたためて、なんだか講師のほうも「何をやってたっけ?」という状態でしたが、受講者の方はやはり熱心な方が多い。

とても熱心に話を聞いた下さり、質問も実例に即して具体的なものをたくさんしてくださって、こちらのほうが勉強させてただきました

このゼミナールをきっかけに、地域で成年後見制度を広めていただく役割をになっていただけたら心強いかぎりです
2020.12.4 ぱあとなみえ「成年後見申立支援」研修
四日市市文化会館にて、緊急宣言の隙をぬって、ぱあとなみえの「成年後見申立支援」研修を行いました

行政の市長申立担当者や社協、包括職員を対象に毎年実施していますが、今年は特別です

なんといっても参加者はみなさん普段高齢者と直接面談するのを仕事にしている職員さんたちばかり

万一コロナに感染したら、個人の仕事どころかその職場の皆さんにもご迷惑がかかります

とにかく感染予防に神経をつかい、そろそろと?研修をすすめました

私が担当したのは午後の「申立に必要な書類」と「事例ワーク」です
書類の方は午前に家裁の書記官さんにお話をしていただいたので、特に付け加えることもない

事例ワークに力を注ぎました。
この課目を担当するのは初めてなので、新しく事例シートを作りました
じつは、自分の母親をモデルに事例を考えたので、参加者のみなさんがどのように考えてくれるか、ということに興味があったのです

ここで例年はグループワークを行い、それぞれのグループにぱあとなあみえのファシリテーターが付くのですが、今年はコロナ対策のためグループワークは取りやめ、全体ワークにしました

私が参加者名簿を見ながら指名していくのですが、これがとてもプレッシャーだったみたいです。ごめんなさい

「このケースの類型は後見にしますか?保佐?補助?」
「後見人候補者はだれが適当だと思いますか?」

などなど、そりゃーいきなり当てられたら、ビビりますよね

とにかく申立の書類までみっちりと体験していただき、きつかったかも知れないけど勉強になったと思います

是非これからのお仕事に生かしてくださいね
2020.11.20 リモート面会
コロナ禍で被後見人さんとの面会が難しくなって半年以上たちます

しかし、高齢者や障がい者にとって、親しい人との面会はとても大切なこと
時には会えないことでふさぎ込んだり、認知症等の症状が悪化することもあります

施設によっては対策を講じ、工夫して面会の機会をつくってくれます

今日は障害者施設○○園にお伺いして、被後見人さんと面会しました
といっても、直接会うのではなく私は玄関ホールで、彼はデイルームからPC画面を通しての面会です

直接は会えなくてもすぐそばにいて、画面で表情を確認できるというのはとても楽しいこと。

「コロナが収まったらまたお出かけにも行けるから、もうちょっと我慢しようね」

もうちょっと、、、がはやく終わりますように。

車の大好きな彼に「中古車情報誌」(スーパーに無料で置いてある(笑))を毎月届ける約束をしていて、今月号を渡しました。大喜びでした。差し入れこんなのでゴメンね
2020.10.26 伊勢市社協「法人後見支援員養成研修」
伊勢市社協さんには何度か研修講師に呼んでいただいています

今回は「法人後見支援員」の養成研修にうかがいました

といってもコロナ禍で開催危ぶまれ、zoom研修にしようかという提案には私のほうが「参加はできるけど自分が講師になるのは自信ない、、、」という状態で、とにかく対策とって集合開催になりました

各テーブルには1人づつ座り、窓開け放し、グループワークはやめて1人づつ発言する全体ミーティング(これが結構はなしはずみました)
発言ひとり終わるごとにマイク消毒。

全体ミーティングのテーマは「受講動機」と「講座を受けての感想」でしたが、これが新鮮なかんじで楽しかったです。

参加された皆さん、受講動機はさまざまですがこれをきっかけに地域での支え合いの輪が広がればすばらしい成果だと思います
2020.9.5 ゼミナール再度中止
昨年度中に終わる予定だった「成年後見ゼミナール」、全5回のうち4回目と5回目が延期になっていたため、8/20と9/5に再開する予定でした

、、、がまたまた今度はコロナ第2波がやってきて中止です
2020.3.5 コロナ予防のためゼミナール中止
2020.3.5
四日市社協の成年後見ゼミナール~あなたにできる後見活動について考えよう~全5回シリーズの最終回をつとめさせていただく、はずでした

、、、がコロナ対策のため中止、延期となりました

再開はいつか未定です
2020.1.16 四日市成年後見ゼミナール始まる
成年後見ゼミナールが始まりました

昨年11月に、「話す犬を放す」という映画を観る会が行われ、そこで私もコメンテイターとしてお話させていただいたのですが、それをきっかけにゼミナール参加者を募り、本日の開講です

各市社会福祉協議会では、権利擁護事業として日常生活自立支援事業や法人後見の事業に取り組んでいますが、これからの高齢社会、必要な人はますます増える

そこでもっと「マンパワー」が必要になることは確実です

もっと市民の力を借りよう、みんなで支え合う社会をつくろう、という主旨で「市民のチカラを育てる」ための企画です

多くの意欲ある市民が参加してくれました

ちょっと小難しい話、堅苦しい話もありますがこれから全5回のゼミナール、元気に乗り切りましょう

私はまた、最後の回にお話させていただきます
2019.12.21 最後を見届ける
重篤で意識のないまま、点滴のみで命をつないでいた被後見人さん(60代女性)

何度も親族に「最後に会いに来て」と電話したけれど、「会うことはできません。後見人さんにすべてお任せします」との返事ばかりでした。

早朝、4時に病院から電話がかかり、「○○さんの呼吸が止まりました。」との連絡がありました
「夜が明け次第、行きます」、と返答し、6時から行動開始

まずは親族に電話。やはり「行くことはできません、お任せします」
つぎに葬儀屋さんに電話。こちらは「わかりました。すぐ車を回します。後見人さんとは病院の霊安室で待ち合わせましょう」とテキパキ。ありがたいなあ、、前もって「近々、、」とお願いしてあったのでよかった

あさイチで病棟にいき、荷物をまとめて受け取り、霊安室でご本人と対面。しばらく待つと主治医が来て経過を説明してもらい、診断書を受け取り。
まもなく葬儀屋さんが来て今後の段取り打ち合わせ。すでに火葬の予約もしてくれてあって、さすが餅は餅屋(?)

ご遺体の安置と遺品の引き取りも引き受けてくださって、大助かり

私は市役所に死亡届を出して(後見人は届出人になれますが、『登記事項証明書』がいります)
今日のところの事務完了。

急いで津まで駆けつけ「ぱあとなあみえ」の名簿登録研修、「後見人のリスク管理」の講師をしました。ああいそがし。
2019.12.9 キュウヘン、スグカエレ
夜10時、滞在中の沖縄に電話がかかってきました
特養入所中の被後見人(60代女性)の容体が急変して施設の看護師では対応できないので救急車を呼びますとのこと。

特養のスタッフも慌てているようすで「○○さんの意識がありません!血圧は上が60です!」「すぐに来てください!」

「ごめんなさい。いま、沖縄にいるのです。明日、帰れるようにすぐ飛行機を手配するけど入院決まったら連絡ください」

20分くらい後に今度は救急隊員から電話。「○○さんの後見人さんですか?すぐに来てください。これから救急搬送します」私「すみません、いま沖縄にいます。明日行きます」

さらに20分後、入院先の病院から電話。「○○さんの後見人ですか?すぐに来てください」・・・

慌ててネットで翌日の一番早く帰れる便をとり(結局、沖縄は半日ほどの滞在でした)帰りの機内では、いざという時の事態をシュミレーション。・・・関係を断っている親族と葬儀屋に電話して・・・などなど

翌日、覚悟して入院先の病院に駆けつけると・・間に合いました
主治医とMSWに状況を説明してもらい、「重篤です、合わせたい人に連絡をしてください」ということでした

2019.11.14 四日市で映画会と成年後見トーク
四日市市社協主催で成年後見制度を考えるための映画とトークの会が開催されました

映画は「話す犬を放す」というタイトルで、レビー小体型認知症のお母さんと女優を目指す娘の生活を、ユーモアを交えながら考えさせられる内容のものでした

その後映画を振り返りながら社協の職員さんとトークセッションする形で、「成年後見制度」を利用する方法やメリットをお話しました

私自身トークセッションという方法は初めてでしたが、一方的に講義をする形よりもより親しみがもてて聞きやすかったのではないかと思います

途中、ちょっとした寸劇も交えてとても楽しかったです
四日市社協の職員様おつかれさまでした
2019.11.10 多治見の姫地区で終活講演会
一昨年からお邪魔している多治見市へ講演会に伺いました。今回は「姫地区」です

多治見社協の取り組みとして、一昨年全市を対象に「終活で老後が輝く」という講座をさせていただき、その後市内の各地区での地域住民研修会にお呼びいただくことになり、今回で4か所目になります。ありがたいことです。

「終活」というあまり明るくない話題でも、高齢化の進むわが国では「他人ごと」ではなく「わがこと」としてみなさんが切実に感じている課題であり、とても熱心に聞いていただきます

「終える準備」ではなく、これから「よりよく生きるための道標」として考えて、自分自身を見つめなおすきっかけになれば嬉しいです

2019.8.8 亀山市多職種連携
亀山市医療センターさまから「多職種連携会議」の講師のご依頼をいただきました

「判断能力が低下した高齢者への支援」というテーマで、福祉・医療等ご本人を支える様々な関係者が、職種の垣根を越えて連携し、トータルで支援していくために、一同に会して勉強するという取り組みです

ありがたいことです。ケース会議のときいつも思うのですが、生活不安を抱えひとりでこのさきどうしようと悩んでいた人にとって、多くの関係者(多職種)が「寄ってたかって」自分のこれからの生活について考えてくれるなんて、なんと贅沢でありがたいことでしょう(野中式事例検討会より)

今回もとにかく、他職種多職種がいっしょに勉強する、そのことが素晴らしいというお話をさせていただきました。
内容については、日常生活自立支援事業から成年後見制度への流れについて、具体的にお話させていただきました
皆様のこころに届いてくださるといいのですが。
2019.6.27 生活支援員さん、来たれ(伊勢市にて)
伊勢市社協で生活支援員養成研修をしました。

これから新たに日常生活自立支援事業の支援員さんとして活動されるか方の研修です

私はこの事業の「サポート体制」というテーマでお話させていただきました

制度の概要についてはお話させていただく機会も多いのですが、サポート体制について特に取り上げたことはありませんでしたので、この際私自身も考える機会となりました

支援員さんは利用者のお宅を訪問し、困りごとを聞いたり生活費をお渡ししたりする「最前線」です。

それだけに関わり方で悩んだり戸惑ったりすることも多いことと思います。安心して活動していただけるようサポート体制の充実が不可欠だと思いました
2019.3.2 再度のご依頼、鳥羽市より
鳥羽市地域包括支援センターより、市民向けの成年後見研修の依頼をいただきました。
3年前に鳥羽社協さまの主催でエンディングノート講座を開いて以来です

今回は成年後見の制度をわかりやすく説明したうえで自分の意思がしっかりしているうちにエンディングノートを書きましょう、というところまでもっていくというちょっとハードな内容のご依頼です

いつもは成年後見とエンディングノートと別々にお話するのですが、それぞれ1時間半くらいはかかります
両方をいっぺんにお話するとこちらは端折りながらでもダーっと進めることは可能ですが聞いている方は詰め込みで大変かなあと思います

今日はできるだけ要点を絞ってここが大事というところだけをお話させていただきました
一番前の席で聞いてくださった女性2人が、大きくうなずいたり私の問いかけに反応をくださったのがとても励みになりました
2018.4.22 岐阜県手話通訳問題研究会の記念講演
なんと!うれしいこと

昨年6月に多治見市社協さんで最初に講演会をさせていただいたときの手話通訳者さんが、私のお話を通訳してくださいながら「ぜひ、私たちの会でも聞きたい」と感じてくださったそうです

そして今日、今年度の総会のあとの記念講演会で「終活で老後が輝く」としてお話をさせていただくことが実現しました

手話通訳者さんは講演者の話を、聞き理解して手話にして伝える、という作業を一瞬のうちにしているすごいかたたちだと思いますが、そこで私の話が目に(耳に?)留まったということ、とても光栄に嬉しく感じました

講演会はみなさん前のめりになるほど大変熱心にきいていただき、質問も前に出てきてそれぞれご自分で手話通訳をしながら質問していただくという、私にとっては初めての体験で感激しました
2018.3.15 いなべ市社協で勉強する
三重県社協の日常生活自立支援事業契約審査員をしているご縁で、各市町の社協の専門員さんと親しくさせていただきます

今回はいなべ市社協にお声をかけていただき、生活支援員さん達にお話をさせていただきました

社協で法人後見を担っているので「法人後見支援員」という役割も視野に入れてお話しました。
たくさんの質問もいただき熱心な研修会になりました
2018.2.24 多治見市わきのしま地区で講演
多治見社協で6月に講演会を開いてから、同市のあちこちの地区から「自分の地区でもやってほしい」との嬉しいご依頼をいただき、今回は脇之島地区にお伺いしました

寒くて小雨も降る中、公民館がいっぱいになるほどたくさんの皆さんに集まっていただき改めて「終活」に対する関心の高さを感じました
2018.2.6 松阪市社協生活支援員さんと勉強する
松阪市社協の日常生活自立支援事業の支援員さんたちの研修会をさせていただきました

普段から障害者や高齢者の身近にいて訪問支援してくださる支援員さんたちは、真っ先にその変化やニーズに気付くことができるはずです

ぜひとも「信頼される存在」になって、ご本人さんの生活の向上のために力になって下さいとエールを送りました
2018.2.4 意思決定支援ってなに?
三重県社会福祉士会 ぱあとなあみえで意思決定支援の研修会を開催しました

「意思決定支援」ていう言葉このごろよく耳にしますがどういうことでしょうか?

これは、「日本の成年後見制度は国連障害者権利条約に違反している」状態(実際はまだ査定を受けていないけど、査定を受ければ明らかに指摘を受ける)なので、なんとかしなければ、、と日本社会福祉士会が考え出した「意思決定支援のためのツール」を使って生活のあらゆる場面で本人の意思を反映させようという取り組みです

どんなに障害が重くとも、本人の意思を引き出して自己決定させる。どうしても本人意思をくみ取ることができないときは(言ってみれば支援者後見人らの敗北ですが)関係者が協議して代理決定する。その際、なぜその結論になったのか、プロセスを明らかにする。

今日の研修は講義と演習を交え、みなで悩み話し合いながらこれからの成年後見制度はどうなっていくのだろう、と考えました

2017.6.24 多治見市で「終活で老後が輝く」
多治見市社協主催の「終活で老後が輝く」研修会をしました

「地域福祉活動研修会」ということで毎年テーマを変えて開催してみえるそうですが、事前申し込み不要、社協広報のチラシのみという宣伝で、さて何人の方が来てくださるのやら・・・と社協の職員さんは不安に思っていらっしゃいました

ところが、会場をあけると300人を超える参加者がいらっしゃって椅子を倉庫から追加で出さなきゃならないくらい、いっぱいのお客さんに来ていただきました

改めて「終活」ということに皆さんの興味関心が高いのかなと思った次第です

私のお話は、難しいことは話せません。身近な事例をあげて具体的にお話することしかできませんが、そうすると私自身「わがこと」としてイメージしやすいのです

参加いただいた方から好評をいただけたら幸いです
チラシ3.pdf
2017.6.18 サ高住見学
ご相談に伺っているひとり暮らしの男性(85歳)が、近い将来施設への入所を希望してみえます
その方は、お元気でまだまだ介護など無縁の方です
3年前に奥様を亡くされた直後から、これからの生活全般について相談にのってほしいとのご希望で定期的に訪問させていただいてます

この間には入院もしたし、新たな病気も発見されたし、息子さんとの関係でご心配もあったし、、、いろいろあって、ひとり暮らしの生活も不安があるし自炊も偏りがあるので「どこか安心してくらせる施設を探してほしい」というのが私への要望です

介護は不要だけどいつかは必要になるかもしれない。生活レベルは今より下げたくはない。あまり遠方では友達と会えなくなるのでこまる。
さあて、こんな方のニーズにはどう応えたらいいのでしょうか

まず、手始めにネットでサ高住と有料老人ホームの情報を調べて、そのなかでも「自立の人向け(お部屋にキッチンあり)」「部屋の広さが25㎡以上」で検索をかけました。

残念ながら、ほとんどが「要介護要支援」認定をされている方むけでした(サ高住の要件は60歳以上、というだけで自立の人も対象なんですが)
そんななか、やっと探し当てた2件に行ってきました

ベイサイド長島
プレステージ桑名陽だまりの丘

どちらも高級マンションというかんじで美しく、お部屋も広く、自立から要介護までOKでレストランもあるけど自室にキッチンもあるので自炊もOK!お値段はそれなりに。。というところです
自分も入りたくなりました。ご依頼の男性には次回訪問時にお話してみようと思います。
☆(決して宣伝を頼まれたわけではありません、気になる方はご自分で確かめてくださいね)

2017.6.17 ぱあとなあみえ継続研修とブロック交流会
三重県社会福祉士会ぱあとなあみえの継続研修がありました
これは後見人として活動している会員のフォローアップのために行われる研修です

最初に全国ぱあとなあ会議の報告があり、「成年後見制度利用促進法」の施行にともない、私たち社会福祉士に期待される役割や責任がますます重くなり、もっともっと力量をつけなければならないとハッパをかけられました
つづいて、県内の各地区ブロック別交流会をもちました
成年後見の活動は、何年やっていても[このやり方でいいのだろうか?」と孤独で不安なものです。
ついつい自己流で独断的になりがちです。
そんなとき、ちょっとしてことでも近くのぱあとなあの会員が相談しあえたら、とても心強いものです

これからも「顔の見える関係」を大事にしたいなと思いました
2016.12.9 野中式事例検討会やってみる
三重県社協の日常生活自立支援事業専門員さんたちに、習いたての「野中式事例検討会」の司会を実際にやってみました
理論も何もわからず、たった2回検討会に参加しただけで司会者をやるなんて、無謀ということは先に参加者皆さんに了解をいただき、とにかく参加していただく人を信じて!(ここが大事。この検討会は参加者全員でつくるものなのです)

ベテランの司会者は司会進行しながら自分でホワイトボードに板書するのですが、超新米のわたしにはとてもそんなことできません。板書者にお願いして司会に専念しました。

質問⇒応答の繰り返し。それがホワイトボードに描かれていくとだんだんと人物像がイメージできていく。なんだかワクワクするのです

一番ワクワクするのが「いいとこ探し」
私たちは、目の前のケースについて「困ったところ」ばかり見ていませんか?困りごとを解決するにはどうすればいいか?それが支援だと思いがちですね

野中式は違います。徹底的に「いいとこ探し」「強みさがし」をするのです(ストレングス視座ですね)

感動するのは事例提供者です。
いつもこの人の困ったところばかりを見ていて、この困難ケースどうしようか~と思っていたけど、こんなにも皆さんに「いいとこ」を発見してもらった。
明日から違う見方で支援していける!
これこそ、事例検討会の成果ではないでしょうか
2016.11.23 グループホームでお葬式
胸がいっぱいで書かずにいられません
なんと感動的なお葬式だったことでしょう!
T夫さんが入所しているグループホーム(津 おたっしゃ長屋)のホールでお葬式をしました
身近な親族数人とホームの職員さん全員とホームの入所者さん全員に見守られて旅立たれました

棺の周りに、ある人は車いすで、ある人は職員さんに手をひかれて集まり、ひとりひとりお花を棺に手向けていただき「さようなら、ありがとう」と言って別れました

「ここは家です。スタッフも入居者も家族です」
大好きな人たちに見守られて旅立ったT夫さん、なんて幸せな最期だったこと。うらやましく思います
ご冥福をお祈りします

2016.11.22 いい夫婦の日
11月22日、いい夫婦の日
日付が変わるのを待ったようにT夫さんは奥様のもとへ旅立たれました
奥様も5年前の22日に先立ってみえました
T夫さんは後見人としてではなく、お一人暮らしになってこれからの生活相談というかたちで関わらせていただきました
5年間、月2回の訪問は奥様への愛情やら昔の手柄話やらこれからの不安やら。。。いろいろ聞かせてもらうなかでこちらの方が教えていただいたことが多かったです

昨年肺炎で入院されてからは、あまりおしゃべりもできなくなったけど、行くたびにうれしそうに手を握ってくれてありがとうございます
入所しているグループホーム(津市おたっしゃ長屋)の計らいで、グループホームのホールでお別れ会(お葬儀)をさせていただくことになりました、今から行ってきます。
「ちいさなグループホーム、ここが家で入所者は家族だから当然です」という施設長さんの言葉に涙が出ます。
大好きなホームで看取られ、ホームでお別れ会をしてもらい、なんと幸せな最期だこと!
T夫さん、おたっしゃ長屋のみなさま本当にありがとうございました。

2016.10.22 事例検討会の勉強
「野中式ケアマネジメント研究会」という事例検討会の研修に参加しました
福祉関係者なら分野・経験・職種問わず。事例検討会の進め方を学びます

びっくりしたのはリピーターの多いこと。「また来ました」「今年も開催待ってました」という挨拶が交わされています
みなさん休みの日に自費で参加しています

そしていよいよ研修開始。ペーパー資料は一切ありません。何も書いてないホワイトボードのみ
実際に事例を提供してもらって進め方を演習するのですが、職種も地域も知らない人ばかりでも意見のでることでること。それを司会者がホワイトボードに書いていくうちに事例対象者の生活や人柄が生き生きと描き出されるのです

とにかく目からウロコの事例検討会でした
2016.9.14 特養の地域貢献
いなべ市の特養アイリスで地域の皆さんに研修会をしました
テーマは「エンディングノートについて」です

特養の地域貢献って、ちょっと耳慣れませんが社会福祉法人の使命として、利用者だけでなく地域住民のみなさんを対象として介護予防や健康づくり、高齢期の生活や生き方の勉強会などの企画を考えてみえるそうです

「終活セミナー」の第2弾ということですが、参加されたみなさんは「終活」というよりは「健活」といったかんじでお元気前向きな方たちばかりでした。
講演会の後の茶話会でもおしゃべりで盛り上がりとても楽しい時間を過ごさせていただきました
2016.7.31 MSWのみなさん、同業者です、ぜひご一緒に
三重県MSW(医療ソーシャルワーカー)協会の研修会で講演をしました。
テーマは「よくわかる成年後見制度と日常生活自立支援事業」です

MSW(医療ソーシャルワーカー)の皆さんは、私たちと同じ社会福祉士です。
職場が医療現場ということで、より医療にまつわる福祉課題に特化した相談支援を行う専門職ですが、地域に根ざした福祉的支援を行うのは福祉現場におけるソーシャルワーカーと同じです

今日は、日常生活自立支援事業や成年後見制度のお話しをしながら、ぜひ社会福祉士会に入会していっしょに成年後見制度の普及推進してみませんか?!とチャッカリPRしました

また、「同業者」として、将来独立の夢もかなえられますよ~とお話ししました。
ちょっと時間不足で「独立型社会福祉士」のことをお話しする時間がありませんでしたが、このホームページを発見してくれたらうれしいな~
2016.7.20  ボク、かえるうちあるの?
私が後見人をしているAさんは障害者施設に入居しています
お母さんは自宅で一人暮らしですが、その自宅は一部分Aさんの共有となっています

このたび、お母さんの都合で自宅を売却することになりました
家裁に相談したところ、一部Aさんの名義になっているので「居住用不動産の処分許可申立て」をしなければなりません。

今日は、Aさんにその事情を説明するために施設を訪問しました
デイルームで他の方たちとくつろいでいたところを、「お部屋に行ってちょっとお話ししましょ」
と連れ出しました

Aさんにわかりやすい言葉で説明したつもりですが、
「うん、わかった。ボク、帰るうちあるの?」
と聞かれて、私は言葉に窮し「大丈夫、お母さんの新しいアパート(老人ホームのことですが)に、Aさんも遊びに行くことができるよ」と、答えにならない答えを言ってお茶を濁したようなことになってしまいました。

あれではAさんの質問に答えたことにならないなあ、でもどうやって説明したらいいのかなあ・・・と考えながら、
「ごめんね、もう、帰るうちはなくなるの」と心の中でつぶやきました。障害者差別禁止法が施行される中、意思決定を支援するための分かりやすい説明ができなかった私は成年後見人失格ですね・・・(泣)

2016.7.8 七夕一日遅れ、年に一度の再会
昨年に引き続き、また熊野にお伺いすることができました。

三重県は南北に長い。四日市から熊野市まで特急南紀で2時間半かかります
熊野市は地域包括支援センターが中心になって、エンディングノート書きかた講座を開いています

昨年が第1回だったのですが、また今年もお声をかけていただいて、とても光栄です
今日は第1部は初めての方、第2部はフォローアップ講座として昨年うけていただいた方を対象に「実践編」を行いました。

実践編は個別相談のような形になって、エンディングノートから派生して広く生活全般の相談会のようになりました
相続や看取りのことなかなか普段相談できないことをお話しいただく機会になってとてもよかったと思います。

名物のさんまの丸干し、駅前の物産館では売り切れていて、観光案内所にどこに売っているか聞きにいったらなんと製造元の干物やさんがわざわざ観光案内所まで届けてくれました。
その上、帰りの南紀特急まで1時間ある、といったら、世界遺産「獅子岩」まで送ってくれたのです。(魚臭い軽トラの助手席は海気分満載!)
もうひとつおみやげに買ったさんま寿司(またサンマ!)、おいしかったな~また来年もいけるといいなぁ~
2016.6.14 ゆうぱっくSサイズがちょうどいい(覚え)
なんということでしょう、また寂しいお別れの時が訪れました。

高齢のうえ不治の病を患っていたので覚悟はしていました
その上身寄りがないので、後見人の私が最後まで見送らなければならないことも覚悟していました。
でも、4月のA子さんに引き続きまた、なので気持ちが萎えてしまいます。

そしてこちらは、東北地方に住む遠縁の方が供養してくださるとのこと。

葬儀屋さんが教えてくれました。
郵便局に売っているゆうぱっくの段ボール箱Sサイズがちょうどいいです
内容は陶器です。(以上覚え)
2016.5.31 相続人がいません
後見人経験6年目、合計10人の方の後見人をしましたがこれは初めてです

4月に亡くなったA子さんは、一人っ子で自分も結婚せず一生独身で暮らしました
ほんとに「身寄りがない」という状態なので、お葬式を後見人が出すことは覚悟していました

さて、終了報告財産引き継ぎとなると、相続人がいないので「国庫に返納する」ということになります
私がその手続きをするのか、と思って家裁に相談すると、違いました。

『相続財産管理人選任』の申立をして、裁判所が「相続財産管理人」を決めて、私はその人にA子さんの財産を引き継ぐことになるのです。

除籍謄本やら、A子さんが生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本やらいろいろな提出書類を整え、終了事務報告とともに選任申立ての書類作成中です

あーあそれにしても、せっかく貯めたA子さんの年金、国に返す(?返すってのも変)くらいなら、もっとA子さんのために使えば良かった
パジャマや下着やタオルも、し○む○ではなくデパートでブランド物を買ってあげればよかった・・・

後見人が本人の財産を管理するっていうことは、先の先まで見通して本人の今の生活を支える必要があるのですね

2016.4.18 3か月以内の登記事項証明書がいります
A子さんがとうとう亡くなりました
特養から夜中の3時に電話がかかりました、「すみません、朝イチで行くので待ってください」

覚悟はしていたけれどとうとうか・・・全くの第三者でも4年間のお付き合いでしたので、やはりがっかりします
これも覚悟はしていましたが、A子さんは身寄りがないので私が葬儀をしなければなりません。

まずは、死亡届を出すこと。後見人は届出人になれます
市役所の受付に行くと「後見人さんですか。3ヶ月以内の登記事項証明書が必要です」
あー、そうだった!大変、斎場の予約は明日とってあるのに死亡届が受理されないと葬儀ができません、

手元に1年前の登記事項証明書はあったのですが、3ヶ月以内とは準備がありません。、大慌てで津の法務局に行って登記事項証明を発行してもらいました
この忙しいときに、大変ですよね。
「登記事項証明書の有効期限」なんとかならないものでしょうか。
2016.4.4 備えあれば・・・
被後見人さんが入所している特養の相談員さんから電話がありました

「○○さんはだいぶ弱ってきて、ほとんど食べません。呼びかけにもあまり応じません。急変に備えてスタッフルームから目の届く部屋に移動していただきました。そろそろ万一の事を考えておいてください」

いつかはその時が来る。
わかっていても実際にそんな話を聞くと、どうしようーと思ってしまいます。もう何度も経験しているのに。

さて、○○さんはお元気なころに葬祭業者の互助会と契約をして毎月掛け金をしていました。
それは後見人にとってはとてもありがたいことです。
単にお金のことだけではなく、どこでどんな葬儀をしたいと思っていたのか、ということが「○○さんの意思」としてわかるからです。

私はさっそくその葬祭業者に行き、万一の時はどのような対応をすればいいか相談しました
ありがたいことに、○○さんが掛けていた互助会の口数で最小限のお見送りができそうです

○○さんには身寄りがありません。なので葬儀を出してくれる人がいません。
そのことをお元気な時から気にかけていて事前に互助会に入ったのでしょう。

私が受任してからはほとんど意味のある会話ができなくなっていましたが、このような形で被後見人の意思を実現できるのはありがたいことだを思います

2016.3.18 「市民後見人になりたい」を応援します
桑名市で市民後見人養成講座の最終科目を担当しました

法務省、厚労省は成年後見制度を推進するために担うべき人材の確保が急務としています
このようななか、各自治体は「社協等が法人後見人を担うこと」のほか「市民後見人を養成すること」に取り組んでいます

桑名市ではすでに行っている社協による法人後見のほか、今年度から市民後見人の養成を始めました

講座は1月の一般公開のシンポジウムに続き2月3月に3日間の講義研修、今日はその最終日でした
私の担当する講義は「市民後見人に期待するもの」というタイトル。

えーっと、私にはとてもそんなたいそうなお話はできません。
受講生のみなさんが「よし、やってみよう」と思ってもらえるような「やる気喚起」の時間になればと思いグループワークとまとめの話をしました

みなさん「自分にできるかな~」と不安に思う気持ちになるのは当然です。私たち専門職後見人でも最初はできるかな~と不安に思いましたから

思い出してほしいのはこの講座を受講しようと思った動機。
皆さんに共通する思いは「なにか人の役に立つことがしたい」「自分にも何かできることがあるはず」

その思いを応援します。
知識は勉強すれば後からでもついてくる。
思いは最初が一番あついかもしれない。

ぜひ一緒に少しでも生きよい社会を作りましょう

2016.3.3 親族後見人さんも勉強する
三重県社会福祉士会で、初めての取り組みとなる「親族後見人支援研修」を行いました。
このような取り組みは他の団体や機関ではまだやってないと思います。

親族の後見人さんは後見人になる以前から本人と関わっていたのだから、「これまでと同じこと」をすればいい、と考えてあまり意識せずに後見業務をしていたのではないでしょうか。
監督権のある家裁は、最初30分程度のDVDを見せて、後見人の業務はこんなことです、という指導をするだけです。あと、毎年の報告のときに書類チェックをするだけです。

このように、親族後見人さんが研修を受ける機会がなかったのも事実です。

専門職後見人は体系だった研修をうけて家庭裁判所に名簿を提出します。私たち社会福祉士の後見人は5か月間の研修と修了テストを受け名簿登録し、さらに毎年更新研修を受けます。

親族後見人さんは、これまでなんと孤独で不安な後見活動をしていたことでしょう。きっと研修の機会や同じ立場の人との交流を求めていらっしゃることと思います。
私たち社会福祉士会は、これからも親族後見人を支援します。
2016.2.29 津市社協の生活支援員さんにお話しする
今日は、津市社協の「日常生活自立支援事業」生活支援員さんの研修会にお招きいただきました。
現代社会は権利擁護の支援が必要なひとがどんどん増えます。そんな中で生活支援員さんの役割はますます多く重くなります。大変ですが、とてもやりがいのある、社会にとってなくてはならない存在です。

そんなお話をしたあと、担当しているケースの事例報告とそれについての意見交換や助言の時間をもちました。

日々「困難ケース」に悩んでいる支援員さんにとって、「わたしも同じようなケースもっているの」と、経験を共有することはとても前向きに励みになることですね。
2016.2.15 鳥羽市でエンディングノートについてお話しする
鳥羽市社協さんのお招きでエンディングノートの勉強会をしました。
来ていただいたのは地域でシニアリーダーとして活躍していらっしゃる「いきいきサロン」代表者様やシルバーヘルパーの方々です
シルバーヘルパーさんというのはステキですね、お元気な高齢者が助けのいる高齢者さんを「お互いさま」の気持ちで助け合うシステムだそうです。

自分たちの活動のなかで「エンディングノート」もとりあげたいという希望があって、まずはリーダーさん自らが勉強しよう、と思われたそうです。

さすがに、地域のシニアリーダーさんだけあって、熱心に聞いてくださり、また質問もたくさんいただきました。

自分の人生を最後まで自分らしく、また責任をもって生き抜こうという、現代のシニアの生き方に感銘をうけました。
2016.1.31 市民後見人のタマゴさんたち勉強する
三重県社会福祉士会で市民後見人基本実務研修をしました
この研修は各地いろいろな団体ですでに「市民後見人養成講座」を受講した方たちを対象に、実際に後見人の活動をするために必要な知識を学んでいただく目的で実施したものです。、

伊賀、名張地域と伊勢地域からの参加者がほとんどでしたが、すでに市民後見人として活動されている方やすぐにでも活動したい方もいて、みなさんとても熱心に研修をうけてくれました

成年後見の利用が必要な人はこれからますます増加してきますが、後見人を担う人材は限られています。
専門職の後見人はすでに手一杯という状況もあるなか、今後法人後見や市民後見人の活動に期待するものは大きいところです。

2016.1.24 桑名市のシンポジウムでパネリストをする
桑名市で昨年に引き続き「成年後見推進シンポジウム」を開催しました

私は専門職後見人として、どんな活動をしているのかをパネリストとして発表しました。

難しかったのは今回の目的は「市民後見人を養成する」ための導入の意味をもっているからです
つまり、「わたしもやってみたい」を思ってもらわなければいけない。
でも、「なんか簡単そう、お年寄りをサポートするボランティアね」と安易に考えてもらっても困る

その兼ね合いが難しかったですが、私の話は体験を具体的におはなしするので(それしかできない・・)おおむねわかりやすかったのではないかと思います。

これから始まる「桑名市民後見人養成講座」を受講する人が一人でも多く来た下さったら、うれしいです
2015.11.25 地域包括の社会福祉士さん、成年後見の勉強する
三重県社会福祉士会の今年度新規事業として「成年後見申立て支援」の研修を行いました。
三重県から委託を受けた「介護人材確保のための基金事業」の一環です

今日は四日市会場で来月は伊勢会場、2回実施します。
対象者は地域包括支援センターの社会福祉士さん。

地域には認知症や一人暮らしの高齢者がどんどん増えています。
地域包括の社会福祉士さんには日々さまざまな相談が入ってきますが、なかには成年後見制度の利用が必要と思われる高齢者もたくさんいます。
でも実際、「成年後見制度」について大まかに知っていても具体的にどうやって申立てをすればいいのかわからない。社協か役所の担当課につなげばそれでいい?いえ、包括の社会福祉士は親族が申立てをするときに支援をする役割も求められます。

今日は、家裁の書記官さんも講師にきてくださって実際にどんな書類を整えなければならないか、具体的な研修を行いました。
「こんな研修、はじめてです。よかった~」という感想をいただきました。
2015.9.28 お願い、もうちょっと待って!
9/8 新たに成年後見人としての選任審判がおりました。90代の入院中の女性です。
9/11 裁判所からの特別送達便で審判書が届きました。即時抗告の期間は審判書を受け取った翌日から2週間なので9/26に審判確定します
9/17 まず本人に面会、主治医の先生にもお会いしました。先生によるとご本人の病状はかなり重く余命は週単位、とのこと。

えー!どうしましょう!

なぜ、あたふたするか?それは、彼女は身寄りなく万一の時は後見人が葬儀を出さなければならない状況だから。
そして、死亡届や病院支払や銀行手続きやら後見人が手続きをしなければなりませんが、審判が確定するまでは正式には私はまだ「成年後見人」ではないから。
すべての手続きをする際には後見人たる証明「登記事項証明書」が必要なのに、それはまだまだ先になる・・・
「登記事項証明書」は審判確定後、家裁が東京法務局に通知して、登記が完了してからしか発行されません。審判確定後さらにおおむね2週間かかります。間に合わないかもしれない・・・

とにかく、なんとかあと10日間はもってほしい・・・
祈りつつ9/26を迎えた私が真っ先にしたことは、家裁で「審判確定証明書」を発行してもらったこと。(手数料がかかりますが)

なかなか見慣れない文書ですが、「審判確定証明書」は成年後見登記前でも私が成年後見人であること、の身分証明になります。

これで万一の時は後見人としてすべての手続きができるのです。やれやれ、というかなんというか・・・

2015.9.11 市長申立て担当者さん集合!
認知症や障害のため、判断力が不十分になり成年後見制度の利用が必要なのに、家庭裁判所に申立てをする親族 (四親等以内が申立します) がいないとき、市町村長が申立てをすることになります

「市長申立」といってももちろん市長さんが裁判所に行くわけではなく、役所の福祉の担当者(高齢福祉や障害福祉の職員)が必要な書類を作成して資料を整え手続きをします

今日は、三重県内の市町の成年後見担当の職員さんの研修会が開かれ、講義をする機会をいただきました

私は制度の概論を担当し、ついで家庭裁判所の方が実務面での書類作成についての説明をされ、さらに実際に申立を経験された市職員さんが事例発表をされました

参加された方の中にはこれまでに申立てをしたことのある職員さんも、まだ経験していない職員さんもいましたが、みなさん本当に熱心にまさに一言も聞き洩らさないといったようすで聞いてみえました

これからますます成年後見の必要な人が増えると見込まれます。
さらに、身寄りがない人や家族がいても遠方に住む人が増えてきます。
親族が裁判所に申立てをできなくて市町村長申立てが必要となるケースは増える一方です。

担当者のみなさん、高齢者や障害者の権利を守るために寄り添ってぜひ力になってください
2015,8,24 事例検討会
仕事柄、「事例検討会」「ケース検討会」「ケア会議」といった会議に出席することがよくあります

あるケース(多くは対応に苦慮しているいわゆる「困難ケース」)について関係者が集まり、担当者がそのケースのこれまでの経緯や現状困っている課題について発表し、集まった人たちが、あーでもないこーでもない(失礼)と多面的に意見を言って、今後の処遇の方策を考える、というもの。

発表する役割があたったときは、「こんなかかわり方ではダメだと批判されるんじゃないか」と心配になり気が重くなります

でも発表するために事例シートを作る作業を進めるうちに、その対象者の生き様を改めて見直すことになり、ふだん「彼の今」しか見てこなかったけど「こんな人生背景」があるから「今」があるんあなーと気づかされることも多いものです

ところで、くだんのケース対象者「彼」にとって事例検討会に取り上げられることの意味は何でしょうか?

当事者「彼」はここにいません。
でも担当者は発表が決まってからこの方1か月、「彼」のことをどうやって発表しようかすーっと考えている。
そして今日は30人近くの「プロ」が「彼」の処遇を巡っていろいろ考えてくれている。

「彼」の人生でこれほどスポットライトを浴びたことがかつてあったでしょうか

私は、事例検討会に助言者として参加しながら、ここにはいない「彼」に言ってあげたくなりました。
「こんなにも多くの人にあなたのことを真剣に考えてもらって、あなた幸せね」
2015.7.3 みんな親のことが心配
最近は企業も社員の福利厚生と人事のために親の介護についての研修や相談会を実施するところが増えています

「NPO海を越えるケア」は、海外勤務の職員が日本に残した親のことを心配せずに仕事に励めるよう相談やサービスを行うために設立された法人ですが、海外勤務にかぎらず単身赴任で地元に残した親の心配や、あるいは同居していても介護が必要になった親のことなど、いまや介護は誰にでも降りかかってくる問題です。

今日は会員企業の「介護個別相談会」に専門相談員として派遣されました

一人暮らしの親が介護が必要になったとき本当に困ります。
会社としては「介護離職」はなんとしても避けたいところ。
相談会の目的は貴重な人材を介護で失わないために介護保険やその他介護サービスの情報提供やアドバイスをしてほしいということなのですが、肉親を思う気持ちを切々を話されるのを聴いていると、会社にとっての貴重な人材である以前にかけがえのない親と子なんだと改めて気づき胸が熱くなりました。
2015.6.12 熊野市でエンディングノート講座開催
熊野市の地域包括支援センター主催の研修会におじゃましました
包括センターの社会福祉士さんに昨年から頼まれていて、今年度事業として何月にしましょうか?早い方がいいねと言っていたのですが、ようやくお伺いすることができました。

四日市からJRのワイドビュー南紀に乗って2時間20分、雨の多い南紀に梅雨時に行くことになって心配しましたが、からりと晴れ、ワクワク嬉しい(旅行気分?!)

包括センターの皆さんと一緒に「熊野古道弁当」をいただき(これが、土地のめずらしいものがいろいろ入っていておいしい!)地域の高齢者事情などの情報交換をしました

研修会には30人ほどの市民の方が集まってこられて、エンディングノートについて熱心に勉強してくださいました。
私はあちこちでこれまで何回かエンディングノート講座をしているのですが、エンディングノートとはどんなものか、なぜ必要かというお話しをメインにしてきました。
講義と併せて「書き方講座」をするのは時間的にも内容的にも無理があるかな、と思っていたのですが、参加者の皆さんに私のオリジナル『伝えるノート』を配布し、さらに包括センターの計らいで、「書き直し用」の余分用紙まで配布してくださったので、ノートに何を書くか、というお話しを中心に講義することにしました。

何度でも「書き直し」ができることがエンディングノートの特長です。人の心は変わりやすいもの、今日は延命治療なんていらない、と思っていても明日になったら気が変わるかもしれない。だから何度でも書き直せるように、私のオリジナル『伝えるノート』は加除式にしています。

書きたくない項目は書かなくていい、書いたけど気が変わったら書き直せばいい、そんなふうに自由に自分の思いを伝えるためのノートを書いてみませんか
2015.4.27 私の息子をとらないで
また、新たな出会いがありました。
知的障害のある男性の後見人になったのです。

高齢になったお母さんが将来を考えて息子さんに第三者後見人をつけることを決心されたのです。
今日は、お母さんから通帳や年金証書など大切なものをお預かりするために、自宅訪問をさせていただきました。

「役所関係からの文書も後見人宛てに変更しますね」と言うと、すごく寂しそうな顔をされました。

障害のある子を持つ母親の思いは大変深いものがあります。生まれた時から、この子は自分が守るんだ、という強い使命感を持って育ててこられたのだと思います
でもだんだん自分が年をとってくると、自分亡きあとこの子はどうなるんだろう、と不安になってきます。

第三者の後見人がつくと、お金のことや福祉の手続きは任せて安心ですが決して肉親の代わりはできません。
これまでどおり、お母様の生きがいとして息子さんを大切に守ってあげてくださいね、決して後見人は二人の仲を引き裂いたりしませんから・・・

2015.3.24 心細くて泣けてきた、ホッとして泣けてきた
桜の開花が聞こえてくる地方もあるけど、今日は真冬に逆戻りの震える寒さ。仕事を終えて帰宅途中、道路際で歩行器につかまってやっと立っている高齢男性を発見。
デイサービスの迎えを待っているようにも見えるけど、時間は夕方。
着ているものは部屋着みたい、コートも着ないで震えている。

なんか変、「どこに行くのですか」と声をかけると、「医者」と言われます。
「どこのお医者さんですか?」「・・・・」
「お家はどこですか?」「・・・・」
顔はもう、寒さで鼻水涙でぐちゃぐちゃです。

歩行器はレンタルとシールが貼ってあるので介護保険利用者だとわかるのですが業者名連絡先は書いてない。
さて、連絡先の手がかりがないかと持ち物を探らせてもらいました。いつも持ち歩くのか、手提げ袋のなかにデイサービスの連絡帳がありました。記録は日付バイタル当日の様子が細かく書いてあるのですが、事業者名が書いてない。

もう、路上では寒くて仕方ないので、風の当たらないマンションの自転車置き場に入って手提げ袋をひっくり返すことにしました。
するとなぜか、市からの「介護サービス給付費のおしらせ」ハガキを持っていた。表書きで宛名氏名が分かり、通知内容は「○○通所リハビリ△月分□円」と書いてあった。ここまでわかれば私のネットでなんとかなる。
○○事業所のケアマネに電話して家はどこか、家族は居るか、今どうするのがベストか、など相談して、ご本人の家に送り届けることができました。
お家に帰って自分の椅子に座るとホッとされたのか、涙をながして私に頭を下げられました。
私もほんとにホッとして、いっしょにもらい泣きしてしまいました。
2015.2.26 お医者さま、ケアマネさん「成年後見」について学ぶ
菰野町では地域包括ケアをすすめるために在宅医療関係者と介護関係者が連携することが不可欠ということで、「菰野地域在宅医療・介護ネットワーク」をつくり、研修や情報交換を行っています。

今日は、成年後見制度についての研修会をしたいとのご依頼を受け、講演をさせていただきました。

普段、医療の現場で治療にあたるお医者さん、薬剤師さんや介護の現場で活躍するケアマネジャーさんたちが、お仕事を終えた夜の時間帯に一同に会して、成年後見制度について勉強しようとされたことにまず敬服いたしました。

研修は成年後見制度についての私の講演のあと、実際に法人後見人として受任している社協からの報告という構成ですすめられました。
耳慣れない言葉もあり、わかりにくかったかもしれませんが質問もたくさんしていただき有意義な研修会でした。
医療・介護の専門職の方々に成年後見についてのご理解をいただくことは、私たち成年後見人にとっても百人力(!)です。

2015.2.19 いなべ市社協の生活支援員さん、勉強がんばる
いなべ市の「地域福祉権利擁護(日常生活自立支援)事業」の生活支援員さんや専門員さんの研修会をしました

四日市を出発して藤原岳をめざして車を進めていくと、うっすらと山頂雪化粧の鈴鹿山脈の山なみがどんどんと近づき、雲間からしぐれが舞ってきました。いなべ市は岐阜県堺に接する三重県最北端のまち、関ヶ原に抜ける旧員弁郡の4町が合併してできた市です。

誕生10年の若い市ですが、社協の法人後見を積極的にすすめています。
また、精神科病院から地域移行して在宅生活を始める人もおおく、日常生活自立支援事業の支援にも積極的に取り組んでいます。

今日の研修会は「権利擁護と成年後見」というテーマで、ふだん認知症高齢者や精神、知的障害者の支援にかかわっている職員さんたち向けに法律的な話題も入れてお話ししました。
「身上監護」とか「準禁治産」など、耳慣れない言葉が多くて少しわかりにくかったかもしれませんが、みなさん熱心に勉強されて質問もいっぱいしてくれて、感謝です。

こうやって現場密着型の研修会をさせていただくとき、私の存在意義があるのかな~とうれしく思います。(おこがましいと言われそうですが・・・)
2015.2.12 地域の方々に終活のススメ(エンディングノート講座)
四日市市神前(かんざき)在宅介護支援センターの主催で、地域の方を対象に終活講座を行いました。

最近はエンディングノートがあちこちで話題になっています。
わたしは後見人として被後見人の人生の終末期に立ち会うことが多いのですが、「この人は自分の最期についてどうして欲しいと思っていたのだろう」と思いを巡らせることが多いのです。

延命治療をしてほしいと思っていたのだろうか、告知してほしいと思っていたのだろうか、どんな葬儀をしてほしいと思っていたのだろうか。

元気なうちに「自分の幕引き方」を記しておいてくれたらどんなに助かるか・・・
そんな思いで、「エンディングノートを書きましょう」というセミナーをしています。
2015.2.9 新しい仕事
新しい仕事のお話しをいただきました。

今日はその説明会と研修会のために上京しました。
その仕事とは交通事故に遭った自動車保険の被保険者のための福祉相談です。(「人身傷害自立支援サービス」という)

交通事故に遭ったとき保険金が損保会社から支払われますが、事故による後遺症が残った人はそれまで通りの生活に戻ることが困難な場合があります。それまで福祉とは無縁だったひとが突然障害を負って途方に暮れる・・・そんなとき私たち社会福祉士が適切なアドバイスをして、福祉制度につなげることができたらどんなに心強いことか・・・

その損保会社の特約サービスは、つらい状況の方に寄り添うニーズにかなったものと思います。おおむね各県に一人づつの配置となりますが、交通事故による後遺症で悲観して途方に暮れている人が福祉の制度を利用して前向きに生きることができるよう少しでもお役にたてたら、社会福祉士冥利につきます。

2015.1.15 エンディングノート作成講座
四日市男女共同参画センター企画講座「さんかくカレッジ」の最終回で、『エンディングノートを書こう』の第2回目を行いました

平均年齢60代半ばのみなさんはとても元気で意欲的!(特に女性が)
前回、エンディングノートとは何か、なぜ必要かについてお話ししましたが、その後自分で市販のエンディングノートや参考書籍を買って勉強してきた人もたくさん。

今日は項目別(①医療介護②葬儀墓地③財産相続)について具体的に盛り込むべき内容を説明してから、実際に書き始めてもらいました。

もちろん、セミナーのなかで30分くらいではほんの見出しくらいしか書けませんが、それでも「書き始める」ということがとても大事です。

エンディングノートは自分の想いをカタチにする作業。
自分自身の内面と向き合わなければなりません。
自分はもし余命を伝えられたらその後どうやって生きるだろう・・・落ち込むだろうか、前向きに生きるだろうか・・・
言わば「産みの苦しみ」を味わいながら書く作業は、これからの残りの人生をよりよく生きるための指針となります。

飛ぶ鳥あとを濁さず、いさぎよく美しく人生の最終章を過ごしたいものです。
2014.12.30 大晦日、喪主をつとめる
一昨夜、夕食後まったりしていると携帯に病院から電話。
「○○さんの容体が急変していま呼吸が止まりました。すぐに病院に来てください」
すぐはむり・・・
ふたたび電話「いま医師が死亡確認を行いました。死亡時刻午後8時30分」
あす朝イチで行きますので、今夜一晩おねがいします・・・

さあ!大変。親族は遠方に住む90歳の寝たきり兄だけ。すべて後見人に任せます、との依頼を受けている。
私が喪主になるしかない。(後見人の本来業務ではありません。でも他にする人がいない)

葬儀社に電話、あすの搬送時間打ち合わせ。
本人が親しくしていた地域の関係者に電話。友人葬の参列依頼。この暮れの忙しいときに・・・ごめんなさい
翌朝主治医から経過説明と死亡診断書受け取り、搬出と移送同行、葬儀の見積もり段取り打ち合わせ、死亡届提出(後見人は提出者になれる。登記事項証明書、本籍筆頭者等の記載必要)
葬儀当日は「喪主様」として葬儀執行、霊柩車に同行、斎場で火葬見届け、お骨ひろい。

全部ひとり。
でも今年のうちに無事送り出すことができてよかった。
これも何かのご縁です

2014.12.24 後見人はいつでも連絡が取れるように
クリスマス休暇、ということにして3日間香港旅行に出かけました。
昨日中部空港に着くと携帯に着信履歴がいっぱい!留守電もいっぱい!

老健入所中の被後見人さまが一昨日骨折して入院手術が必要、至急来院されたしとのこと。

夜10時になっていたけれど、病院と老健にとりあえず電話して「連絡とれずにすみません、明日朝一番に行きます!」と連絡しました。
で、今朝。病院と老健に駆け付け、病棟主任看護師さんと老健の看護師さんに平謝り
主治医の先生から骨折部位と手術の説明をきき、入院の手続きをすませてやれやれ。

手術は明後日、タオルや洗面器を用意するように言われて買い出しに参上!
2014.12.18 エンディングノート作成講座開講!
四日市市男女共同参画センターの企画行事「さんかく(参画)カレッジ」を開講しています

われらミドルレディースの仲間3人がそれぞれの専門分野を受け持ち、「今を生き抜く3つの力~身体・夢・意思~」と銘打って、10月から全4回シリーズでやってます。

私は「意思」の部分で「エンディングノート勉強会」を2回講座で受け持つことになりました。
今日はその第1回目。なんと昨夜からの大雪でスタッドレスタイヤでも恐る恐る運転し、会場の本町プラザまでやっとたどり着きました。お客様はほとんど中高年です、みなさん来てくださるかどうか・・・

参加者は申し込み者25名中19名、みなさん傘差し長靴姿で来てくださり感激です。

今日の第1回目講座は、エンディングノートとは何か、なぜ必要かなどアウトラインをお話しして、受講生の皆さまには次回までに、特にお正月を機に「自分は何をエンディングノートに書きたいか」を考えてきていただくことにしました。
自分は病名や余命を告知してほしいか、延命治療はどうしてほしいのか・・・自分自身の気持ちなのになかなか決められないものです。
エンディングノートは書くことによって『自分と向き合う』作業になります。
ついつい後回し、先送りにして「その時になったら考えたらいい」「家族がなんとかしてくれるだろう」と思ってしまいがちですが、いざ必要になったときにはもう遅いのです。

自分の人生を他人任せにしないで意思表示しておくことは、大人の責任です。
2014.11.27 白内障と認知症
私事、黄斑円孔(網膜の中心に穴が開く病気)で眼科に10日間入院しました。
白内障や加齢黄斑変性症などなど、眼科は高齢者ワールドです。

待合室で認知症と思われる女性とその息子と娘らしき方たちの話が耳に入ってきました。
兄「目は白内障の手術したらはっきり見えるようになるやろけど、頭がボヤーっとしとるのは治らんわなあ」
妹「そんなことないらしいよ。目がはっきり見えるようになると、周りのことがよくわかるようになるから認知症の進行が抑えられるんやて」

さて私事、黄斑円孔の手術後、劇的に視力がアップし周囲がくっきり見えるようになった!
確かにアタマもクリアになった・・・気がする。
2014.10.17 葬儀屋さんからのご依頼
仕事上、葬儀屋さんに仕事を依頼することは何度かあります。
でも、葬儀屋さんから仕事の依頼をうけるのは初めてです!?

電話は「ふじ社会福祉士事務所さんですか?○○葬儀店です」と、かかってきました。
ええーっと・・・いま、だれか危篤の被後見人さんはいたっけ・・・?一瞬あわてました。

「じつは、ホームページを見てご相談がありまして。
先日葬儀を出されたご家庭のことですが、高齢夫婦二人暮らしの家族でしたが、ご主人が亡くなられて奥様一人暮らしになったのです。
葬儀に駆け付けた、離れて住む娘さんから、『心も体も弱ってきた母のことが心配で・・・見守って相談に乗ってくれる人がいると安心なんですが・・・という相談を受けました。」

で、親切な葬儀屋の担当者さんがホームページを探して、私に電話をしてくださった、というわけです。

そうかー・・・高齢化、小家族化、人口減少の現代社会では、葬儀屋さんはいろんな家庭のさまざまな困りごとの相談を受けるのですね。親切な職員さんがいてよかった。

ニーズはどこにでも転がっています!!
2014.9.12 忘れちゃいけない、東京法務局
特養に入所している被後見人さまの容体が急変し意識消失したので、病院に搬送され入院になったと連絡がありました。

ドキ!!後見人をしていて、一番慌てる瞬間です。

万一のことを考えて、知らせべき人はだれだっけ、葬儀の費用はどうしよう、場所や形態はどうしよう、読経たのむ僧侶はどうしよう、写真はあったっけ、お墓はあるのかな、その前に誰に財産を引き継ぐかが先決、その人にお骨を委ねたらいいのかな・・・・・
いっぱいいっぱいのコトが頭をめぐります。

万一の場合、病院から”いの一番”に連絡がくるのは後見人宅です(夜中でも)
後見人は死亡届の届出人になれます。
その他、いろいろな手続きに必要になるのは「登記事項証明書」です。

あっ!!そうだ、本人が特養に入所して住所を移したとき、家裁には報告したけれど、登記事項の変更手続きを忘れていた!大変大変、このままでは「登記事項証明書」の住所と実際の住所が違っている!

大慌てで東京法務局のホームページから登記事項の変更届用紙をダウンロードして、被後見人の住所変更届を郵送しました。

幸い被後見人さんは回復し当面、万一の事態はなさそうです。
2014,8,9 「アメニモマケズカゼニモマケズ」成年後見人養成研修はじまりました
2014年度成年後見人養成研修が始まりました。
台風の襲撃なく無事に開催できますように、と先週のぱあとなあみえ運営委員会で皆でお祈りしたにもかかわらず・・・やってきてしまいました、台風11号!

安全第一に、連絡体制を万全に、のモットーのもと、朝8時に担当委員全員集合、受講生一人一人に「いまどこ?」「電車動いてる?」「道路状況はどう?」と確認の電話をかけつつ、「予定通りやります」宣言。

電話確認の功を奏して、JR南紀特急も近鉄大阪線特急もストップしたにもかかわらず、遅刻者が少しいたものの体調不良の一人を除き、全員参加。(すごーい!)
ところが、研修開始早々からみんなの携帯電話が一斉に鳴る!?
「ガイダンスで注意しているように、携帯電話はマナーモードにしてください!」と声をはりあげたものの、「避難勧告だからマナーにならないよー」

ええー・・・とりあえず、「この建物は安全です」と言いつつもハラハラドキドキ
その後も「○○川周辺避難勧告」「○○川決壊の恐れ」「○○地域避難指示」30分に1回くらい一斉にケータイが鳴る
市の広報車が避難を呼びかけている

それでも研修はつづける。恐るべし社会福祉士会。(ごめんなさい、強行についての批判はぱあとなあみえとして甘んじてお受けします)

最後は担当講師にお願いして次回の講義を延長することにして、1時間早く切り上げて
「みなさーん、とにかく気をつけて一刻も早く無事に家に帰ってください」

ああこの執念。スケジュールどおり進めることが目的ではないけれど・・・
暴風警報のなか参加してくれたみなさん、無理をさせてごめんなさいね。
2014.7.17 「消えた年金」をさがせ
被後見人さまの年金がなんとか増えないかと画策しています。
障害年金2級だけの収入ではなんとも心もとないのです。
障害の状態からみて、1級の年金に変更されるのではないか、また、職歴からみて、厚生年金とかもらえないか・・・

障害年金については、病院のワーカーさんや主治医の先生に相談することにします。

厚生年金についてはネックがあります。
本人はしゃべれない、本人の過去を知る親族や知人はいない、ということ。

年金事務所の担当の方は「厚生年金をかけた記録はあるようなんですがねえ・・・」と言います。
「いつころ、なんという会社に勤めたか、申請者のほうからお話しいただかないと手続きできないのです」

ええー!だって、本人はしゃべれないのです!経歴を知る人はいないのです!記録があるなら教えてくれてもいいじゃないですか?!

「それが・・・こちらからお教えすることはできないのです。」

ああー、これが「消えた年金問題」ってことか・・・ちゃんと掛けた記録があるのに、もらえないなんて・・・
なんとか、本人の職歴を知る過去の友人とかを探すしかないのでしょうか
2014.5.26 「悪質な過失」??
また被後見人さまのアパートを引き払う、という気の重い仕事をしなければならなくなりました。

3月に受任したばかりの被後見人さんは、在宅生活に戻る可能性がないのでアパートを解約しなければなりません。
家裁に賃貸アパートの「居住用不動産の処分申立」をして、認められなければ引き払うことはできません。・・・当初から家裁の依頼文書に「後見人は賃貸アパートの解約と施設の申し込みをすること」って書いてあったのですが・・・。

3週間ほど前から家財を運び出し、室内の掃除を終わって今日は管理会社にカギを返還する日でした。
室内を点検した管理会社の人は、
「壁のクロスとクッションフロアーを張り替えなければなりません、敷金だけでは足りないので、追い金が○○円くらい必要です。」って言いました。
ええーそんなー!
その理由は、被後見人さんはヘビースモーカーで壁は黄色く変色し、床はたばこの焼け焦げが数か所あること。
賃借人には法律的に「善管注意義務」(物件を良心的に管理をする義務)が科せられるそうですが、この汚れ方は「ふつうじゃない」「悪質な過失」にあたるそうです。
確かに、もし次に入る人がタバコに敏感なひとならば染み付いた臭いがたまらないかもしれません。でも、提示された金額が妥当なものなのか、本当に「悪質な過失」にあたるのかどうか、私にはわかりません。
まずは「私は後見人なので見積書をいただいて裁判所に見せて許可を得てからでないと支払えません。」と言いました。
「裁判所」の名前を出すと、相手様も「ええ加減なことはできやんぞ」と思ってくれるようです。

2014.5.23 おススメ施設、空きがでました
私がご相談に伺う90歳男性が入居しているグループホーム、とても居心地がいいのです。
とくに変わったことをするわけではありませんが、スタッフみんなが自然と季節を感じる行事が大好きです。お花見、イチゴ狩り、花火、お祭り、みかん狩り・・・。

何よりも、入居者ひとりひとり違う望みをなんとかかなえようと考えてくれるのがうれしい。
私がご相談にあがるその人は、奥様のお墓参りに行きたい、というのが一番の望み、2番めの望みは焼き肉が食べたい、でした。ホームの食事はどうしても柔らかいもの、お肉でもひき肉が中心、なんかはりあいないなあ・・って
そんな彼を乗せて施設長みずからの運転で先月お墓参りに行き、帰りに焼き肉レストランにも連れて行ってくれました。
施設長の部屋の壁には「たった9人の願いがかなえられなくて何が介護や!」って書いてあります。

このたび1室空きがでたので、ご希望の方どうぞ、っていう案内がありました。
グループホーム(地域密着型サービス)ですので認知症があること、市内に住んでいることが条件です。
お問い合わせ承ります。
2014.4.19 終活をはじめましょう
みえきた医療生協ときわ支部さまの総会で、「終活をはじめましょう」というテーマのお話しをさせていただきました

終活ってなにするの?という素朴な疑問から、もし自分が突然倒れて意識不明の状態になっても家族が困らないために「エンディングノートを書いておくといい」というところまで皆さんに納得していただきました。

年齢的に60代の方が多く参加されていて、まさに身近な自分自身の問題として真剣に考えていただくいい機会になったと思います

「エンディングノートを書くといい」ということまではわかっても、そこから一歩すすんで「実際に書く」というところまで進まないと意味がありませんが、なかなか自分ではその一歩の足がでません。

今日集まった皆さんが学習会のような形で、すこしづつ書いていけるといいですね。

2014.3.20 エンディングノート作成講座はじめる
今日からいよいよ、エンディングノート作成の実践講座の始まりです。
1月と2月は「エンディングノートとは何か?」「エンディングノートはなぜ必要か?」
ということをケアハウス入居者さまにお話ししました。

聞いてくださったかたの中で、「やってみよう」と思ったかたを対象に、実際に書いてみる講座を開始したのです。

1月、2月の講義の参加者は延べ30名にもなりましたが、実際に自分で書いてみようと思う方はそれほど多くないと思っていました。

今日、会場に来てくださった人は8人(女性ばかり)でした。
これから7月まで、医療・介護、葬儀・墓地、財産、について実際に月1回の集合演習と個人作業の質問助言をする形で進めていきます。

加除式のファイルを作り、何度でも書きなおし自由、参加するのも自分が書きたい部分のみの参加でOK、というふうに、ゆるーいセミナーのカタチにします。
「主体は自分」が基本。
究極の自己決定=自分の幕引きの仕方は自分が決める!、を実現するために。

80代女性の意思の強さを感じました。
2014.3.16 シルバーフォーラムでお話ししました
第11回シルバーフォーラムみえの第2部でお話しさせていただきました
「悔いのない最期をむかえるために」というテーマで、5人のパネリストが実践報告をしました。

わたしは、「自分の望む幕の引き方を書いておきましょう」という内容で、エンディングノートのすすめをお話ししました。
終末期を迎えて主治医から「延命」や「看取り」について聞かれても、家族は戸惑います。他の家族と意見があわなかったり、自分の一存で決めて後から後悔したり・・・いのちの長さを家族とは言え他人が決めることはできない・・・

本人はどう思っている(いた)のか、それが知りたい。本人が決めたことならば、だれも文句は言わない。
だから、エンディングノートのなかでも「医療・介護」の部分については、みんなが書いておくべきです。

いつ書くの?「いまでしょ!」
年齢関係なく、あす脳梗塞で倒れるかもしれないから。交通事故に遭うかもしれないから。

2014.3.16 シルバーフォーラム
四日市市文化会館で北勢老施協主催の第11回シルバーフォーラムみえが開催されました。
今年のテーマは「あなたらしい人生最終章の迎え方」です

最初に笹川内科クリニックの山中先生が「看取りについて考える」のご講演をされました。

50年前は自宅で看取ることは当たり前でしたが、いまではほとんどの方が病院で亡くなります。
でも本当は家族に見守られながら自分の家で最期を迎えたい、と多くの人が思っている。
いまそれは不可能ではない、と地域医療や地域福祉の体制が整いつつあることをお話しいただきました。

また、先生はJUJU(my little loverのカバー)のHellow againのミュージックビデオを見せてくださいました。
死は誰にでも訪れるもの、でも『記憶の中でずっと二人は生きていける』という歌詞から、改めていのちと死について考えさせられました。泣きました。

悲嘆にくれる大切なひとの別れ。
でも死はまた、いのちの続きなんですね。
2014.3.5 退院したけれど一人暮らしで食事が・・SOS
毎月見守り相談に伺っている一人暮らしの84歳男性から電話がかかりました。
カテーテル手術のために3日間入院し、「今日、退院しました」の連絡です。

「無事に手術が終わってよかったですね。今まで通りの生活ができますか?」
「それが・・・主治医からは今まで通りの生活で大丈夫、と言われているけれど、一人暮らしなので買い物に行って献立を考えて食事をつくるのが大変。元気になるために食事が大切だとはわかっているけれど・・・どうしたらいいか困って電話しました」

そうですか・・・お医者様は病気だけしか見ていないから、手術は無事に終わったから今まで通りの生活ができる、とおっしゃるのですね。

でも、一人暮らしの生活はなにもかも自分ひとりでしなければならない。簡単な手術といっても体はダメージをうけている、家族がいて作ってくれた料理を食べるだけの生活とは大違いです。
さて、どうしましょう。
知り合いのケアマネに問い合わせ、有償ヘルパーでどこかいいところ知らない?
そういえば、ケアマネの集まりに説明に来ていたよ、と言って教えてくれた、有償ヘルパー事業所(介護保険外)を教えてもらいました。

さっそく電話すると、ではいまから伺います、と言ってくださいました。
男性の自宅で一緒にご希望を聞き取り、契約にも立ち会って、即明日からヘルパーさんが来てくれることになりました。

ホントによかった、これで安心して自宅生活がおくれます。
私は困りごとがあったらすぐ対応できるように毎月訪問しているので、お役にたてて良かったとホッとしています。

2014.3.5 タマゴさんたち来訪
うちの事務所に生れて初めて(?)学生さんたちが来てくれました。
皇学館大学で社会福祉を勉強している学生さん4人と指導の先生です。狭い事務所にこんなに大勢のお客様がいらしてくれたのも初めてです。

私のふじ社会福祉士事務所ホームページをみて、学生さん自ら視察先として選んだそうです。
なぜ、独立?市役所ではどんな相談を?どこに限界?いまはどんな相談?相談経路はどこから?連携先はどこ?
興味はいっぱいあります。

独立型の事務所を学生さんたちの就職先として考えるのは10年はやい?かもしれませんが、「こんな仕事の仕方もあるんだ~!」と『目からウロコ』ならば大成功!

学生さんたちのなかから、「いつかは独立」と考えてくれるひとがいたらいいな、と思います。
2014.2.13 見送る
被後見人さまを見送りました。

後見人をしていると、いつかはその役目を終えるときが来る。それはほとんどの場合亡くなってのお別れです。
後見人は、「その時」のことをイメージして普段から心の準備をしています。

一昨日、「ちょっと意識がはっきりしない」と連絡をうけてから、約半日でいってしまいました。
それから、葬儀屋さんと遠縁の方に連絡して、お通夜告別式の段取りをして、後見人名で死亡届を出して・・・
めまぐるしく2日間が過ぎ、今日無事に葬儀を出すことができました。

本来は後見人は被後見人が亡くなれば役目を終えることになり、その後のことはしなくてもいい(できない)ものなのですが、身寄りのない人が亡くなると何もしないわけにはいきません。届け出、葬儀をはじめ病院や施設の支払いも残っているので知らん顔するわけにはいかないのです。

裁判所に相談しながら最小限の(任務外の)仕事をせざるをえないのが普通です。

でも、自己満足かもしれませんが最後まで関わらせてもらって送り出すことが出来たのは、後見人自身のこころのけじめをつける意味でも良かったな、と思うのです。
2年半のお付き合いでした。どうかやすらかに。
2014.2.10 家族を施設に入れる気持ち
85歳認知症のAさんは1年くらい待機していた特養にやっと入れることになりました。
これまで慣れ親しんだグループホームのスタッフや仲間たちとお別れしなければなりません。
おしゃれさんんで衣装持ちの彼女は、グループホームの自室のロッカーや衣裳ケースにきれいなお洋服がたくさんありますが、特養にはそんなに持っていくことができません。

彼女に特養入所のことを説明したのですが、あまりピンとこないようです。
うれしそうに荷物と一緒に特養から迎えに来たワンボックスカーに乗り込みました。

特養に到着すると、さっそく他の大勢の入居者がいるデイルームに行ったのですが、グループホームと比べると大人数なので落ち着かない様子。

後見人が契約書等の手続きを終えて、「○○さん、今日からここでくらすよ、ゆっくり楽しんでね」と言って帰ろうとすると、「私も帰るわ」と言ってついてこようとします。

今日からここですよ、と言ってあとはスタッフにお願いして帰ってきたのですが、夜はゆっくり寝たかしらと心配になりました。

そういえばこんな気持ち、思い出しました。
あとを追って泣きわめいている息子を保育園に預けて、後ろを振り返らずに仕事に走って行ったとおい日のことを。
2014.1.15 自分のしまい方は自分が決める 「エンディングノート」
月1回「心配ごと相談」に行っているケアハウスで「エンディングノート作成講座」を開催しました

最近はやりの「エンディングノート」ですが、「社会福祉士とつくる」ことを前に出しています。
そのこころは、「自己決定を支援したい」からです。

認知症がすすんで自分の意思を現すことができなくなってからでは遅いのです。
11月に行った全軽協大会でも話題になっていました。昨日参加した被後見人さんの終末期医療カンファランスでも思いました。

書けるうち、今のうちに自分のしまい方をきちんと残しておこう。
その時になって、家族が困らないために。
そして、なにより自分の望む「自分のしまい方」を実現するために。

20人以上が参加してくださり、私のパワーポイントスライドを一生懸命みてくださり、エンディングノートの必要性をわかっていただきよかったです。
これから月1回、連続講座で6回演習を行います。
医療、介護、葬儀埋葬、相続、重たい話題で気力が要りますが、できるだけたくさんの人に自分の思いを書き伝えてもらいたいと思います。

のこりの人生をよりよく生きるために。
2014.1.14 しまい方をだれが決める 「終末期医療」
老健入所中の被後見人さんの終末期医療についての会議に参加しました。

離れて住む親族の都合にあわせて、夜の会議となりました。
最初に現在の全身の心身状況についての説明があり、レベルは半年の間にかなり落ちていることが伝えられました。

施設としては、そろそろ聞いておくタイミングと考えているようです。
「口から食事が摂れなくなったとき」「自発呼吸が出来なくなったとき」「最期を迎える場所」
重い話題です。第三者の後見人には決められませんが、離れて住む親族にも簡単に決めることはできません。

本当に知りたいのは、「本人がどう思っている(いた)か」なのですが
「自己決定」必要な時に意思能力なし・・・残念です。
2013.12.6 カンファランスに参加する
老健に入所中の被後見人さんのケアプラン見直しカンファランスに参加しました
老健はリハビリ目的の施設なので、3か月に1回効果判定のための会議があります。
後見人として参加するのは初めてだったので、どんな会議かドキドキしながら参加しました。

老健らしく、全身の健康状況からはじまり移乗移動の仕方、排泄、入浴、食事の様子が細かく報告されます。
「車いすからずり落ちないようにクッションを右側におく」「じょくそうを作らないように夜中の体位変換を○時と○時に入れる」・・・・等々、ケアプランがどんどん書き込まれます。

「あのー、ところで○○さんは、どんなときに嬉しそうな顔をするのですか?」
私のトツゼンの質問に一同ポカン

ADLの向上はもちろん大切ですが、本人にとってなにか楽しい(だろう)ことを見つけてほしいと思うのです。

2013.11.28 祝、全国軽費老人ホーム協議会30周年
全軽協(全国軽費老人ホーム協議会)の30周年記念大会に参加しました
上智大学院生だった2009年「軽費老人ホーム白書」作成のとき、全国実態調査のお手伝いをさせていただいてからのお付き合いです。

一人暮らし、認知症の高齢者がどんどん増える。
特養は慢性的に満員で待機状態。
「住み慣れた地域でできるかぎり生活」、をうたうけれど、家族力は低下、介護サービスは制限が多い

そこで苦肉の策として講じられた「地域包括ケアシステム」

在宅生活はもとより、住宅型の老人ホームも地域生活の場として位置づけられ、「サービス付き高齢者向け住宅」の整備が後押しされる

そんなか、老人福祉法施行当初からあった、「軽費老人ホーム」の生き残り策はどこにあるのか?
地域の中の社会資源として、存在意義をたかめよう、と決意をあらたにする大会でした。

わたしも少しだけですが全軽協の活動にかかわらせていただいた一人として、応援し続けます。

2013.11.23 誰のための成年後見か
日本社会福祉士会成年後見ぱあとなあ全国担当者会議に参加しました。

基調報告の話題
2000年介護保険制度と車の両輪として成年後見制度が創設されてから13年、制度は本当に「本人のために」利用されているのか
制度の本来のめざすもの、「本人を中心においた」ものになっているのか
支援者のため、家族のための制度利用になってはいないか

1997年、制度検討委員会が発足したころ、学識経験者や司法関係者とともに社会福祉士が初めて司法分野で対等に議論する土壌ができた。それまで、「禁治産、準禁治産」といった本人の活動を制限するしくみから「後見、保佐、補助」といった本人の権利を守るしくみに変わった。
当時の議論の中では、新しく出来た「補助類型」が一番多くなるだろう、と想定されていたそうです。

ところが10年以上たっても圧倒的に後見類型が多い。
保佐、補助になっても「同意権、代理権」がいっぱいついている。
受理面接や申し立て支援の段階でも、なるべく「後見」類型になるように、誘導してはいないか

そもそも、本人が「同意権、代理権」の内容を理解できるように、きちんとわかりやすく説明できているのか

そして、社会福祉士こそ本人に寄り添った形で、本人が意思を決定するための支援を専門とする専門職ではないのか

そうだ、そうだ、そうだ!とつよく思いながら、でもねえそうは言ってもねえ・・・自分の非力を顧みる。

2013.11.17 カシダオレヒキアテキンクリイレキン?☆!
福祉とは直接関係ないお話し。でも、「独立型」の事務所には関係するお話し。

一念発起、簿記にチャレンジしよう!と思い立ったのは今年の春。確定申告のあとです。
青色申告をするためには、「正規の方法で帳簿をつけていること=複式簿記」、が条件だからです。

ただ本を読んでいるだけでは”その気”にならないから、簿記3級の試験を受けよう、と思った。
試験は6月、11月、2月の年3回、春に思いついたのだから6月は無理、11月にチャレンジしようと決心した。

・・・けれど・・・忙しさにかまけて、と言うのは言い訳で、元来数字や計算がキライで・・・勉強を始めたのは2週間前。テキストに「1週間でマスター」と書いてあったのがイケナイ。

言葉からしてちんぷんかんぷん。「ノート」が消耗品ということぐらいわかるけど、消耗品という資産で計上する場合と消耗品費という費用で計上する場合とがあるんですって。なんじゃこりゃ。

かくして、本日、「日商簿記検定3級」の受験をしました。
カシダオレヒキアテキンクリイレ・・・ゲンカショウキャクルイセキガク・・・
一致するはずの借方貸方合計があわない・・・めまいがしました、高校生が、「やさしかったね」と言っていました、しゅん。
2013.11.13 鈴鹿・亀山ケアマネさん生活保護を学ぶ
鈴鹿・亀山地区のケアマネさんが一堂に会し、生活保護についての研修会をしました。
地域包括支援センターが主催する「権利擁護研修会」です。

三重県社会福祉士会の「ケアマネジャーのための実践力向上講座」をうけてくれたケアマネさんのひとりから、ぜひ鈴鹿・亀山地区でもやってほしい、と頼まれたのです。

基本的なことは同じでじすが、いま制度自体がゆれ動いています。
9月に社会福祉士会で行った研修からまだ2か月しかたっていないけれど、参議院で「生活保護法改正案」と「生活困窮者自立支援法」がまさに審議中となりました。

また、「生活困窮者自立支援法」については、社会福祉士会が全国各地でモデル事業を始めています。
この法案自体についても、関係団体のあいだで賛否両論がさかんなようです。

不確定な中での講演は不十分な点もありますが、「まだ固まっていないので・・・」とおおまかなポイントをお話しすることでお許しをいただきました。

ケアマネさんにとっては、自分の担当するケースが生活困窮をに陥っているのを発見した時、どこにどのようにつなげばいいか、ということが一番知りたいこと。

その際に知っておかなければならない、「生活保護の基本」 をお伝えできたのではないかと思います。
2013.11.12 この秋一番寒い日に
真冬並みの寒気がやってきました。

お盆のころから、「涼しくなったらお墓参りに行きましょう」と約束していたのに、涼しいを通り越して寒くなってしまいました。

グループホームに入居している90歳の彼は、奥様を亡くして2年目、今年8月が三回忌だったのですが、暑い盛りだし、お寺は階段があるので車いすでは無理だし、ということで法要に参加できなかったのです。

朝、あんまり寒いので、グループホームの施設長に「延期しようか」と相談すると、「彼はものすごく楽しみにしているので、延期はあかん」とのこと。

暖かいダウンジャケットを着込み、車いすの膝に毛布をかけて、施設長運転のリフト付カーでお寺まで行きました。
お墓の砂利道を車いすを施設長に押してもらって、墓前までゆきました。
墓前で長く手を合わせて拝んでみえる姿をみると、お連れしてよかったな、と改めて思いました。

そのあと、1年ぶりにわが家へも帰りました。「ああ、やっぱりうちはええなあ」
そうですね、いくらホームがよくしてくれても、わが家はいいのですね。

2013.11.7 後輩の取材をうける
大学時代の後輩がそのまた後輩を連れて私の事務所を訪ねてくれました。

「成年後見について聞きたい」ということだったので、家裁のパンフレットなど用意して待っていましたが、そういうことではありませんでした。

私がしていること=独立型社会福祉士の活動について知りたかったということです。
「後輩の後輩」は社会福祉士資格をとったばかりでいま、社会福祉士会の「基礎研修」をうけています。
そのカリキュラムのなかで「先輩社会福祉士に聞く」という課題があります。

自分の職場以外で、先輩社会福祉士を3人捕まえて、取材するというもの。これが結構大変なようで、特になりたてほやほやの新米社会福祉士にとっては、先輩3人捕まえる、ということ自体大変なのです。

私の取材はともかく、親切な先輩が私のところに連れてきてくれてよかったね。
2013.10.17 研修中止、残念
今年度から、ヘルパー養成研修が「介護職員初任者研修」という名称に変更されています。

5月に研修講師を依頼されて、「介護保険制度」を担当するということで、どんな内容に変わったのかなーとテキストに目を通してみると、これがすごく難しい。

確かに、介護保険制度を理解することは現場の介護職さんに必要なことですが、ここまで詳しくしなくても・・・っと思っていたところです。

ところが、今週になって「受講生が集まらなかったので、残念ながら研修中止します」
と連絡がきました。

介護職員不足が問題となっているなか、とても残念です。
職員の質を担保することは必要ですが、何をもって「質」を図るのでしょうか?
職員を養成するために必要なことは、何でしょうか?

人権感覚をもったあったかいハートのある人材を、たくさん養成したいものだと思います。
2013.9.26 不動産滅失登記
被後見人さんの家の解体工事が終わり、更地になって水道メーターもとりはずし(解体工事中は水道をつかうため、水道解約の手続きは工事後にします)いよいよ最後の仕事、不動産登記です。

登記手続きの専門家は司法書士ですが、依頼するとお金がかかります。
後見人が本人の代理として登記手続きをすればお金はかからないので、わからないなりに法務局に聞きながら自分でおこないました。

必要な書類(本人の住民票や戸籍謄本、不動産登記簿、固定資産税名寄せ帳、解体工事完了証明)などをそろえて、後見人の登記事項証明書を添付すれば手続きはできました。
ただ、登記事項証明書は3カ月以内に発行されたものでないと有効ではないので、津の法務局に行って新たに発行してもらいました。

これで登記手続きは完了、1週間後に「不動産滅失登記」の完了証が発行されるということです。

四日市の家庭裁判所は法務局の隣ですので、登記手続きの帰りに家裁にも立ち寄りました。
「居住用不動産の処分が終わり、登記手続きをしました。今後、なにか家裁に届けることはありますか?」

不動産を処分して利益がありましたか?
いいえ。借地なので地主に返還しただけです。

では、家裁への書類提出は不要です。被後見人の住所変更のみ報告してください。

とのこと。つまり、不動産売買などのお金が動かなければ家裁はあまり重要視しないようです。
あーあ、いろいろ大変だったのに・・・
2013.9.14 定番となりました
「ケアマネジャーのための実践力向上講座」、三重県社会福祉士会が行う研修のなかでも、毎年受講希望者に好評をいただいているこの研修、私が担当する「生活保護制度について」も定番となりました

基本は毎年一緒ですが、今年は「生活保護法改正」のことと「生活困窮者自立支援法」のホットな話題も盛り込んで、充実した内容になってのではないかと(自分で?)思っています。

ただし、「生活保護法改正」と「生活困窮者自立支援法」は6月国会で廃案となったため、10月の臨時国会まで詳細はわかりません、ということになりましたが。

ケアマネさんたちは、日々の業務に追われながらも(必要に迫られて?)、貴重な休みをつぶして一生懸命勉強してくれます。
2013.9.13 家が、なくなる
被後見人さんの家の解体工事がおわりました。

7月、家裁に「居住用不動産の処分申立」をおこない、複数の業者から相見積もりをとって最低価格のところと契約し、電気ガスの引き込み線を撤去し、近所に一軒一軒あいさつし、自治会長と民生委員にも報告し、家財処分のまえに仏壇のおしょう抜きを行い、8月中に家財処分を行い、9月からやっと解体工事を開始しました。

解体工事開始の立ち会いで、電話線がまだ撤去してないことに気づきあたふた。
解体工事が始まったら、隣の家から騒音ほこりの苦情。
境界がわからなくなる、といわれて現地で境界を確認ブロックを置き、
ほぼ毎日現場に足をはこびました。

完了間近になって、反対隣りの家の塀の下にトイレの基礎が入りこんでいることがわかり、またあたふた。
ようやく、今日完了立ち会いの日を迎えました。

工事関係者と隣りの家にあいさつしてやれやれ。
最後に水道管撤去をして、法務局に抹消登記、市役所に固定資産税抹消の手続きをすれば、おしまいになります。

そうです、おしまい。
苦労して建てたおうちがなくなってしまいました。ごめんなさい
2013.9.12 介護認定調査に立ち会う
老健入所中の被後見人さんの介護認定の更新時期になりました。
いまは要介護2ですが、どうみても軽すぎると思います。

ちょうど更新時なので、どのような調査をするのか後見人として知っておかねばと思い、時間調整をして病室で調査員が本人に質問するところに立ち会うことにしました。

調査員さんは、本人に質問しても全く返答できないので後見人が行くとホッとしたように、「この1年間に入院しましたか」「お金の管理はどうしていますか」「自分で意思決定できますか」と矢継ぎ早に私に尋ねます。
だから、意思決定ができなから後見人がついたのですよ。

でも、日常生活のようすは後見人に聞かれてもわかりません。「寝返り、起き上がり、立ち上がり、車いすへの乗り移り・・・」「食事、排泄、入浴、着替え・・・」

施設のスタッフはいそがしくて調査のときに一人ひとりのベッドサイドに付き添うことはしません。後見人は家族の代理のような扱いで、おおむね説明した後、ナースステーションに行って介護士さんに日常生活のようすを聞きとっていました。

後見人の役割は家族の代理なのかなあ・・・それを求められるのならばもっと普段の生活状況を知っておかなければならないのですけど・・・

お役にたてず申し訳ない気持ちでした。

2013.8.31 くらしが、なくなる
「居住用不動産の処分」
まず、家の中の家財道具の処分が終わりました。今日は完了確認の日。

あんなにいっぱいあった、衣類や台所用品や食堂テーブルや椅子や冷蔵庫や洗濯機や陶器やお人形や・・・生きてきた証のもろもろのモノたち・・・彼女の生活をずーっと見守ってきたモノたち。

なんにもなくなりました。がらーんとなった部屋はいやに広くみえます。
昨年も他の被後見人さんの借家を引き払う時に経験しました。「この人の生活の証を、なきものにしてしまっていいのだろうか・・・」
呵責の念にかられます。後見人の仕事の中でいちばんこころが重くなる仕事です。

実は昨日、彼女の受診に同行して主治医に現状を報告したとき、「ええ?この人の住むところも、これまでの生活のすべてがなんにもなくなってしまうのですか?」と主治医に言われたのです。

ドキッとしました。ホントにいいのだろうか、今でなくてもいいんじゃないか。私自身ずっと悩んでいたからです。
そんなときは、「家裁からの指示ですので」、と相手に説明しながら自分に言い聞かせます。

家財処分をお願いした業者さんは、とても丁寧に仕事をしてくれました。たんすの引き出しも一つ一つ中をあらため、きちんと分別して処分してくれました。
そして、「これは処分できませんでしたので、お願いします」、と
がらんとなった部屋に、お父様とお母様の遺影の写真がそっと残されていました。
2013.8.12 シヌチカラ、アッタンヤナア
『居住用不動産の処分』申立ての許可がおりました。

取り壊すことになった被後見人様の家には、お仏壇があります。
お父さんとお母さんが一緒に祀ってあるご位牌と、○○家先祖代々のご位牌がそこにあります。

家を取り壊すには、お仏壇も処分しなければなりません。

どうすれば・・・?僧侶に『おしょう根抜き』供養読経を依頼するのは後見人の身上監護の仕事でしょうか?
その際、お布施はどうすればいいのでしょうか。
家裁に相談しても、「社会通念上認められる方法、範囲で」、ということです。

今日は、ちょうどお盆で檀家まわりの途中という僧侶に頼んで、被後見人の家に来てもらいました。
本人の参加は、悩んだけれどスタッフとも相談のうえ、心身の体調考慮して参列あきらめました

猛暑の中、7年間空家になっていた家で、「お性根抜き法要」参列者は私一人。
まったくアカノ他人の後見人が○○家の終わりを見届けてもいいのでしょうか・・・?思いつつ、彼女は天涯孤独のため仕方ありません。

無事法要が終わり、位牌を白布に包んでグループホームに届けました。
本人に見せると・・・「??。。。お父さんお母さん、死んだんかなあ。シヌチカラアッタンヤナア。えらいなあ」と。

一人ぼっちの彼女の言葉にせつなくなってしまいました。
2013.8.5 着物を売ります
取り壊すことになった被後見人様の家にグループホームの職員さんと一緒に入りました。

家財を処分する前に、ご本人さんが欲しい (と思うだろう) ものを探すためです。

本人と一緒に来るといいのですが、認知症の症状が重くまた体調も悪いため、一緒に家に帰っても混乱するだけだろう、と職員さんと一緒に考えて決めました。

おしゃれさんの彼女は衣装持ち。
素敵な洋服がいっぱいあります。
でも、今のからだの状態を考えて、肌にやさしく着やすいものを数枚選びました。

そして、玄関先に積んである大きな段ボール数個。封も切ってありません。
送り状が貼ったままで、帯封も解いてありません。

いちばん大きな箱を開けると、羽毛布団セット
次に薄い箱3箱。大島に小紋に袋帯・・・みんな誂えたまま開けずじまいの和服でした。

自分が着たくて注文したのでしょうか?誰かに買わされたのでしょうか?今となっては知る由もありません。

いずれにしてもこのまま廃品処分ではあまりに無念なので、家裁に相談の上、呉服リサイクルショップに売りに行きました。

お店の人に、「買った時は100万円以上払われたと思いますがねえ・・・」と気の毒そうに買い取り価格を告げられました。

これまで何を願いどんな暮らしをしてきたのでしょうか。
彼女の83年の人生を思うと胸が詰まります。
2013.7.27 岩手県大槌町のいま
三重県立図書館で大槌町の写真展をやっています。
今日は写真家、松原豊さんのトークライブがある、と昨日の新聞でみたので、それはぜひ行きたい、と思い立って出かけました。

岩手県大槌町には地域包括支援センターのお手伝いのために2011年の6月と10月にそれぞれ1週間ボランティアとして滞在しました。

6月は震災からちょうど100か日で、ぼつぼつ避難所から仮設住宅に移る段階でした。仮設住宅を一軒づつ訪ねて、お年寄りの困りごとの相談をしました。10月はすんでのところで被災を免れた被災地域のお宅を1軒づつ訪ねました。

青空と碧い海と、焼け焦げた校舎と山積みになった錆びた車両と・・・
解体してくださいと赤ペンキで書かれた建物とご遺体が見つかった赤い日付と・・・

大槌町と聞くだけで、涙腺がゆるみ胸が締め付けられます。

三重県に大槌町を撮り続ける写真家がいる、ということを知ってうれしい。

そして、3年目の夏。
必死で前を向いていこうとする町の人々を撮った写真に、思いを新たにしました。

これからもずーっと心を寄せ続けます。
2013.7.25 居住用不動産の処分をするには申立が必要です
グループホームに入って7年目の被後見人様の自宅を取り壊すために、複数の解体業者の見積もりを集め、最低価格の業者が決まったところで、本日は家裁に報告と相談に行きました。

キチンと段取りを踏んでいるので、すんなり許可してもられるものと思っていましたが、そうは甘くありませんでした。

業者見積もりは、家屋内の家具家電品衣類台所用品などの「家財処分は別途見積もり」となっていました。

家裁書記官は、「家財処分の費用がどのくらいかかるのか。」「家屋取り壊し業者に家財処分も頼むのは適正価格になるか」を明らかにするため、見積もり金額を出させる必要があるとのことです。

その上で、見積書と本人の診断書、登記簿謄本を添付して、「居住用不動産の処分申立」をしなければならないのです。

実は、被後見人様の家のカギが不明であったため、家の中に入っていませんでした。
それでは、家財処分費がいくらかかるかはわかりません。

グループホームや権利擁護センターに大探してもらって、やっと見つかったので、業者と一緒に今日初めて家の中に入りました。

入ってびっくり。小さな家によくもまあこれだけの家財道具があるものか・・・
解体業者さんは、どうも尻込みしたかんじです。
家財処分と家屋解体は別の業者にしたほうがよさそうです。

家財処分の業者にも見積もりを出してもらうことにしました。
2013.7.16 解体見積もりが出そろいました
被後見人様の自宅を取り壊すことになり、解体業者の見積もりをとりました。

後見人就任のときに家裁から指示されたことは、「適切な価格で業者と契約をし自宅を取り壊すこと」

どうすれば「適切な価格」の業者と契約することができるのか・・・?

複数業者の見積もりをとって、最低価格の業者と契約しなければなりません。
今日、3社の見積もりが出そろったので、それぞれの業者に結果を通知して、一番安い見積もりを出してくれたA社に依頼することに決めました。

福祉現場で働いていた私にとっては、「相見積もり」をとることなど初体験でドキドキすることばかりです。
2013.7.13 紀伊長島でぱあとなあ事例検討会をしました
ぱあとなあみえの事例検討会を「紀北町ふれあいひろばマンドロ」で開きました。

JR特急ワイドビュー南紀にのって、2時間弱。
紀伊長島町に着くと、潮の香りと濃い緑のにおいに思わず深呼吸。

三重県は南北に細長い県。
熊野、尾鷲、紀伊長島などの南紀地方は、津で研修といってもちょっと遠い。

なので、事例検討会は県内各地持ち回りで、その地域に住む成年後見受任者が発表し、お互いに勉強しあう機会になっています。

今日は弁護士さんとリーガルサポートの司法書士さんも招いて、助言をいただき有意義な検討会になりました。

お昼定食のお刺身、お魚フライのおいしかったこと。紀伊長島、いいところです。ちょっと遠いけど。

2013.7.8 ウミネコに手を噛まれる
宮古市への小旅行をとても楽しみにしていました。

震災の年、大槌町地域包括支援センターにボランティアではいらせていただきました。口では言えないほどの衝撃と自分の無力さに打ちのめされてきました

昨年はもう一度この目で確かめたい、という思いから娘も連れて釜石、大槌、陸前高田方面を車で回りました

今回はちょっと気持ちを入れ替えて、「復興応援観光ツアー」を楽しむのも支援の一つになるのではないか、という思いからです。

宮古市の「世界一のスーパー防潮堤」をボランティアガイドさんに案内してもらって、自然の脅威とそれでも郷里を愛するガイドさんの気持ちに胸打たれました。

最大のお楽しみは、浄土ヶ浜遊覧船です。幸い梅雨時にしてはとてもいい天気にめぐまれ、ウミネコにパンをあげながらの、風光明媚なめ奇岩ぐりとなりました。

ところが・・・ウミネコパンを一口自分の口にも入れたのを見られたのでしょうか?
私の手に持っていたパンに突進してきたウミネコさんに指までカプリ!痛い!
すごい勢いでパンを狙いに来たのには、ビックリです
2013.7.7 日々の仕事を論理的に分析する
日本社会福祉士会岩手大会二日目は午前中分科会、午後は記念講演でした

分科会は、はじめ「被災県民の生活を支える共生社会」の特別分科会に参加しました。
つぎに「社会福祉士がとらえる相談援助」に参加しました。

ここで、刑務所社会福祉士の実践研究を聞き、刑務所に社会福祉士が配置されてから5年目になるこれまでの相談件数や連携先の推移を、ていねいに分析して、「社会福祉士らしい」対象者のとらえ方、支援の仕方を論理的に述べた発表に胸打たれました。すばらしいと感じました。

午後は、世界遺産中尊寺群のなかの「毛越寺(もうつうじ)」の藤里執事長の講演をききました。
去年もみじの頃、毛越寺、中尊寺に行きましたがまた行きたくなりました。

閉会後は被災地宮古市へのオプショナルツアーです。
2013.7.6 岩手に行きました
日本社会福祉士会全国大会、岩手大会に行きました。
朝、7時前に四日市を出て、東海道新幹線と東北新幹線を乗り継いで11時40分には盛岡に到着。近いもんです。

まずは駅前で「盛岡冷麺」、透明感のあるもっちり麺に少し甘酸っぱいつゆ。辛さは6段階の好み、または自分でトウガラシたれを入れて辛さを調節する。辛みを和らげるためにスイカがのっている。
おーっと。冷麺を食べるために来たわけではありません。

震災2年の被災地岩手で全国大会をやる。そう決めた覚悟に全国の社会福祉士が声援をおくりました。
「共生社会」を創る、それは岩手発だからこそ真剣味が伝わって感じました。

壊れてしまったコミュニティを今こそ創りなおそう。ほんとうの福祉社会をめざして、ゼロクリアだからこそ理想を求められるのかもしれない。
「場づくり師」と自らを呼ぶ日置さんのパワーに刺激された初日でした。

夜の懇親会、これがまたサイコー。県士会対抗わんこそば競争、あまちゃんの衣装のかわいい岩手っこ。岩手県社会福祉士会のみなさんの「花は咲く」合唱団。

何よりもうれしかったのは、2年前にお世話になった大槌町地域包括支援センターの若い社会福祉士さんが、壇上で全国に向けて挨拶されたこと。
あのときはただオロオロしていた、何から手をつけたらいいかわからずパニックになっていた。
なんとたくましくなったことか。再会の抱擁に涙したのは私の老婆心からだけでしょうか。
2013.7.2 神都バスに就職しました
グループホームに入所している89歳男性を訪問しました。

往きのバスの吊広告に「奉祝 第62回神宮式年遷宮 7月3日 神都バス運行開始」とありました。
神都バス?そういえば、彼は伊勢の出身で、最初そんな名前のバス会社に就職した、と言っていたっけ。
そうだ、今日はこのネタにしよう。

○○さん、伊勢のお遷宮にあわせて神都バスが運行されるらしいですよ。
「ああー、そこに勤めたんや。それから合併して名前がなくなったんや」
つぎからつぎへと話がはずみます。

そうだ、広告ポスターをもらってこよう。
帰りにバスの営業所に行って、「あのー、車内に貼ってあった広告がほしいんですけどー」

まだ、貼りはじめたばかりで余分がないんです。
「実は89歳の認知症の男性が、戦争に行く前最初に就職した会社なんです。今は会社がなくなってしまった、というので、バス再開のお話をしたら、嬉しそうにいろいろと昔のことを思い出して話してくださって・・・なんとか、ポスター広告をください。おねがいします」

「あまり広言しないでくださいねー」、ということで1枚いただきました!
やったー!今度行くときに持って行ってグループホームのお部屋に貼りましょう。
喜ぶ顔がたのしみです。
2013.6.30 独立型社会福祉士みえ、発進。
第1回 三重県社会福祉士会の「独立型社会福祉士実践報告&交流会」を開催しました。

三重県社会福祉士会ですでに独立開業している3人が、なぜ独立したのか、いま何をしているのか、経営的にはどうなのか、などを発表して、そのあと質問・意見交換等を行いました。

開業12年目、9年目、3年目のいずれ劣らぬ個性派チャレンジャーの語りは、もうそれだけでヘタなドキュメンタリードラマをみるより面白い。

安定収入よりも自分がやりたい仕事をしたい。
ソーシャルワーカーとはこうあるべき、そう思える仕事がしたい。

思い先行型の先駆者たちは、はたから見ていたら無謀無鉄砲な生き方かもしれませんが、自分の生き方に納得している、という充実感が伝わってきてとても熱いものを感じました。

若い人が「組織を飛び出して起業する」という生き方を応援します。
もう若くはないけれど、私も役所を辞めて独立しようと決意したときの思いを新たに、またあしたからがんばります
2013.6.4 お遷宮
支援している89歳男性はこのごろ元気がありません。今日もお伺いしたところテレビはかかっているものの車いすに座ってうつむいて、うつらうつら。
乾燥性湿疹がかゆいので顔や腕をかきむしり血がにじんでいます。おなかも緩いとか。

私がお伺いするときは、なるべくおしゃべりが弾むような話題をもちかけます。
「○○さん、伊勢の出身やね。今年は20年に一度の遷宮やけど、○○さんはこれまで4回も遷宮経験しとるんやねー」

「お遷宮いうのはなあ、伊勢のもんにとっては5年前の『お木曳き』からはじまるんや」

「お木曳きいうんはな、『おか曳き』と『川曳き』があってな、街中を練り歩くおか曳きのときは、町内対抗で木曳き車をだしてな、車の軋む音がにぎやかなんや」

「川曳きはな、五十鈴川のなかをな、木曳いて内宮さんまでのぼるんや」
「これは伊勢の男のしごとやでー」

これまでで一番イキイキとお話してくれました。
わたしも勉強になりました。ありがとうございます。
2013.5.15 介護認定がなかなかでない
グループホームに入居中の83歳女性は、3月に介護認定の更新手続きをしましたが結果がまだわかりません。
その結果によって、特養への移動をすすめるかどうか判断するタイミングだと考えているのですが。

今日、市役所からやっと私のところに文書が届きました。

郵便の宛先は「本人が居住しているところ」にしか転送してもらえませんが、介護、医療保険、年金などの文書は、市役所や年金事務所の窓口に行って、後見人宅に送付してほしいという願い出をすれば、送付先を後見人宛てにしてもらえます。

さて、介護認定の結果はどうかしら?と開封すると、「認定延期通知」となっていました。
理由は、「主治医意見書が提出されていないため」となっていました。そして「主治医へご相談ください」と書いてあります
こんなとき、後見人はどうすればいいのでしょうか。

後見人が直接主治医に電話してお願いするのがいいのか、通院に付き添ってくれるヘルパーさんに頼んで主治医にお願いしてもらうのがいいのか、ケアマネさんに頼むのがいいのか・・・

とりあえずは、今入居しているグループホームに連絡しておきましょう。

2013.4.8 わが家のように
グループホームに入所された男性の趣味はクラシック鑑賞です。
これまでデイサービスに行っていたときは、音楽といえばカラオケ。
「わしは演歌や民謡はきらいなんや」、と言ってあまり参加されていなかったようです。

今度入所したグループホームでは、「わが家で暮らすように」と考えてくれます。

今日は、施設スタッフといっしょに空家になっているご本人の家に行き、大切にしていたオーディオセットを持ち出しました。

グループホームの居室はちょっと狭いので、ホームのリビングにスピーカーやアンプを設置していただくとのこと。
それならばBGMにいいかもということで、合わせてLP版のクラシックのレコードを数枚持っていきました。

あしたからモーツアルトが流れるグループホームですね。
2013.4.3 700人待ちです
被後見人さまの特養申し込みの相談に行きました。

半年ほど前に親戚の方が申し込んでくれてあったのですが、私が後見人として就いたので今後の見通しなど聞いておきたかったのです。

「こちらの特養は希望者が多くて・・・だいたい700人待ちですね」

ええ?700人ですか?定員が100名で、年間だいたい2割の方が退所されるとしても・・・
私には「永遠」という言葉が浮かびました。

本人の介護度が変われば順位が変わるそうです。
でも、経済的な事情は勘案されないとのこと。
いま、介護認定の更新をしているのですが、どうなるでしょうか・・・
2013.4.1 新年度にあたらしいしごと(その2)
新年度がはじまりました。

あたらしい仕事、その二つ目です。
海外赴任中の息子さんが、日本で暮らす一人暮らしの父親を心配して、生活の見守り・相談に応じてほしいとのこと。

今日は、紹介するNPOの担当者のかたが東京から来られました。
私の事務所で打ち合わせの後、その方の家へ。

奥様を亡くされてから家の中で会話がなく寂しかった、急な時相談する人がいなくて不安だったとのこと。
私がお伺いすることになって、ほんとに安心する、ホッとした、と仰ってくださいました。

私にお役にたてることならば、よろこんで。
2013.3.28 新年度にあたらしいしごと
もうすぐ2013年度がはじまります
今までとは違う新しい出会いがほしいなー(気が多い?)と思っていたところ、ちょっといままでとは違う仕事のお話が二つやってきました。

今日はその一つ目、セミナー講師のご依頼のため企画主宰者のかたが来てくださいました。

一般企業の職員さんが自主的に勉強したいことに取り組む「チャレンジ」→そのテーマに応じた講師を企画主宰者がさがしてくる→企画内容が認められるとその研修に必要な資金が企画主宰者に助成される

こんなかんじです。
今回、保険会社の社員さんが高齢者福祉について勉強したいということで、私にお声がかかりました。

そういえば・・・保険のCMでありますよね、「社会保障制度って知ってますか?」って、セールスレディが契約者に話しかけている場面。

やっぱどんな業界でも、自主的に勉強しないと待ちの姿勢では効果的な営業はできないのですよね。
私にお役にたてることがあれば、これも社会貢献のひとつ、よろこんで。

2013.3.17 地主さんとお話をする
グループホームに5年前から入所している被後見人さんは自宅が空家になっています。
土地は借地で自宅はご本人名義になっています。
子供も兄弟もいません。ご両親はすでに亡くなっています

後見人を受任したときに家庭裁判所から自宅は借地に建っているので処分するように言われていました。

さて、これからどうしようか・・・
なにはともあれ、地主さんに会って意向を聞き相談しながらすすめなければなりません。

地主さんは他にも借地をもってみえて、中には空家になっていても親族と連絡がとれなくて困っているところもあるそうです。
地主とはいえ法律上、その上に建っている家屋はもとより庭石ひとつ動かすことはできないそうです。

後見人として私がこれからのことをご相談に伺ったら、「あなたに更地にしてもらえるの?」、ととても喜んでホッとしたようすでした。

わたしは、といえば・・・どうしよう、どこの業者にたのんだらいいのかなあ・・・解体するのにいくらくらいかかるのかなあ・・・安い業者に決めるためには「相見積もり」とか、とらなあかんのかなあ・・・

なんだか、門外漢がどうすればいいのかオタオタしています。
2013.3.7 多治見で講演会
多治見で岐阜県老人福祉施設協議会ケアハウス職員研修会の講演をしました
全国軽費老人ホーム協議会(全軽協)のご縁で各地から講演のお声をかけて頂くのですが、やはり東海ブロックで講演をさせていただくのは嬉しいものです。

一昨年、四日市で全軽協の東海北陸ブロック研修会が行われたときに、愛知・岐阜・三重・福井・石川・富山の軽費老人ホーム職員さんが集まりました。
私は、そのとき全軽協の川西会長とともにお話をさせていただく機会をいただきました。

その後、愛知県、富山県から「自分の県にも来てほしい」と呼んでいただき、今年は再度富山県、そして今日は岐阜県でお話させていただきました。

いつも言うのですが、軽費老人ホームというのは昭和38年老人福祉法が施行されたときからの歴史ある老人福祉施設で、当初から措置ではなく「契約」で入所する老人ホームなのです。(厚労省令により現在は軽費老人ホームはケアハウスのことをいうようになりました。)

そのうえ、元気な時から介護が必要になっても。お金がない人もある人も。年齢は60歳以上で上限何歳まででも。なんと幅広い対象者をカバーしている施設なんでしょう。

入居者さんが多様なために職員さんは特有の苦労があるのですが、それがまた醍醐味でもあると思うのです。
いつも、ケアハウス職員さんを応援しています
2013.3.2 吉報
『空きがでたら入れてね』、ずっとお願いしてきたグループホームから、やっと連絡がきました

来週、お部屋のクリーンアップとメンテナンスが終わったら入居できます。
支援している89歳の男性は、恥ずかしがり屋で引っ込み思案でそのうえカッコつけ。(いますよねー特に男性に多い)

いま入所している「介護付き住宅型有料老人ホーム」は規模が大きいため、なかなか人の輪にはいれません。
いつお伺いしてもお部屋でテレビをつけて(見てない)ウトウトしているのが気になっていました。
デイルームにいる時でも、ポツンとひとりでテレビを見て(居眠りして)いました。

こんどいくグループホームは、きっとそうはいきませんよ、お部屋から引っ張り出して、天気のいい日は外へ散歩に行ったり、デイルームで昔の映画を観たり、近所の人が遊びに来て一緒に園芸したり。

なかなか人の輪に入れない人こそ少人数のグループホームで、その人らしい暮らし方が模索できると思います。
残り少なくなった人生を思いっきり楽しく暮らしてください。

2013.2.14 銀行は時間がかかる
今日は銀行に行って成年後見人として口座を管理するための手続きをしました。

まず、登記事項証明書と後見人の本人確認のため運転免許証をみせて、被後見人の預金通帳の名義に「成年後見人 藤井由紀子」を付記してもらって・・・

言うは易し。実際は銀行窓口の担当者は、「え?せいじんこうけん?」

奥から主任さんらしき方がやってきて、窓口担当者と一緒に「マニュアル」首っ引きで、あーでもない、こーでもない。もう~時間かかるのなんのって。

結局2時間半かかってやっと完了。
銀行の出入口はとっくに閉まってしまって、通用口から退出しました。
通用口退出はかなり経験しました。
2013.2.13 もう一棟ありますよ
市役所で固定資産名寄せ帳を発行してもらいました。
名寄せ帳をもとに法務局に行って登記簿謄本をとりました。

「○○町○○番地の物件、もう一棟ありますよ」「ええっと、亡くなったお父さん名義の家屋のようですね」

ええーっ、受任時の財産目録には記載してなかった不動産があるのかー、
でも、どの建物かなあ?
本人に聞いてもわからないし、このままほっておくわけにもいかないし。

司法書士さんに相談しながら移転か抹消の登記をしなければなしません。
成年後見人って、いろいろ勉強になりますね
2013.2.12 登記事項証明書をとる
やっと後見の登記事項証明書ができました
さあ、これから大忙し。事務報告書の提出期限まで10日です。

市役所、法務局、銀行、年金事務所・・・・
全部、窓口に行って手続きしなkればなりません。困るのはどこも平日9時から5時、銀行は3時までしか開いていないこと。

効率よく回る順序をかんがえなければ・・・

2013.1.28 はじめまして。ハイ、パチリ
あたらしく後見受任させていただく82歳の女性と初対面です。
どんな人かな、どんなお話しようかな・・・ドキドキです。

「こんにちわ、これから毎月お伺いします。いろんな支払いや手続きをお任せくださいね」
自己紹介とイラスト入りの名刺をお渡ししました。

・・・「ふじい ゆきこ、さん」名刺を読んでくださいました。
にこにこしていらっしゃいます。

ハイ、よろしく。
じゃあ初対面の記念に、ふたり一緒の写真を撮りましょう。

最初にお会いしたときに写真を撮らせていただくことにしています。
大きめに伸ばしてベッドサイドに貼らせてもらいます。

後見人の顔をおぼえてくだだくために。
そしていざというときに写真があると安心なのです。

2013.1.10 成年後見人をしていてつらいこと
成年後見人をしていてつらいことは何でしょう?

被後見人さんが経済的に余裕がなくて報酬が見込めないこと?
活発な被後見人さんでたくさん買い物をしてしまったり契約をしてしまって、振り回されること?
いいえ、そんなことは「織り込み済み」で大したことではありません。(と思います)

私にとって一番つらいのは、嫌われること。拒否されること。もうアンタなんか来なくていい、って言われること。後見人やめてくれ、って言われること。

いまちょっとそんな事態がおこっていて・・・つらいのです・・・
2012.12.22 新しい年に新しい出会いがはじまる
暮れも押し迫ってきました
ぱあとなあみえの運営委員会でまた新しく、認知症女性の後見人として推薦を受けることになりました。
後見開始は年明け早々になりそうです。

どんなことでも新しいことを始めるときはドキドキするものですが、後見を受任するということは、もっともっと違うレベルでドキドキします。

たとえて言うと、もう一人親が増えるような感じ・・・(ああ、自分の両親夫の両親以外に4人の親がいる・・・)

そして、実の親よりもさらに責任をもって見守らなければならない存在。
緊張感とともに新しい出会いにワクワクもしています。
どうか、いい関係がつくれますように。
2012.12.22 成年後見基本実務研修、やりました
成年後見基本実務研修をしました。
ほんとに、三重県社会福祉士会ぱあとなあみえは、”とどまるところをしらない” のです
やっと成年後見人養成研修が終わった、ホッとしてる間もなく、フォローアップバージョンの実務研修です。

この研修は今年初めての取り組みです。

養成研修を終えたけれど、実際に受任するには不安がある。
今、受任しているけれど、自分のやり方でいいのかな。
そんな疑問や不安を解消するために計画しました。

でも、いつもの成年後見継続研修とは一線を画し、朝から夕方までビッシリ6科目。
その上事前課題、事後課題まである!

準備する私たちも大変でした。日本社会福祉士会から大まかなガイドラインは示されていますが、三重県バージョンに直してそれぞれ担当する講師が内容を練りました。

そしてそして。何よりのおみやげ(と、作った私は思っているのですが)は「実務様式集」です
家庭裁判所に提出する「後見事務報告書」「財産目録」「本人収支表」などの様式や、普段の活動に必要な記録の様式を1冊にまとめました。

研修のハイライトは、後見人役と施設スタッフ役をみたててのロールプレイ。
「後見人には入所の保証人になってもらいます」 「いえ、後見人は保証人にはなれません」
ふだんは施設スタッフ側にいる社会福祉士にとっては、後見人役として施設とやり取りするのは大変で新鮮な体験でした。

一日たっぷりびっしり研修を終えた後は、参加されたみなさんここちよい疲れと充実感でいっぱいでした。(と、私は思っています)。自己満足ですみません。
2012.12.1 成年後見人養成研修、修了。パチパチ!
8月から始まった三重県社会福祉士会の成年後見人養成研修が本日打ち上げとなりました。
暑い暑い夏から5か月間、毎月1回の集合研修とレポートや演習の事前課題を全部こなして、今日はもう冬将軍がやってきた12月です。

民法の財産法と家族法のレポート3題ずつは厳しかったですね。
でも、本日のアンケートを見ると「大変だったけど、六法を見ながらのレポート取り組みはとても勉強になった」、という感想が大半です。
苦労した分、達成感も大きいですね。

受講生の皆さんはホッとしたすがすがしさと、さあこれから、という緊張感で輝いていました。

これから、日本社会福祉士会の権利擁護センター「ぱあとなあ」に成年後見人名簿登録をして、家裁に登録者を報告したら、実際に後見人として活動できます。

社会福祉士の成年後見人は、やはり目の付け所が違う、と言ってもらえるようにいっしょに頑張りましょう。
2012.11.25 絶好のお墓参り日和!?
待ちに待った日曜日は文句のつけようのない秋晴れ。
雲ひとつない青空、風もそよがない穏やかな小春日和に恵まれ、89歳の彼は1年半ぶりの帰宅と久しぶりのお墓参りにこころ躍らせ、嬉しさを隠しきれません。

お昼過ぎに迎えに行くと、「ズボンは薄茶の、シャツはチェックの、上着は茶色の、外は寒いからジャンバー持って・・・」、とおシャレにも余念がありません。
「はいはい、まずトイレに行ってから着替えましょう」

グループホームおたっしゃ長屋の古金谷さんのご厚意で、リフト付き車をお借りすることができました。
車いすは後部に置いて、見晴らしの良い助手席に座ってご満悦。秋晴れのドライブはいちょうやカエデの紅葉も山の端の風車も、絵のように美しい。

さきにお墓参りに行きました。お墓までの砂利道は車いすがめりこんで、ちょっと大変。静かな里のお寺の境内にある奥様の墓前に車いすのまま佇み、目を閉じてじっと手を合わせてみえます。少し目がうるんでいるようです。

30分程ドライブしてご自宅に向かいました。道中、美しく色づいた津市郊外をとおり、自然に歌が口をつきます。
「しーずかな静かな里の秋~」
1年半ぶりに帰る我が家は、ご親戚の方の好意で清掃されていて、むかしのままです。
道路から玄関までの階段4段を車いす担いで、久しぶりの我が家へ。お日様のいっぱい入る応接間で、持参したお茶とお菓子にしました。

趣味のオーディオのアンプやスピーカーは、マニア必涎もののようです。古金谷さんには価値がわかるようです、私にはさっぱりですが・・・
すっかりくつろいで、名残惜しいひと時をすごしてからホームに帰る頃はとっぷりと日も暮れていました。

「生きていてよかった・・」
そんなに感激してもらわなくてもいつでも行けるよ。つぎは桜の頃に行きましょうか。

2012.11.13 あたりまえのことをかなえよう
ご相談にのっている89歳男性の「自宅に帰りたい」を実現するために策を練りました。

津高の同級生でグループホームおたっしゃ長屋を経営している古金谷さんに、「なんとかしたいんやけどなあ。どこかええ介護タクシー知ってたら教えて」とお願いすると、なんと「そんなことなら、ボクが行ってあげるよ」と言ってくれたのです。

今日は、男性が入居している高齢者住宅に古金谷さんも来てもらって一緒にお話して、いつどうやって帰ろうか、と策をねりました。

そしてもうひとつの「夢」、奥様のお墓参りをしたい、というのも同時に叶えようか、と古金谷さんが言い出しました。欲が出てきたのです。
とにかく、「喜ぶ顔がみたい」という道楽みたいな仕事魂で、やってます。
2012.11.11 岩手応援ツアー
とうしても今の大槌を見たくて。

昨年2回、日本社会福祉士会のボランティアで岩手県大槌町の地域包括支援センターに応援に行きました。
今年も応募したのですが、希望者多数で行くことができませんでした。それでも行きたくて、今回はまったくプライベートの旅です。

東北新幹線「はやて」「やまびこ」新花巻から釜石線「はまゆり」で釜石へ。
釜石からレンタカーで大槌へ。

大学生の娘に歴史の生き証人として語り継いでほしいと願い、連れて行きました。
がらんどうの街を胸が詰まる思いで見ながら、大槌小学校庭の仮設役場へ行く途中で、「復興食堂」を見つけました。
ちょうど復興食堂開店1周年記念のため、ポケモンハウスや特別メニューがあってにぎわっていました。
記念のティーセットおみやげまでいただきました。(ラッキー!)
城山の中央公民館ではちょうど11日の月命日で慰霊祭が行われていました。涙新たに、でも前へ一歩。住民の皆さんの決意を感じました。

ずっとずっと、応援しつづけます。
2012.10.30 家に帰りたい、夢やなあ・・・
サービス付き高齢者向け住宅に住んでいる89歳の男性は、半年前に転倒してから車いすの生活です。

最初車いすに乗ったときは、「次に藤井さんが来るときは歩いとるでな」、って言っていましたが、だんだんと「歩く練習はしとるけど、一人ではこわいな」、と言うようになり、今では「もう、歩くことは無理かな」、に変わってしまいました。

こけたら怖い、自分で起き上がることもできない、椅子に移動するのも椅子から車いすに移動するのも人の助けがいるから、いちいち頼むのはめんどい・・・

というわけで、結局一日中車いすで過ごすようになってしまいました。

今日、お話をしていたら「いっぺん家に帰りたいなあ、これは夢やなあ・・・実現できそうもない夢やなあ・・・」とおっしゃいます。

自宅には道路から玄関まで、3段の階段がある。玄関の上り框(かまち)が高い、という理由で車いすでは家に上がれないと思っているのです。

自宅の様子を見るために帰ることが、「実現できそうもない夢」という彼の話を聞き、支援している私としては、自分の力不足を感じて情けなくなりました。

彼が自分の家に帰って自宅の様子を見てもらうことを、私の目標にします。
2012.10.29 インフルエンザ予防接種は医療同意?
老健入所中の被後見人様の定期訪問に行きました。
この時期、いつも悩むのがインフルエンザ予防接種です。

高齢者施設では、流行の前に入所者さんも職員さんも予防接種をうけることが多いですが、ふつうは家族に同意の印鑑を求めます。
後見人がいる場合、後見人に予防接種の同意を求められるのです。

ところで、現在のところ後見人には「医療同意」をすることが認められていません。
では、予防接種は医療なのか・・・?
本人の健康を守るために予防接種は必要と思われるので、印鑑を押してもいいと思いますが・・・

で、「医師の判断に同意します」と書き添えて、後見人の印を押すのです。・・・逃げでしょうか。

どこかに法的な解釈があるはずですので、調べなきゃ。
2012.10.17 キリスト教ケアハウス交流会で講演をしました
日本キリスト教社会事業同盟の軽費・ケアハウス交流会で、「今後のケアハウスの展望と役割」というテーマで講演をさせていただきました。
キリスト教精神で運営している福祉施設はたくさんありますし、欧米の福祉先進国でも行政よりもさきに宗教が福祉をリードしてきた歴史があります。
私は上智大学大学院で牧師さまの教授やシスターの同窓生とともに福祉を学んだ経験があり、キリスト教精神の福祉事業を身近に感じています。
今回ビックリうれしかったのは、企画をされた第2アドナイ館(浜松市)の鈴木様は私のホームページを見て「ピンと来て」ご依頼をいただいた、ということです。
これまで、全軽協のご縁で講演のお声をかけて頂くことが多かったのですが、ホームページをみてご依頼を頂くとはなんとありがたいこと。光栄に思いました。

会場は素敵な宝塚ホテル。全国から集まった施設長様や職員様が、よりよい施設運営のために熱心に協議をされました。

ケアハウスは、「自立の人から要介護の人まで」、「低所得者からある程度所得のある人まで」、幅広い対象者のニーズに少ない職員で対応しなければなりません。
そのために職員の力量はより高いものが要求され、ケアの仕方も多様性をもとめられて大変なのですが、だからこそいろんなことにチャレンジできる可能性があります。

今回の勉強会のなかで、「共生」という言葉がたくさん出てきました。「障害のあるなしにかかわらず」「自立か要介護かにかかわらず」「お金のあるなしにかかわらず」、ともにいきるくらし。
福祉の基本原理である「共に生きる」社会は、ケアハウスの日々のくらしそのものなのですね。

改めて、ああそうなんだ、ケアハウスってすばらしいと思いました。ケアハウスがもっともっと認識されるといいな、とおもいます。

2012.9.15 ケアマネさん、生活保護のこと知ってください
三重県社会福祉士会主催の「ケアマネジャーのための実践力向上講座」の一環で、「生活保護について」、講師をしました。

ケアマネさんは、担当ケースの要介護状態はもちろん、経済状態や家族関係などトータルで考慮したうえでケアプランを立てなければなりません。

生活保護についてはある程度はわかっていても、ケアマネさんにとっては少しとっつきにくい制度なんですね。
でも仕事上必要だから、知っておかなきゃ、という意気込みで40名のケアマネさんが集まってくださいました。

ケアマネさんにとって身近な事例も交えながら、生活保護費の計算問題も入れながら、2時間のお話で大まかな生活保護制度の概要が分かっていただけたのではないかと思います。
2012.9.12 富山県ケアハウス連絡協議会
昨年につづいて、ことしも富山県ケアハウス連絡協議会研修会の講師としてお招きいただきました。
昨年はケアハウスの施設長さまを対象とした研修会でしたが、そのときのお話をきいてくださった施設長様から、「ぜひ職員にも聞かせたい」というお声をいただいて、今日の研修会の実現になったということです。

なんと光栄なことでしょう。継続してご依頼をいただくことほど講師冥利に尽きることはありません。
わたしのケアハウス研修は、「これからのケアハウスのあり方」について、「利用者の声から考える」という視点からお話します。

岐路に立たされている状況をどうすればいいか考えるとき、「お客様の立場になって考える」という手法をとることは、あらゆる分野において必要です。
福祉のサービスも例外ではなく、「利用者はこう言っている」という内容にじーっと耳を傾ければ、これからどうすればいいか、見えてくるものです。

今日集まってくださった、ケアハウスの現場の生活相談員さんや介護職員さんは、日々どのように利用者の支援に関わったらよいか悩みつつ懸命に努力していらっしゃる方たちですので、本当に熱心に私の話に耳を傾けてくださり、私も感激しました。

富山県と三重県は、距離は少し離れていますが同じ「東海北陸ブロック」に属します。
立山連峰から富山湾につづく地形、鈴鹿山脈から伊勢湾につづく地形も似ています。
おだやかでもてなしの心あふれる、土地柄お人柄が大好きです。
2012.9.4 敬老会のご案内
89歳の男性が入所している高齢者向け住宅に、前の住所から「敬老会」の招待状が転送されてきました。
地域の高齢者に招待状を出しているようです。

その男性は、以前自宅に住んでいた時も、一回も敬老会に行ったことはないそうですが、「いっぺん行ってみたいなあ・・・」と、おっしゃいます。

あまり近所づきあいは得意ではないのに、なぜかなーと思ったら、どうもご自宅に帰りたいようす。

奥様の一周忌をすませてから、気が抜けたように、「もう、全部おわってしもた」としょんぼりしているので、なんとかして元気をつけてあげたいと思います。
2012.8.27 公正証書遺言をつくる
一人暮らしの90歳女性から、遺言書を書きたいけどどうすればいいか、ご相談を受けました。
配偶者も子供もいません。
兄弟姉妹はみな他界しました。兄弟姉妹の子供(甥姪)はたくさんいますが、会ったこともどこにいるかもわかない人がほとんどです。

見たこともない甥姪に譲るよりは、何かのときには来てくれる甥に譲りたい、という気持ちがあります。

それならば、遺言を書いておかないと思い通りにならないですよ、ということで、公正証書遺言を作るための準備をお手伝いしました。

戸籍抄本をとって、印鑑証明をとって、財産一覧を作って・・・
一緒に公証人役場に行って、やっと思い通りの書類ができました。

健康に気をつけて一生懸命働いて、これまで一人でも何も困ることはなかったけれど、90歳になってひとりぼっちで、これからどうなるのだろう・・・という不安がやはり生じます。

有終の美をかざるお手伝いができたら、私にとってもなによりうれしいことです

2012.8.16 あーよかった。餅は餅屋その2
不動産の登記の件で、愛知県の司法書士にお願いした相談者さまから、うれしいご報告をいただきました。
連絡したらすぐにその司法書士の先生が自転車で駆け付けていただき、(ご依頼者様の自宅の近くに事務所があったとのこと)、す早く対応していただき、思うようにことが運んだ、とのことで大変お喜びでした。

私たちの仕事は一人ではなにもできません。
もちろん自分の知識能力の範囲内でできる福祉や介護の相談もありますが、でも実際にサービスを提供するとか、地域の力をお借りするとかの場面になると、ネットワークの力で解決するしかありません。

ましてや、不動産登記や売買の話になると専門外です。
でも「どこに聞けば」「だれに頼めば」解決できるか、という知識とネットワークがあります。

今回、私は相談者様に感謝されて、私は司法書士の先生に感謝して・・・こうやって輪が広がっていくのだな、と実感しました。
「なんとかなる!」
2012.8.4 成年後見人養成研修
ことしも三重県社会福祉士会の成年後見人養成研修が始まりました。
私は研修担当として段取り一切をしています。

暑い暑い8月からジングルベルの12月まで。
月1回の集合研修プラス毎月の事前課題。それも1回につき1200字のレポート3題、など本当に大変です。

みんな多忙な福祉現場で働きながら、自分の時間を使って後見人になるための勉強をする、それだけでも敬服に値します。

とくに、今日は猛暑のうえオリンピック疲れ?のキツイ日、午後は弁護士によるぶっ続け4時間の講義。
それでも受講生の皆さんはダレルことなく、真剣に聞き入っていました。

2012.7.27 餅は餅屋
継続的にご相談いただいている方から、不動産の登記の相談を受けました。
場所は愛知県、そして登記簿上の名義が誰になっているかわかないとのこと。ご高齢なので、自分で愛知県の法務局に行くのも大変、フジイさんなんとかしてーっと。

うーん、私にはちょっとむりかなー
司法書士さんにお願いするにしても、リーガルサポート(司法書士の成年後見受任者)三重支部の方ならば知っているけれど・・・

そこで、まずは愛知県のリーガルサポートに電話して、「社会福祉士ですけど・・・」と相談しました。成年後見の活動でリーガルサポートと「ぱあとなあ」(社会福祉士の成年後見受任者)はつながりがあるので、話がしやすいのです。

そして、不動産登記のことならば愛知県司法書士会の電話相談を利用すればいい、と教えて頂きました。
そして、その日相談担当だった名古屋の司法書士さんが親切に応じてくださり、今後の手続きをお願いすることになりました。

ご相談者にお話すると、、誰に頼めばいいかわからず不安だったのでほっとした。と言われました。

たしかに、登記のことならば司法書士、とわかりますが、ならば誰に?というと知らないのが現実ですよね。
そんな時、それぞれの団体が社会貢献として行っている、「無料相談」を利用するのもひとつの方法です。「○○県司法書士会」という後ろ盾があるので、安心です。
2012.7.20 近畿老人福祉施設研究協議会
7月19日~20日、奈良市で近畿老人福祉施設研究協議会が開催されました。
19日は全体会、情勢報告や医師の講演、河瀬直美さん(奈良の輩出した国際的映画監督)らの鼎談がありました。
20日午前は9つの分科会に分かれてそれぞれ現場の方が日ごろの取り組みを発表し協議されました。

私は、分科会のうち「軽費老人ホーム・ケアハウス等の居住系サービスの効果と課題」の分科会の助言者として参加させていただきました。

日ごろ現場で入居者の支援に携わる職員さんにとって、協議会で発表するというのは非常に大変なことです。持ち場を離れられない勤務中にはとうてい資料作りなどできないので、時間外にするしかありません。

今日発表された6人の方は、創意工夫してより満足度の高い施設生活を提供しようと努力してみえました。ともすれば日ごろの業務に流されキチンと検証する時間もない現場ですが、今日の発表の機会に振り返ることができて、きっと良い経験になったと思います。

私は助言者などとえらそうな立場でコメントを言っていましたが、発表された現場の職員さんにほんとうに敬意を表します。たくさんのことを教えていただきました。ありがとうございました。
2012.7.16 ソーシャルワーカーデー
7月第3月曜日は「海の日」、そしてソーシャルワーカーデーです
今日は、三重県社会福祉士会と医療ソーシャルワーカー協会と精神保健福祉協会が合同で県下一斉に「医療福祉相談会」を行いました。

四日市は駅前の「じばさん」(地場産業振興センター)で、津は駅前の「アスト津」で、伊勢は「イオンタウンららパーク」で、伊賀は「名張市市民情報交流センター」で。

ちょっとPR不足だったかも知れませんが、なによりMSW(医療ソーシャルワーカー)とPSW(精神保健ソーシャルワーカー)とSW(社会福祉士)のソーシャルワーカー三団体が協力して相談会を開催した、ということが意味のあることだと思います。

きっとこれからにつながりますね。
2012.7.14 成年後見事例検討会
三重県社会福祉士会の「ぱあとなあみえ」(成年後見受任者、養成研修修了者)で、後見活動の事例検討会を行いました。

毎年2回、県下各地を持ち回りで開催することにしていますが、今日は今年の1回目で鈴鹿医療科学大学をお借りして開催しました。

三重弁護士会とリーガルサポート三重支部の弁護士司法書士の先生に助言をいただきながら、熱心に協議しました。
自分の後見活動はこれでいいのか、もっと違うアプローチ法があるのではないか・・・多くの意見をきくと視界がひらけてくるものです。

収入よりも支出のほうが多く赤字であったが受任後福祉や医療の制度を駆使して黒字に転じさせたケース、受任後2週間で亡くなってしまったケース、行政と連携しながら活動している虐待ケースなどなど、社会福祉士に推薦依頼されるケースは身上監護が大変なことが多いのですが、だからこそ、社会福祉士の専門性が発揮できるというものです。
2012.6.23 母校の後輩たちへ
母校、愛知県立大学の医療福祉研究会でお話しました。

今年初めに恩師、蛭川先生にお会いしたときにご依頼いただいたのですが、医療福祉研究会は県大卒の医療ソーシャルワーカーの勉強会です。
私でいいのか。興味をもっていただくのは、どんな話なのか・・・

結局、「社会福祉で独立する」 というタイトルにして、ちょっと目を引く?気を引く?作戦にしました。
内容は、自分がなぜ市役所という安定した組織を辞め、独立型社会福祉士の道を選んだか、そして、今何をしているか。

ソーシャルワーカーとして組織のなかで働いていると、自分はいま、誰のためにどちらを向いて仕事をしているか、分からなくなる時があります。
私は、「その人らしく生きるための支援をする」「その人の望む暮らしを自分で決められるように支援する」 ことを自分の使命と考えています。
限られた時間や既成の制度にとらわれず、自分の理念で実践できる自由さと引き換えに、すべての責任を一人で負わなければならない重圧もある。

そんなお話をしました。あつまった後輩のみなさんは、とても興味を持って熱心に聞いてくださいました。
なによりも嬉しかったことは、「自分のできなかったことを実現してくれた」と恩師に喜んでいただいたことです。

会の企画、お知らせ、運営、すべてしてくださった、愛知県立大学社会福祉学科の中藤先生に感謝します。
2012.6.21 妻とどうやって関わったらいいかわからない・・・
ケアハウスに心配ごと相談に行きました。

相談室にいらっしゃった男性は、かなり疲れているようにみえました。
奥様の認知症がすすんでご主人もわからなくなっている。とのこと。
ご主人に向かって「わたしの主人はどこですか」と聞かれるとのことです。

悲しみは、はかりしれないこととお察しします。
どうすれば・・・?申し訳ありませんが、私にはお答えすべき言葉がありません。

「あきらめるしか仕方ないのかなあ・・・」

認知症が治ることはほとんどありませんが、あきらめずに何度でも、「ここだよ、あなたの主人はわたしだよ」 と言ってあげてください。

2012.6.3 岡山の全国大会、2日目―「後見受任」は事業といえるのか―
全国大会2日目午前中は分科会でした。
私は、まず「成年後見と権利擁護」の2コマに参加し、教室移動して「福祉経営」に参加しました。

一番聞きたかったのは、「独立型社会福祉士の対価」という発表です。

自分が個人で相談所をやっていて、いつもこのやり方でいいのかなーっと思っていることを確認したかったのです。

発表は28人の独立型社会福祉士にインタビューした結果をまとめたものでした。
とても興味深く、もっと掘り下げて継続的に調査してほしいと思いました。

で、もうちょっと深く掘り下げてほしいことを質問しました。
「独立型社会福祉士のマーケティングやPR方法については調査で何かわかりましたか?」―少し、質問の仕方が悪く、趣旨が伝わらなかったようですが。

独立型社会福祉士の事業モデルは、ほとんどは成年後見の業務が中心になっています。
もちろん、社会福祉士が成年後見人を受任することは、「利用者本位で、限りなく本人の利益のための後ろ盾になる」という立場で活動するため、意義のあることだと自負しています。
でも、「成年後見人を受任する」というのは、「事業をしている」といえるのでしょうか。

「裁判所からこんなケースの依頼がきましたが、どうですか?」、と県社会福祉士会ぱあとなあから打診があり、できそうかな、と思えばOKする。
いわば待ちの姿勢ですが、事業展開とか顧客開拓とかいった、いわゆる経営者としての努力は必要ないのでしょうか。

私は、行政を早期退職して、独立して自由な立場で活動できることに幸せを感じています。
それは、「組織の枠に縛られず」「制度の枠にとらわれない」で必要なところに必要なサービスを提供できるから。アウトリーチこそが独立型社会福祉士の根ざすところだと思っています。

制度の狭間外側にニーズがあり、それが実践できるのが独立型社会う福祉士だと思っているからです。

全国大会では初日から、「社会福祉士のソーシャルアクション」ということが話題になっていました。
独立型社会福祉士は、草の根を耕して声にならないニーズを発見し、サービスにつなぎサービスがなければ創る、自分がする。
つまり、ソーシャルアクションが一番行いやすい立場にあるのではないか、と気づきました。

そういうことを議論したかったのですがそこまでは深められませんでした。いずれ、どこかでしたいです。

2012.6.2 岡山の全国大会に行きました。―「相談、空を飛ぶ」編―
第20回日本社会福祉士会全国大会に行きました。

行政報告として厚労省の山崎局長のお話で印象に残った言葉。
「これからは、平面の支援だけではなく、空間からの支援が必要な時代になったのかもしれません」

??空間からの支援?3D?
それは、厚労省が委託事業で4月から始めた「ホットライン」の相談電話がパンクしている、ということから言われたこと。

つまり、地域で「顔の見える関係」でのサポートだけでなく、「顔の見えない」相手にみえないからこそ相談できる人がいる。
「無縁社会」だからこそ、電話やネットでの相談支援体制ももっと考えなければならない。

そういう時代になったのです。現象に応じて、手法にとらわれず何でもできることから始めなければなりません。
2012.6.2 岡山の全国大会に行きました。―組織率UP、私の実践編
第20回日本社会福祉士会全国大会に行きました。

山村会長の基調報告でもシンポジウムでも、「社会福祉士に対する社会の期待がどんどん大きくなっている」「社会福祉士の数が急速に増えている」にもかかわらず「社会福祉士会の入会率が伸びない」、ということを危機感を持って話されました。

そこで、わたしのささやかな実践をご紹介します。

仕事柄、福祉施設や介護施設にお伺いし、相談員さんと名刺交換することがすることが多いのですが、名刺の肩書に「社会福祉士」とあったら、私は必ず
「社会福祉士会に入っていますか?」
と聞きます。

実際、入っていない人が多いので、「入会してください」と言うと
「どんなメリットがあるの?」と必ず聞かれます。

で、今年はチャンスです。「認定社会福祉士制度が始まりました。専門職団体に入っていないと認定されませんよ」
「認定ってどんなメリットがあるの?」すかさず「キャリアアップして組織や社会で認められるためです」

若い人はたいてい、「キャリアアップして自分を高めたい」という意欲があるので、「入ろうかな」って言ってくれます。

で、ちょうど名刺交換したばかりなので「この名刺の住所に入会申込書おくりますねー!」

ハイ、おひとりさまご入会!
2012.6.2 岡山の全国大会に行きました―後楽園編―
第20回日本社会福祉士会全国大会に行きました。
全国大会に、というよりも岡山に、行きたかったのです。(関係者の方すみません)

上智大学院のときの恩師、増田先生が岡山県立大学にいらっしゃいます。せっかく岡山に行くのだから、先生にお会いしたかったのですが、あいにく先生は土日はご自宅に帰られるということで会えませんでした。

でも、私の「せっかく」根性は止まりません。
少し早めに岡山に到着して、少し大会を遅刻して(またまた、関係者の方すみません)岡山後楽園に行きました。

さすが天下の名園、素晴らしかったです。実は入園前に茶店でおそばを食べたのですが、そこで隣の席にいた近所のおじさんに「後楽園の見どころ3か所」を教えてもらったのです。

ーーー水戸の偕楽園は「梅」、金沢の兼六園は「松」、とくれば岡山の後楽園は「竹」じゃよ。
竹林の中の木漏れ日はほんとうに美しい。もうひとつは桜。花のころは本当に見事だが、その根元と幹をさわっておいで。幹がねじれ曲がっていてもしっかりと大地に根を下ろしている。「大地に根をはる」から縁起がええよ。成功する。そして、案内パンフレットの表紙にある灯篭じゃね。写真撮っておいで。―――

大会の模様は次で。

2012.5.24 地域で支えるということ
業務に関係ない私事です。15年ぶりに伯母を訪問しました。
88歳、要介護で一人暮らしです。

どうやって暮らしているのか、心配でした。家の場所がちょっと不安だったので、通りの八百屋さんで尋ねました。

「○○さんの家はこのあたりですか?」
八百屋さんのおじさんとおばさんがじろりと私たちを見て「伊勢から姪御さんがくるって言ってたけど、あんたたち?」

あらら、伯母さんは近所の八百屋さんに話していたのですね。
すぐ、八百屋さんが伯母さんに電話してくれて、伯母さんはシルバーカーにつかまりながら玄関先に出て来て手を振っています。

家の中はいたるところ手すりだらけ。伯母さんのベッドは通りに一番近い場所に置いてあります。冷蔵庫も玄関入口に置いてあります。
私たちが訪問中にも、近所の人が入れ替わり立ち替わり、「おかずもってきたからね、冷蔵庫入れとくよ」「長寿会の案内持ってきたよ、変わらんか?」

伯母は「もうー、うるそうてうるそうて、ゆっくり寝てられへんわ」と笑っています。
近くのホテルのレストランに私たちを連れて行きたい、と一張羅に着替えて待っていたようで、車いすを押してレストランに行くことにしました。

伯母を押していくと、八百屋さんをはじめ通りの人たちが「いってらっしゃい」と声をかけてくれます。
一人暮らし高齢者を地域で見守る、とはこういうことなんだなーと羨ましく思いました。
2012.5.23 洋服ではなくてバスタオルが必要です
被後見人様(75歳女性)を訪ねました。
前回、夏物の衣料がほしいから持ってきて、と頼まれたので今日は訪問前にイオンに行って、涼しげなズボン、花柄のポロシャツとセットになったベスト、青空と雲の柄のパジャマ、滑り止めつきのソックスを買って、わくわくしながら老健に行きました。

受付で施設長様にお会いしました。申し訳なさそうに、「藤井さん、ごめんなさい。実は昨日ベッドから転落して、顔がはれ上がり、鎖骨を骨折したようです。洋服よりも大判バスタオルがいるので、もってきてください」

ええー!これは大変、とにかくお部屋に見に行かなくっちゃ。

ちょうど、ケアスタッフさんがベッドタイプの車いすにご本人を乗せているところでした。
バスタオルの使い道は、ベッドから車いすへ移動するときにバスタオルごとハンモックのように吊り上げて移すためのものだったのです。鎖骨を骨折しているので、脇の下に手を入れて支えることができないからです。

本人さんは、情けなそうな顔をして私の顔を見つめています。
「○○さん、大丈夫。いまからバスタオル持ってくるからね」

再度イオンに行って、大判バスタオルとタオルケットを買ってふたたび持って行きました。
早く治って、紫色の花柄の五分そでシャツとパープルグラデーションのレースのベストを着てくださいね。
2012.5.21 古巣でお話できる幸せ
なつかしい元の職場、四日市市役所で成年後見の制度についてお話させていただきました。

集まってくださった福祉部の職員のみなさんは皆知った顔、会議室も勝手知ったる場所。
でも、タメ口はしません。私はもう外部の人間なのですから。

そして、今回はいわば「押しかけ説明会」というもの、私のほうから成年後見の実務の説明をさせてほしいと申し出たのです。
今年度から四日市市は成年後見利用支援事業として報酬の援助もしてもらえるようになると聞き、それはありがたいこと、ぜひ私たちがしている仕事の中身を知ってください、とお願いしたのです。

熱心に聞いてくださりありがとうございました。
2012.5.16 母校の後輩たちへ
今年の初め、母校、愛知県立大学の恩師、蛭川栄先生にお会いしたときに、私の仕事を後輩たちに話してくれないか、というお話をいただきました。

今日、その恩師の後継者である中藤先生から、6月に講演会を計画するという正式なご依頼をいただきました。

テーマは「社会福祉で独立する」
なんだか、たいそうなタイトルですが(私が考えたのですが・・)、これから若い人が福祉のしごとを考える上で、「へえー、こんなこともできるんだ!」っていう一つのヒントになれば、と思います。
2012.5.8 車いすと電動ベッド借ります
連休明け、最初の訪問です。
「調子はどうですか」「ゴールデンウィークは、お墓参りに連れて行ってもらいましたか?」
「。。。全然、なにも変わらん」
なんだか、つまらなそうです。世間は浮かれていても、高齢者ホームの生活は変化がないようですね。

しばし世間話をしていると、ケアマネさんと福祉用具の業者の方がやってきました。要介護度があがったので、これまで自費で借りていた車いすとベッドを介護保険で借りることになったのです。

業者さんの会社説明からはじまって、レンタル機種の説明、契約書、個人情報の取り扱い方針・・・
細かい説明をしてもらったのち、「ここにサインして、印鑑をください」

・・・・細かい説明と契約、高齢者にとっては大変なことですね。業者さんも仕事とはいえ大変です。
わたしが噛み砕いて説明し、「○○さん、この内容でよろしいですか、サイン代筆していいですか?」

介護保険の理念、「自己選択、自己決定、契約」、言うは易し行うは難し、です。
2012.4.29 リウマチ友の会総会で講演しました
第44回日本リウマチ友の会三重県支部の総会で講演させていただきました。
私は福祉や介護は専門ですが、リウマチって・・・医療もリハビリもわからないし・・・と最初は遠慮していたのですが、社会福祉士として「自己決定」を応援する、元気が出るような話をしてほしい、と言われてお引き受けしました。

歴史のある友の会で、来賓のお客様は市長やリウマチ内科のある病院の院長様がた、私の前に講演されたのがリウマチ内科の女医様、というなかで私はなんか場違いな気持ちで落ち着きませんでした。

私の講演タイトルは、「かけがえのない人生のために今知っておくべきこと」~『私の人生は私が決める』 です。
お話を始めたらみなさん熱心に聞いていただき、だんだんいつもの調子がでてきました。
①生きていくために必要なものは、「衣食住」ではなく『医食住+お金・制度』、②被災地ボランティアから学ぶ、「明日のことはわからない、今日を精一杯生きよう」、という内容でお話しました

参加された方は約60名でしたが、いつもの医療講演会とはちょっと趣がちがった内容で、興味をもっていただけたかな、と思います。

同じ悩みをもつ仲間が集まってお互いに支援し気持ちを共有すること(ピアサポート)は、自分自身にとっても社会にアピールするためにも、とても有意義だと思います。
2012.4.24 ゴールデンウィークはもうすぐですか
今日はお約束していた訪問日です。
転倒してから歩くのが怖くなった88歳男性は、お部屋で車いすに座ったままテレビを見ていました。

「あらら○○さん、今度来るときは歩いているよって言ってたのにねっ」
「うん・・・デイサービスで歩く訓練はしとるんやけど、ひとりでいるときはこけると危ないで、車いすに座っとるんや」

でも座り心地悪そうに、お尻をもぞもぞさせたり肩を動かしたりしています。
車いすは移動のためのものだから、テレビみるときや食事のときは椅子に座るといいですよね。

カレンダーに次回訪問の○を書きながら、もうすぐゴールデンウィークですね、というと、
「あれー、もうそんな時期ですか」

「仕事をしていたころは、メーデーっていうと集会したんですか」と聞くと、目を細めながら現役でバリバリ仕事をしていた時のことを話してくれました。

毎日同じことの繰り返しの生活をしていると、世間のスケジュールから取り残されてしまいます。
回想法っていうほどのことではなくても、若くてバリバリ現役の時のことを話してもらうと、とてもイキイキと楽しそうです。

2012.4.16 おいしいイチゴがとれました
市役所時代の上司が事務所に来てくださいました。

いま、地域の自治会長をしていて、60代シニア世代のチカラをもっと地域で活用したいと考えてみえます。
一人暮らしや高齢者だけの世帯が増えて、ちょっとした手伝いや見守りの必要な人が増えている。
それは「まだ若くて元気な高齢者」の役割だといい、そのために自治会の中に「シニア部」をつくり、共助助け合い組織を作りたいとのこと。
大賛成です。

彼はまた定年退職後、農業をはじめてみえます。
全く未経験、家業も農業とは無関係ですが、「これからは農業だ!」と言って農地を借り、農業センターでいろいろ教えてもらってつくったイチゴ。
朝採りイチゴは、みずみずしく甘く、ほんとうにおいしかったです。

これからの60代の生き方を提案してくれる人です
2012.4.10 お花見に行きたい
ご相談にのっている88歳の男性は数週間前から元気がありません。
食堂に一緒に行って食べる様子をみていると、食欲がなくご飯やお味噌汁のふたを開けても、見るのもいや、とふたを閉じてしまいます。

「そんなことではダメ」「元気を出して食べないと、寝たきりになっちゃうよ」「食べることは薬だよ」・・・
親せきや施設のスタッフさんやケアマネが、みんなで励ましても本人は余計に食欲をなくしてしまいます。

転倒して足を痛めてから、歩くのも怖くなって車いすにずっと座っています
でも、口では「こんなことではあかんなー」
と言っているのです。

外はさくら満開だよ。暖かくなってきたから、散歩に行きたいね。車いすではなかなか自由に動けないから、散歩に行けるように歩く練習しようか

「うん、藤井さんが今度来るまでには、また歩けるようになっておくわ」
「さくらはもう終わりやけど、つつじや他の花が咲き始めるから見にいきたいな」

「たべなきゃダメ」、「歩く練習しないと寝たきりになるよ」
ついつい私たちは、本人を励ますつもりで押しつけていないでしょうか。
○○しないと寝たきりになる、ぼけになる・・・マイナスイメージでいわば脅し文句で強制していないでしょうか

本人をおだててその気にさせて、やる気にさせる、これも大切な支援ですね

2012.3.22 施設さがしのノウハウ
相談をうけている方の施設さがしをしているなかで、使いやすいデータベースを見つけました。
⇒こちら
「本サイトは介護サービス情報公表支援センター、高齢者住宅財団で公表されているデータを元に作成されています。」 となっています。

場所やサービス分類で検索して、調べてみたい施設があったら、まず「料金」や「施設」で自分の希望条件にあうかどうか見ます。

つぎにチェックするポイントは、「利用実績」です。何歳くらいで要介護度がどのくらいのひとが入所しているのか、調べましょう。

つぎにチェックするのは「法人」というタブです。
どんな法人が運営しているのか、その法人はほかにどんな施設を運営しているのか、などがわかります。

私は、施設訪問するまえにこのデータベースでだいたい「この施設はどんなところか」、見当をつけて行きます。

でも、ネットで見て想像したのと実際に行ってみるのとでは、だいぶ印象がちがうことも多いのです。
ぜったいに、自分の目で確かめることが必要ですね。

2012.3.13 小規模多機能型居宅介護って?
グループホームを何か所か訪問しているなかで、小規模多機能型サービスも運営しているところにお伺いしました。
小規模多機能型サービスとは、登録利用者が「通い」(デイサービス)、「訪問」(ホームヘルプサービス)、「泊り」(ショートステイ)を組み合わせて、自宅と施設を「行ったり来たり」しながら、住みなれた地域でくらす、あたらしいスタイルの介護サービスです。
市町が指定する地域密着型サービスで、「自宅と施設を行ったり来たりする」ため、利用者はおおむね中学校区を範囲としています。
伺った施設は、まさに「おらが村の施設」というところで、利用者もスタッフも遊びに来るお年寄りたちも、ご近所さんが集う場所、といった感じでした。
これぞ「地域密着型サービス」の理想形といえますね。
住みなれた地域で最期まで、途切れなく自然に、本人も家族も安心できる、必要なサービスが身近にある・・・もっと増えたらいいのに、と思います。
2012.3.13 グループホームめぐり
相談支援をさせていただいている、男性(88歳)に合いそうなグループホームを探しています。
いまの高齢者専用賃貸住宅の規模が大きいので、落ち着かなくなってきているのです。
先週から5か所のグループホームを訪問しました。
グループホームは、ひとつのユニットが9名定員で、家庭的な雰囲気のなかで共同でくらす「家」です。
自分でできることは自分でする、出来ないところはスタッフに手伝ってもらう。自宅の延長のようで、認知症の高齢者には理想的な暮らしといえます。
介護保険では「居宅サービス」であり、また「地域密着型サービス」です。
居宅サービスなので、特養のように預けっぱなしとはいかず、病院に行くときは原則家族が連れて行きます。
地域密着型サービスなので、市外からは入所することはできません。
5か所ともそれぞれ特徴があり雰囲気も違いますが、どこも満室で申込をしてから空きがでるのをを待つことになります。
本人がみてから気にいったところに申し込むことにしました。

2012.3.8 市民税の申告に行く
受任している2人の被後見人の市県民税の申告に行きました。
年金だけしか収入がなく、その源泉徴収票で非課税の人でも、申告をして確かに「非課税である」ということがわからなければ、介護保険や後期高齢者医療保険の負担限度額が減額されないということです。
年金の源泉徴収票のほか介護保険料、後期高齢者医療保険料、国民健康保険料の年間支払額、障害者手帳のコピーなど必要な書類を添付しました。
申告書を 「てびき」 首っぴきで書き込んで、これでカンペキ!と意気込んで係りの方に見てもらいましたが、悔しいことに、ちょっと障害者控除の金額が間違っていたので、その場で直しました。
やれやれ、ひと仕事おわった。

後見人の業務は、ほんとうに幅広いです。自分ひとりの人生では経験できない、いろいろなことを経験できる、ありがたい仕事だと思います。
2012.2.23 「暮らし」がおわるということ
成年後見人をお受けしている方の家財荷物を運び出す日がきました。
あいにくの大雨の中、大型トラックが道路側に停まり、荷物がどんどん運び出されます。
「産廃」のトラックではなくて、「○○運送 ひっこし専門」というトラックだったので、ほっとしました。
古い借家の二部屋は、ものの1時間ほどであっという間に、「なにも」 なくなりました。

みごとに 「なにも」 なくなったがらんとした部屋に立つと、その女性の数十年のここでの「暮らし」が偲ばれます。
息子さんと同居していたころは、笑い声やあたたかい鍋物もあったのだろうか・・・
一人暮らしになってからは、何を食べていたのだろうか・・・

たとえ借家であっても家を処分するときには、成年後見人は 「居住用不動産の処分」 をしてもよいか、家庭裁判所に許可を求めなければなりません。
今回、「退院の見込みがないこと」 「家主から明け渡しを求められていること」 等を家庭裁判所に上申して、許可をもらいました。
書記官は、「もし退院することになったら、また適当な借家を借りてください」、と言って許可されました。

「退院になれば」 「家を借りる」 ・・・ほとんと可能性のないこと。
私は、彼女のこれからの 「暮らし」 を奪ってしまったのではないだろうか。
一生を施設で終える道筋を、私の手でつけてしまったのではないだろうか。

がらんとした部屋でひとり立ちすくみ、私はいいようのない「空虚感」に苛まれました。
2012.2.22 ネットワークのチカラ
いよいよ被後見人さまの自宅を引き払う日が近づいてきました。
身内の方に先に必要なものを引き取ってもらって、残りは残念ながら廃品処分となります。
高齢女性の一人暮らしとはいえ、小さいながら生活するに十分な家財があります。
もったいないなあ、とつぶやいていたら三重県社会福祉士会の仲間の中で、「そういえば、近く地域に出て生活を始めるひとがいるので、家財一式必要かもしれない」、という情報がきました。

社会福祉士のしごとの一つに、施設や病院から出て地域で自立して生活しようとする人の支援があります。
洗濯機、掃除機、炊飯器、電気ポット、ガスコンロ、食堂テーブル・・・たくさんの道具たちが今日、新しい家で新しい暮らしを始めるために旅立ちました。
「また、お役にたてて嬉しい」って声が聞こえてきそうです。
このようなシステムがうまく回れば、エコな社会づくりにもなりますよね。、
2012.2.17 冷蔵庫にご注意
後見している女性は、自宅で倒れて入院してから1年になります。
一人暮らしなので、自宅は倒れた時のままになっていました。
借家の大家さんからは、退院の見込みがないのなら、そろそろ引き払ってほしい、と言われていました。
今日は、離れて住む親族さんと、カギを預かってもらっていた在宅介護支援センターのワーカーさんの立ち会いのもと、はじめて自宅に入りました。
まだ使えそうな家電は親族が引き取ってくれるので、地デジ゙テレビ、ファンヒーター・・・とつぎつぎに付箋を貼り、冷蔵庫は外見はよさそうだけど・・・・

冷蔵庫のドアをあけると!そうです、1年間中味はそのままになっていたのです。卵もお肉も。
電気は、すでに止めてありました。
ご想像におまかせします。うっ!

教訓
一人暮らしの方が入院したら、まず冷蔵庫の中を整理しましょう!

2012.2.9 ケアハウスで権利擁護の講演会をしました
四日市ユートピアケアハウスに入居してみえる高齢者の方々に講演会をしました。
毎月「心配ごと相談」にお伺いしているので、みなさんと顔見知りです。
今日は「安心して暮らすために~権利擁護のしくみと制度について~というテーマで企画したら、ケアハウス入居者さんとデイサービス利用者さん、あわせて60人ほどが集まってくれました。
オープニングで、認知症になった女性が成年後見制度を利用するストーリーのDVDをみていただきました。みなさんひき込まれるように大型スクリーンに見入ってみえます。

「まだ今は大丈夫だけど、先はわからない・・・」
「ときどき通帳や印鑑をどこにしまったか分からなくなる・・・」
「家族がいないから入院したら困る・・・」 高齢者はいろんな不安があります。

不安を解消するために、社会福祉協議会の「日常生活自立支援事業(権利擁護事業)」や「成年後見制度」のお話をしました。
小難しい話にもかかわらず、皆さんメモを取りながらとても熱心に聞いてくださいました。

どうしようかな~と思ったら、まずはケアハウスの相談員さんやケアマネさん、そして私の心配ごと相談でご相談ください。
2012.2.8 夜のヘルパー研修
すずらん福祉会のヘルパー養成研修は何回もさせていただいてますが、今回初めて夜6時から9時までの研修を担当しました。
昼間、仕事や家事で忙しい方を対象にした研修です。
参加者は、20代から60代の方、全員女性です。
夕食の用意をしてから慌てて出てきた、という女性は、「もしかしたら、ガスを消し忘れたかもしれない」といって休憩時間に、ちょっと見てくる、と自宅に飛んで帰られました。ご近所のようです。

「あーよかった、ちゃんと消してあった」
すかさず、他のメンバーが「もし消し忘れてたら、いまごろ消防車やわ~」 と茶化します。
和気あいあいとした雰囲気の中で、講義を進めることができました。

今年はとても寒いけど、家事や仕事を終えてから、夜の研修会に参加してヘルパー資格取得をめざす、たのもしい女性たちに拍手です。
2012.2.3 よかばってん
「うちに帰ってくるとよかばってん、からだわるかけん、いかんとねー」
今日、佐賀県から被後見人さまの親族が来られました。
お義姉様自身も高齢で、病弱なうえ肋骨を痛めてコルセットを巻いてみえるとのこと。

入院中の病院のデイルームで、Yさん(75歳女性)はじーっとお義姉さんの顔をみて、うんうんとうなずいてみえます。
久しぶりにお国ことばを聞いて、Yさんのこころは故郷に帰省されたのでしょうか
「はよう、ようなって、あそびにこんとよー」「また、くっけんねー」

「いい後見人さんに恵まれて、妹はさいごは幸せです」
「こんどは、いつ来れるか分かりませんが、今日来れてよかった」
エレベーターホールの陰で涙をぬぐってみえたお義姉さま、後見人は第三者ですが精一杯つとめさせていただきますね、ご安心ください
2012.1.26 備えあれば憂いなし
週末は、日本社会福祉士会の独立型社会福祉士研修会で東京に行く予定です。

入院された被後見人さまが心配。万一に備えておかないと安心して出張できません。
まず、会員契約をしているという葬儀社に契約内容の確認をしました。
以前から支援してくださっていた宗教関係のお友達にも、お願いの電話をしました。
そして、九州にいるというお兄様に電話をしました。お兄様も施設入所中で、その奥様(80代)とお話ができ、「そちらにお任せします、よろしくお願いします」、とのお答えをいただきました。
あとで、そのお宅のお嫁さんから確認の電話があり、「後見人とは何をする人か?どこに属するのか?だれから依頼されたのか?」、などを聞かれ、説明して安心していただきました。
そして、なんと数十年ぶりに面会に来てくださる、とお約束もいただきました。

これで安心して東京に研修に行けます。「備えあれば憂いなし」
2012.1.23 青天の霹靂かさなる
骨折し施設の移動を余儀なくされた88歳男性のことでバタバタしていると、新規受任した女性の入所施設から電話がかかりました。

肺炎で入院したのですぐ来てほしいとのこと。
「実はいま、ちょっと他の業務で立て込んでいるので、夕方になるのですが・・・」とお願いすると、主治医の先生が直接電話にでられ、「何時になるのですか、お話したいのですぐに来てください」、と。
これは大変。
病院にすっ飛んで行くと、主治医から病状と今後の治療方針についての説明がありました。
誤嚥性肺炎なので、繰り返すかもしれない。うまくベースにのらなければ治療は難しいかもしれない・・・
治療の必要性から、抑制もあります・・・

「それって、身体拘束ですよね、どんな理由で?いつまで?」「後見人の私が、同意するのですか?」「予後が良くない、って具体的には?」
いろんな思いと、それでもサインしないと始まらない状況とがぐるぐる頭の中を回ります。

そうこうしている最中にも、骨折した88歳男性の親族からは、ひっきりなしに電話がかかります。
高齢者を支援するということは、いつ何時何が起ころうとも、うろたえず冷静的確に考え、行動する力が求められるのですね。

2012.1.23 ケア付き高齢者専用賃貸住宅といっても
継続的に生活相談をおうけしている88歳男性が骨折された、と連絡がはいりました。
夜、トイレに行こうとして室内で転倒し、左鎖骨を骨折し、さらに立ち上がる時に右手を家具の角で打って手指の裂傷とのことです。
入居している高齢者専用賃貸住宅は併設事業所からヘルパーが派遣されますが、夜間介護は対応できないので、「すぐに他の施設に移動してください」、と言われ、「どうしよう・・・」と途方に暮れたご親族から電話がかかりました。

ちょっと待ってください、入居時の契約はどうなっているのですか?
外部からのヘルパー派遣はできないのですか?
心当たりのグループホームに空き状況を確認するので、本人が決めるまでまってください!

聞きたいこと、言いたいことはいっぱいある。

ケアマネに電話すると、「この施設では夜間もケアが必要な人はムリです。危険で目が離せないので、本人に施設を選ばせるという状況ではありません。夜間ケアのある高齢者専用賃貸住宅で、いまなら1室空きがあるので今日中に返事をしてください」
高齢の親族にとっては青天の霹靂、おろおろするばかり。ましてやご本人は・・・

グループホームを経営する友人に電話をすると、そのグループホームは現在満床。
計画中の「小規模多機能型介護施設」が、市の事業計画で認められなかったから、部屋が空いてくる見込みない、とのこと。
残念ながら、紹介してもらった夜間ケアのある高齢者専用賃貸住宅に移るしか方法がありません。

「自己選択自己決定」「安心して暮らせる」「終の棲家」・・・さまざまな言葉が頭をよぎり、自分の力のなさを感じた日でした。
2012.1.23 あけましてヘルパー研修
「すずらん福祉会」にことし最初のホームヘルパー養成研修に行きました
今回の参加者は11名、うち男性が半数です。それも20代30代40代の男性です。
高齢者介護や障害者支援の仕事をしたい、就職に有利、家族のために・・・動機はいろいろですが、みなさん年の初めに「今年はヘルパー資格をとるぞー」と決意されたことでしょう。

資格は活かしてこそ意義があります、いっしょにがんばりましょう
2012.1.16 さっそくのご相談
昨日初めて会った同窓生のケアマネさんから、早速ご相談をいただきました。
担当している老夫婦の成年後見についてです。
子供がいないご夫婦で、高齢の兄弟が離れたところにいる。
申し立ては、誰がどこにすればいいのか・・・
申し立てをする人自身が高齢で書類を整えるのが大変な時、だれが書類作成のアドバイスをするのか・・・
よくあるケースですが、事情は千差万別です。
ちょっと手間取るかも知れませんが、一歩づつ進めていきましょう。
いつでも何度でもご相談ください。
2012.1.15 恩師を囲んで
愛知県立大学の後輩のはからいで、思いもかけず30年ぶりに恩師を囲む会をもつことができました。
大学時代は卒論の指導をいただき、また結婚式まで来ていただいたのにご無沙汰をお詫びします。
傘寿をすぎてなお研究熱心で、かつ私たち教え子の近況行く末を案じておられる、こころ大きな先生のお人柄を改めて尊敬します。
その席で同窓生のネットワークが広がったのも、嬉しいことです。病院のMSWさんと病院併設事業所のケアマネさんです。
なんといっても、私たちの仕事は人との繋がりがいのち。
「こんなときは、あの人に相談すればいい」、という人を何人もっているか、が財産ですものね。
2012.1.5 穏やかな年になりますように
仕事始めは、社協へ。
権利擁護センターに被後見人さんの書類を引き継ぎをいただきに行きました。
家賃の通い帳や年金の通知などいろいろ。
つぎに、銀行へ。通帳の名義について後見人の手続きをして、(これがすごく時間かかる、銀行によって手続き方法が違う、など大変)今年のスタートです。
穏やかな年になりますように。
2011.12.29 仕事納めのあとに
昨日仕事納めをしたのですが、気になって被後見人様の自宅へ出かけました。
一人暮らしのご本人が入所してから9か月間、自宅は空家になっています。
これまでは社協の権利擁護支援員さんがときどき自宅をのぞいてくださっては、郵便物を届けてくれたり家賃を支払ってくれたりしていました。
私が後見人として受任してからは、権利擁護サービスは解約となり、自宅の管理も私の仕事となりました。
ポストにダイレクトメールやチラシがあふれていると物騒ですので、その始末をしてやっと安心して年が越せそうです。
2011.12.28 お正月前に
今日で一応仕事納めにしましょう、と自分で決めます。(自営業のゆえ、仕事があれば相手様に合わせるのですが)
被後見人さまの顔を見ておかなければ、なんとなく安心してお正月を迎えられない気がするのは、職業病?それとも勝手なおせっかいかもしれませんね、施設に入所してみえるので、安心して年を越せるのですから。
午前中にまずおひとり、雪の残る山麓の老健を訪ねました。
「お正月には家に帰れる」、と大喜びでそわそわしてみえます。やはり、わが家はうれしいのですよね。
午後は最近受任したばかりの女性を市内の老健に訪ねました。私の言ったことがちょっと気に障たのか、「じゃま、あっちいって」、と言われてしまいました。
どちらさまも、よいお年をお迎えください。
2011.12.19 生き方のつづきとしての遺言②
このところ遺言に関する仕事がつづいています。
奥様を亡くされ、一人ぼっちになった男性。ご夫婦には子供がいません。
相続人ではないけれど、奥様が亡くなられてからずーっと実の家族のように親身になってくださった人に財産を譲りたい。
想いをかたちにしたい、感謝を言葉だけではなくカタチで表したい。
さんざん考えて、「公正証書遺言」を作ることになりました。
すこし物忘れのある方です。「テストを受けるみたいに緊張して眠れなかった」と不安そうにおっしゃるその背中をそっと押し、公証人役場に行きました。
証人として立ち会った私は、よこから口を出すことは許されずハラハラしましたが、そんな心配をよそに、彼はカンペキに思いを伝えることができました。
大仕事をやり終えた満足感と安堵でそのお顔は輝いてみえ、私はそんな彼を見て涙が出そうでした。
2011.12.15 生き方のつづきとしての遺言①
遺言に関連する仕事もあります。
社会福祉士の仕事としてはちょっと脇道かもしれませんが、私の仕事は、「自分らしく生きる」のを支援すること。遺言は「生き方のつづき」として、最後まで自分らしく生きる「総決算」という意味で、私の仕事のなかでも重要な位置を占めると考えているのです。
先日は、被後見人様が亡くなられてとても寂しい思いをしたのですが、その方は30年前に自筆遺言を書いてみえました。そんなこと全く知らなかった私は、相続手続きのため法務局に行ったら、奥様が「遺言書、ありますよ」と言われ、もう、ビックリ。
厳封された遺言書を家庭裁判所で裁判官がハサミをいれ、「検認」しました。
ご夫婦には子供がいません。そこには奥様への愛があふれていました。
2011.12.7 富山は「表(おもて)日本」です
富山県ケアハウス連絡協議会の研修会で講演させていただきました。
県内のケアハウス施設長様が一堂にあつまり、「これからのケアハウスのあり方について考える」と題した私のお話を聞いていただきました。
「サービス付き高齢者向け住宅」が制度化され、ケアハウスの役割はどうなるのか、生き残り策は何なのか?
職員数が少ないケアハウスの施設長様は、「プレイングマネジャー」ですので、経営者として経営の安定化を図るとともに最前線で入居者とじかに接しなければなりません。わたしの講演は、全国データをもとに提言をさせていただきますので、「とてもよかった、参考になった」と、ご好評をいただきました。
夜は富山の美味しいもん三昧。そして、ご一緒させていただいた施設長様のおはなし。「子育ては文化の継承です」。ほんとにありがたいひと時でした。
翌日は帰りの電車まで少し時間があったので、富山市内を観光しました。
ライトレール(路面電車)に乗って、岩瀬浜(富山港)に行きました。
北前船回船問屋の並ぶ古い街並みは往年の繁栄が今も色濃く残っています。
重要文化財の問屋でガイドをしてくれた女性が、「表日本と裏日本」は誰が決めたのでしょう?といって地図を見せてくれました。
日本地図が上下逆さまに描かれ、「表」は日本海側になっています。
富山をはじめ北陸の港からは、東北北海道から満州ロシアまで販路をひろげ、日本の貿易の中心だったのですね。
先入観にとらわれることなく、なぜ?と問うこと、発想を転換することが大切だなーっと改めて感じました。
富山は美しく、おいしく、郷土愛に満ちた心あったかいまちでした。

2011.11.23 フクシマの秋
私用で福島いわき市に行きました。
フラガールたちは、自分たちの力で福島を元気にしてみせる、という意気込みで、一生懸命ダンスを披露してくれました。
国宝、白水阿弥陀堂は紅葉真っ盛り。この青空と真っ赤な紅葉と深緑の山々の先に、警戒区域があるなんて想像できません。
小名浜の海鮮市場はようやく明日11/25再開にこぎつけ、急ピッチで海産物を店出ししていました。
海岸線をたどると津波の爪跡。がれきは片づけられていましたが、壊れたままの住宅や倉庫、土台だけになったままの敷地、ブルーシートで応急修理の家、改築した家、などなどここでも「格差」が見られました。
テレビ画面ではずっと「本日の線量予想」が市町ごとにテロップで流れます。
一日も早く、子供たちが安心して屋外で遊べる日がくることを願います。
2011.11.18 もつべきものは
生活相談を承っている高齢者の担当ケアマネさんにお会いしました。
昨日アポをとったとき、「藤井さん?わたし○○です、知っていますあなたのこと」と言われ、ピンとこなかったのです。
この仕事していると、「知っている人」も「知られている人」もゴマンといて、さてさて、どこでお会いしたのやら・・・?
で、今日、ご本人が入居している高齢者住宅に行き、そのケアマネさんに会うと!
「○○ちゃん!あんたやったんー!」「わー、なつかしい。中学のバレー部で一緒やったけど、改姓で名乗ったからわかんかったやんー」、そういえば以前会った時、ケアマネしているって言ってましたね。
ガゼン話がしやすくなり、「これからこの方の生活はどうしていくのがいいかなー」とお互いの意見を交換しました。
一昨日は、担当の民生委員さんともお会いして、、「これからこの方の生活はどうしていくのがいいかなー」とお互いの意見を交換したところです。
私たちのしごとは、それぞれの立場で当事者のことを一生懸命考え、みんなの知恵を寄せてよりよい提案をすることだと思います。
ネットワーク構築なんてかっこいいことではなく、関係者それぞれが悩んでいることを持ち寄って「三人寄れば文殊の知恵」を出しあう。
そうすると結局は、関わる私たちがラクになるんですよね。
2011.11.17  字は読める
先週家庭裁判所から審判がおりた被後見人さまと、はじめてお会いしました。
先に老健の支援相談員さん、病棟の主任看護師さん、主治医の先生とご本人のこれまでの生活や病状、これからのケア方針などを打ち合わせしてから、デイルームでご本人と「初対面」・・・どんな方かなーどきどきです。
片隅のテーブルでお茶を飲んでいたご本人に、「はじめまして、こんにちわ」と声をかけると・・・
「ふじいゆきこ・・・しゃかいふくしし」 と、私の首からかかっている名札を見ておっしゃいます。
認知症はあっても字が読める!
そうだ! 記憶は難しいかもしれないけれど、読めるならばそのときだけでもわかるかもしれない。
思いついて、私の顔イラスト入りの名刺をお渡ししました。
看護師さんが、ご本人のベッド脇のサイドテーブルの上の写真立てに、私の名刺をはさんでくれました。
これから、よろしくね!
2011.11.16 震災ボランティアの写真展示
介護の日行事の一環で、三重県長寿社会室主催の「災害時の介護シンポジウム」が開催されました。
三重県総合文化センターの中ホールで、宮城県のケアマネ協会事務長の報告につづき、三重県内の関係機関代表によるシンポジウムがありました。
私はロビーで三重県社会福祉士会の展示ブースをまかされました。
参加者は、主に行政や地域包括支援センターや社協の職員さんたちでした。
社会福祉士会ブースは、「いまだから言えること」「岩手県大槌町の地域包括支援センター主任ケアマネさんに聞きました」というタイトルをつけて、日本社会福祉士会から震災支援ボランティアに行ったときのインタビュー内容と写真を展示しました。
参加されたみなさんは、立ち止まって写真に見入り、中にはメモを取ったり携帯電話で写真を撮ったりして興味深く見て頂きました。
2011.11.9~10 ひとあじ違う実習です
東京の「早稲田の杜社会福祉士事務所」で実習をさせていただきました。
今年度、日本社会福祉士会の「独立型社会福祉士養成研修」を受講しています。
すでに開業して1年以上たちますが、事務所運営のノウハウをきちんと学ぶために受講を決意しました。
その研修の一環として、すでに独立開業している事務所で2日間の実習があるのです。
新宿区で開業している鈴木様は、わたしより少し先輩。
東京のど真ん中に、高齢化率40%以上の「限界集落」のようなところがあるなんて・・・
池袋の繁華街のど真ん中に特養があるなんて・・・
たくさん、目からうろこが落ちました!
2日間に板橋区、新宿区、豊島区の社協や区役所福祉課や特養など、たくさんのところを紹介していただきました。やはり、地域で独立して社会福祉士の活動をするには、どんだけネットワークができるか、に尽きると思いました。
いちばん素敵だなと思ったところは、都営戸山団地の一室に開設された、「暮らしの保健室」です。医療施設でも介護施設でもない、行政の出先でもない福祉の支援センターでもない、「ボーダレスのすきま相談室」。独立型の社会福祉士とコラボできると思います。
2011.10.26 まさかうちが・・・!
業務とは関係ない私事です。
岩手県大槌町の震災支援ボランティア最終日の26日に仮設住宅訪問中に家から電話がかかりました。
「うちに泥棒が入ったから、至急帰ってきて!」
「ええー!?」夕方までボランティア活動する予定をお昼で切り上げて、急きょ帰省しました。
1階の義母の部屋の窓ガラスが、ちょうど手が入る分だけ切り取られ、カギを開けて入られました。
義母がリハビリに行く9時から11時までのたった2時間のことです。
1階の義母の部屋と2階の私の部屋の机の引き出しが荒らされ、財布の中から紙幣が抜き取られました。
夜中に私が岩手から帰って、引き出しの中のものでなにか盗られたものがないか、調べました。
(お恥ずかしながら、引き出しにごちゃごちゃ物がつっこんであって、何がなくなったかわからなかったので)
そういえば・・・ギフト券や図書カードが入れてあった「商品券入れ」の箱がない!
そして、先日ユートピアでいただいた「芋煮会のご招待券」の入った封筒が破られている!??
封筒の表に「藤井由紀子様」と書いてあります。想像するに、泥棒は給料袋かと思ったのでしょうか。26日ですから・・・
プロの仕業です、と警察に言われました。27日には四日市北警察に行き、私の指紋をとり「芋煮会」の封筒を証拠物件として提出してきました。
なにはともあれ、義母がリハビリから帰ったところと、はちあわせしなくてよかった。
どうか、くれぐれもご用心ください。うちはとても車通りの多い道路に面していますが、破られたガラス窓は道路際に植え込みがあり、車通りは多くても通りからは見えないのです。
窓は普通のカギのほかに、上部か下部のレールにはめ込み式のカギも付けると有効だと、おまわりさんに教えてもらいました。
2011.10.21 7か月たって
東日本大震災発生から7カ月以上経ちました。
10月21日から26日まで、岩手県大槌町に2度目の震災支援ボランティアに行きました。
前回は、6月に行ったのであれからどれくらい変わったか、あるいは変わらないのか自分の目で確かめてみたいと思いました。
今回も日本社会福祉士会が支援している地域のうち、岩手県大槌町の地域包括支援センターに希望して行きました。
仮設住宅や被災地域の自宅に住む高齢者を一軒一軒訪問して、現在の状況や介護予防のためのリスクチェックをするものです。
偶然にも6月に伺った「吉里吉里第2仮設住宅」とその周辺の「浪板地区」の被害を免れた住宅、そして被害の大きかった「赤浜地区」が割り当てられました。
住民基本台帳から65歳以上の高齢者がいる世帯のお宅をゼンリン地図にマークして、いざ現地に行くと地区の大半が消失していて、代わりに家の土台に大きな船がのっかっているのを見たときには、さすがにショックでした。
仮設住宅や自宅にいる高齢者は、表面的にはだいぶ落ち着いてきているように見えました。
けれど、月日が経つうちに「家が残った人と家が流された人」、「建て直す力のある人とない人」の差が人々の心に声にならない「軋み」として生じて来ているように感じました。
仲の良かった「お茶っこ」ともだちが、一日もはやく以前と同じように垣根なくおしゃべりできますように願うばかりです。
6月に訪問した時、「また来るからね、元気で待っててね」と別れた仮設住宅の一人暮らしのおばあちゃまに、元気な姿で再会できたことが何よりうれしかったです。
2011.10.15 お金はあっても・・・
子供のない高齢者の苦悩
ここ数週間、身寄りのない高齢者からの相談が続いています
それぞれに戦中戦後の激動の日本で、苦労して働いてなんとか食べていけるだけのお金は残した。住むための家も建てた。
でも、子供がいない。つれあいを亡くした。
当面の悩みは、一人暮らしの不安。
そして、有料の老人ホームなどに入るための保証人
入院になったら、入院の保証人と手術などの同意者
そして、最後はお葬式・・・
悩みは尽きません。
私は保証人になることはできません、手術の同意をすることもできません。
でも、どうしたらその問題を解決できるのか、ご相談ご助言をすることはできます。

2011.10.8 受験塾開講中!
三重県社会福祉士会で、「社会福祉士受験対策講座」を開講しています。
1月の国家試験に向けて、出題対象の16科目それぞれ、その分野を得意とする社会福祉士やMSWなどが担当して、受験に必要な知識を身につけ模擬問題を解きます。
今日は、私が「社会理論と社会システム」の授業をしました。
旧カリキュラムでは「社会学」の分野です。
私は社会学が得意でもないし、特別に学んだわけでもありませんが、自分が社会福祉士の受験をしたときに、必死で覚えたノートや単語帳を紹介しながら、「勉強の仕方ポイント」などをお話しました。
そして、実際に問題集を解きながら、「このへんが出るのではないか」というポイント(ヤマ)を予想しました。
仕事をしながら国家試験に臨むのは大変なことは、自分の経験からよくわかります。
ぜひ、限られた時間を有効に使って、みごと合格されるように応援します。
2011.9.30 札幌で講演会、言いたいことがいっぱいで時間切れ
昨年に引き続き、札幌で行われた「全軽協(全国軽費老人ホーム協議会)北海道ブロック職員研究会」で講演しました。
『利用者の声から考える、軽費ケアのこれから』と題してお話をしました。
全国実態調査の「利用者アンケート自由記述」と昨年から始めた「ケアハウス心配ごと相談」で実際に入所している方からの声のなかにこれからのケアハウスの『生き残り策』が必ずある、と考えたからこのテーマにしました。
ところが、言いたいことがいっぱいありすぎて、一番大事な最後のまとめの部分が尻切れトンボになってしまったのです。
反省点は、震災ボランティアに行ったときの「被災者の声」に時間をかけすぎたこと。
軽費ケアの課題からはすこしはずれるかもしれないけれど、あの体験談をみなさんにお伝えしなければ、自分の胸が張り裂けそうな気がして、全部お話してしまいました。
でも、ケアハウスのお話を聞きにきてくださったかたには欲求不満が残ったかもしれません。
自分の言いたいことを優先してしまって、お客様が聞きたいことが十分ではなかったこと、まだまだ未熟で反省です。

2011.9.21 米原でUターン、富山に行けない
台風15号で被害に遭われた方にお見舞い申し上げます

今日は、富山県の軽費老人ホーム・ケアハウスの研修会でお話する予定でした。
台風さん、どうか来ないでください~ 願いもむなしく・・・
あさ、5時に目が覚めてニュースを見れば、ああ、東海地方めがけてまっしぐら。
交通情報をみれば、北陸本線の特急しらさぎは運休とのこと、これは大変、在来線普通電車の乗り継ぎならば行けるかもしれない、ととにかく急いで駅に向かい、始発の近鉄急行で名古屋へ
名古屋から新幹線こだまで米原へ。
米原で北陸本線のホームに向かったら、なんと米原から先は長浜~敦賀間すべて運休・・・・駅員さんは「富山へは、今日中ならば着くかもしれませんね」、のんびり言われても、研修会は午後2時開始なんですけど。
さあ、大変、研修会に参加されるみなさんへ中止の連絡をお願いしなければなりません。
暴風雨のホームから、あわてて主催の施設長様に電話して謝りました。台風だから、仕方ないですね、とやさしいお言葉。
仕事に穴をあけることはご法度、本来ならば前泊してでも行かなければならないのに、ほんとうに申し訳ありません。
2011.9.19 敬老会乱入記!?
ケアハウス、四日市ユートピアハウスの敬老行事に参加させてもらいました。
社会福祉法人 ユートピアの設立20周年記念行事でもあります。
大正箏の演奏にあわせてカラオケを歌う、という企画のとき、ハプニングが起こりました。
司会が「次はザ・ピーナッツの『恋のバカンス』です」、とアナウンスしましたが、その歌は歌集にない!
そこには「恋のフーガ」が間違えて載っていました。歌集のコピーは私も手伝ったのです。
なんと、司会の方は「では、コピーをし損ねたお詫びとして、スタッフの方、前でうたってください。」
えええ!若い職員さんは、「そんな歌知らん」って、逃げていきます。
こうなっては仕方ない、「わたし、歌いましょうか」
というわけで、「♪ ためーいきの、でるよーな ♪」 マイクを握ってしまいました。
いったんマイクを握ったらさいご、ずーっとマイク持って、(もちろんテーブルの間を歩きつつお年寄りにマイクを向けながら)、最後まで歌い続けていた私でした・・・
自分が前に出てしまってどうすんの!という敬老会でした。・・・ごめんなさい
2011.9.16 生活保護研修、反響あり?
福祉専門職からの問い合わせ
今日、北勢地域の支援センターの職員さんから、生活保護についての問い合わせがありました。
「生活保護費をすこしづつ貯めて貯金をした場合、ある程度まとまったら収入認定されるのですか?」
そんなケースもありますよね
10日におこなった「ケアマネジャーのための実践力向上講座」で、生活保護について講義しましたが、このような話題にも触れました。
私に問い合わせくれたのは、この講座受講生ではないのですが、どなたかが「生活保護のことなら藤井に聞いたら?」って言ってくれたのでしょう。
私の知る範囲でお答えしました。
「ああ、藤井さんに聞いてよかった、よくわかりました」っておっしゃっていただきました。
2011.9.10 がんばれケアマネさん
「ケアマネジャーのための実践力向上講座」(三重県社会福祉士会主催)で『生活保護について』の講義をしました。
ケアマネさんは家族関係、経済状況などを把握して世帯をトータルで支援する役割があります。
経済的に困窮している世帯にどうやって介護サービスをプランニングするか、生活困窮ケースを発見したとき、どうやって生活保護に結びつけるか、いろんなケースに直面します。
でも実際、介護支援専門員の試験や実務研修では、生活保護についてあまり勉強しません。
県下各地から40人以上のケアマネジャーさんが参加されました。
「昔取った杵柄」で一生懸命説明しましたが、わかりやすかったでしょうか。
2011.9.3 台風、遅っ!
このたびの台風12号で被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

今日は、三重県社会福祉士会の成年後見人養成研修、全5回中の第2回目。
でも・・・台風12号が・・・
講師のうち、お医者さんは熊野の病院に出張してみえて、台風の中とてもJR紀勢線で帰ってくることはむり、ということで早々に「精神医学」の講義日程は変更しました。
なんとか、午後からならば台風が行きすぎてくれるのでは・・・
昨日のうちから受講生全員に電話し、「研修開始は午後」、「正午に暴風警報ならば中止」、「ホームページを見ること」と連絡しました。
ところが、夜中に何度かテレビの台風情報を見ても、台風は止まったまま。全然動いていない!
暴風警報は、発令されっぱなしです。
受講生の皆さんは、県下全域から来ます。
みなさん福祉現場で働いている人ですから、災害がおこれば自分の地域の人やサービス利用者を守らなければなりません。
ここは安全第一、本日の研修は中止にしました。
プログラム消化のために、研修日程を1日追加しなければなりません。講師の都合を調整して、12月10日に追加研修することにしました。
それにしても、ホームページで「研修中止」の連絡をして、メールで講師日程を調整して、便利な世の中になったものですね。

翌日、台風が山陰沖に抜けた後も降り続く雨、強い風。
次々に明らかになる被害状況・・・身近に起きる災害に言葉もありません。被害に遭われた方にこころからお見舞い申し上げます。
2011.8.29 女性の面会は嬉しい!?
成年後見人
後見人をお受けしている方を老健に訪問しました。
ナースステーションで面会を申し出ると、いつもは廊下の面会用スペースまで出て来てくれるのですが、今日は出てきません。
ケアスタッフさんが、「○○さん、お部屋まで来てほしい、って言ってます、入っていってください」とのこと。
お部屋まで行くと、ベッドに横になって薄眼をあけています。「○○さん、眠いの?もうすぐお昼なのに」
「うん・・・なんか、えらい・・・」
少しベッドサイドで話をしていて、「ちょっと歩こうか、寝てばっかりでは足が弱るから」と誘うと、ゆっくり起き上がってきました。
デイルームのソファで家族のことなどお話しました。ソファなので、立ち上がるのがちょっと大変、手を貸すと私につかまって「よっこらしょ」と立ち上がり、まだ自分の手を差し出しています。
どうも、私に手をつないでほしいようなので、手をつないでそのままナースステーションまで歩きました。
見送りありがとうと言うと、嬉しそうにずっと手を振ってみえました。
2011.8.27 家族を待つ
ケアハウス、グリーンライフ英水苑の夏祭りに行きました。
今日は、入居者の家族も招待されて、ホールに集まり、職員、入居者ともどもみんなで楽しみます。
みたらし、焼きそば、、いなり寿司、フランクに焼き鳥、かき氷もあります。ビールも少々ならOK。
四日市諏訪太鼓の翔の演奏や、入居者のクラブ活動の大正箏の発表もありました。
いつも気難しい顔をしている男性入居者も、今日ばかりはうれしそう、笑顔がこぼれます。
家族の到着が遅い、と気をもむ女性は、駐車場から孫、ひ孫の顔が見えると「ここ、ここ!」と大喜び。家族に囲まれる喜びは何にも勝ります。
会場を見まわし、家族が来ていない女性の隣りに行き、声をかけました。「○○さん、くじ引きは何が当りましたか?」
キティちゃんのぬいぐるみが当たった、と見せてくれて、「藤井さん、私の名前覚えていてくれてありがとう。声をかけてくれて、とてもうれしかった」、と近寄ってきて私の耳元でおっしゃいました。
楽しい夏祭りでした。
2011.8.20~21 独立型社会福祉士
日本社会福祉士会の「独立型社会福祉士養成研修」に参加しました。
独立型社会福祉士とは、組織に属さずに、地域で独立して、社会福祉士としての活動を「業」とするひとです。
これまで日本では、福祉の相談は、行政か行政から委託を受けた機関か、民生委員さんが「タダ」で行うものでした。
独立型社会福祉士の活動のひとつは、福祉の相談を、お金を頂いて専門的に行う、というものです。
全国ではすでに多くの社会福祉士が地域で独立して活動していますが、「個人の相談で報酬をいただく」だけで生計を立てている人はほとんどいません。
多くは「成年後見人の報酬」か「独立ケアマネの介護報酬」か「行政から委託された相談支援事業の委託料」で経営しています。
私自身も、相談を受けた方(ほとんどは、生活困窮のかた)から相談料をいただくことは、ほとんどないのです。(料金の標榜はしていますが・・・)
どうしたら、社会福祉士の専門的な相談で経営していけるようになるのでしょうか・・・
2011.8.18 リウマチ友の会
リウマチ友の会
お知り合いの人(義母の友人)から、講演会の依頼をいただきました。
三重県リウマチ友の会で、話をしてほしいとのことです。
ええーっと。お恥ずかしいですが、私はリウマチについても、友の会活動についてもあまり知らないのです。
なにしろ、ずーっと関わってきた仕事は「福祉と介護」の分野であって、「医療」や「リハビリ」はちょっと疎いものですから。
しかし!なんでもチャレンジです。私をみこんでぜひ、とお声をかけてくださったのですから、なんとか期待にお応えするのが、使命(意地?)というものでしょうか。
おはなしの内容は、「自分の人生を自らの手で切り拓く」(彼女は自己決定・自己実現といったような言葉をおっしゃいました)というようなこと。
「自分らしく生きる」ことは、わたしの生き方のモットーです。そして、「そのひとらしく生きるための支援」はすべての社会福祉士の目標です。
とにかくやってみよう、という意欲がわいてきました。

2011.8.13 チューター!?
ぱあとなあみえ運営委員会とチューター打ち合わせ会
午前中はぱあとなあみえの運営委員会、午後は成年後見人養成研修のスタッフ打ち合わせ会をしました。
お盆に入った猛暑の土曜日、みなさん普段はそれぞれ毎日忙しい仕事をしながら、土日にボランティアで三重県社会福祉士会の仕事をしてくださる人達ばかり。本当に頭がさがります。
場所は、津市高茶屋市民センターです。なぜそんなところで?いつも開催する三重県社会福祉士会の部屋は、土日はエアコン入らないのです!
いくらなんでも、この猛暑のなか、エアコンなしの風が抜けない南向きの「温室」では、会議はできません。
午前中の運営委員会では、最近件数が増えてきた家裁からの後見人推薦依頼にどう応えるか、議論白熱しました。
午後は、成年後見人養成研修のスタッフ(『チューター』っていってます)打ち合わせ会。受任要請に応えられるよう、社会福祉士の後見人をしっかり育てなきゃいけないね、と話し合いました。
2011.8.8 夏祭りの準備
グリーンライフ英水苑に心配ごと相談に伺いました。
まずは、体操で体をほぐします。テレビに合わせて「みんなの体操」つづいて「ラジオ体操第1」「ラジオ体操第2」をして、ていねいにじっくり体を伸ばすと、うっすらと汗をかきいい気持ち。
今日は体操の後夏祭りの準備、うちわ貼りと広告紙でくず入れをつくりました。
私は、レクリエーションボランティアではないのですが、いっしょに体や手を動かしておしゃべりをしながら、これまでの人生をうかがうのが、とても楽しい。
「戦争中は軍需工場で働き、芋粥しか食べさせてもらえなくて栄養失調だったのに、こんなに長生きして・・」と屈託なく笑うお顔が、周りのみなさんを和ませてくださいました。
ホールに集まって、おしゃべりをしながら、何かをみんなでいっしょにする、そんな活動こそがケアハウスで暮らす醍醐味ですね。

2011.8.6 いよいよ始まる
成年後見人養成研修
きょうから今年の養成研修が始まりました。
三重県社会福祉士会の権利擁護センター「ぱあとなあみえ」の仕事をしていますが、そのなかでも、この「成年後見人養成研修」は一番のビッグイベント。
主担当の私は、募集要項作りから始まって、弁護士や法律の教授、精神科の医師や家裁の調査官等外部講師の依頼をし、社会福祉士の演習リーダーを依頼したり、教材を準備したりてんやわんやで段取りしてやっと今日の開講にこぎつけました。
今年はどんな方が参加しているのかな、とドキドキです。
8月から12月まで、毎月の集合研修と、ハードな事前課題があります。
社会福祉士の専門職後見人への期待が高まる中、家庭裁判所からの要請は増えるいっぽうなので、なんとかひとりでも多くの人材を養成したいと思います。
今年の受講生は21人。
民法関係のレポート1か月に3題、というハードな課題をこなし、演習で実務を学び、12月には全員名簿登録をしてもらえるといいな、と思います。
2011.7.25 大雨のち青空のち雷
成年後見のしごと 、定期訪問
今日は、被後見人さまを訪問する日。
あさから雲行き怪しく、事務所を出ようとすると前も見えないほどの大雨。
行先は市内西部の水沢と小山田・・・鈴鹿山系御在所岳の麓です。
無理をすると危ないな、と思いつつ雨が小降りになるのを待つこと30分
ちょっと雨足が弱まったすきをみて、いざ出発
ところが、小生町から四郷高校あたりで前も見えないほどの大雨・・・徐行しながら笹川通りへ
そして高花平にくると、雨が止み、西山町に行くとなんと青空、道路が乾いている!
四日市は広いな、山麓は気持ちいいな、と思いながら、被後見人さまに面会しました。
今日は、気分が良さそうで話しかけに反応してくれました。
そして、帰り道、今度は稲妻、雷、大雨。
やっぱ、四日市市内といっても、天気予報も地区割りが必要かもしれませんね。
仕事で外に出る機会の多い福祉職の皆さま、どうか安全運転、気をつけてね
2011.7.15 九社連研究大会
九州社会福祉協議会連合会の老人福祉施設協議会研究大会がありました。
私は、「軽費老人ホーム・ケアハウス」部会の助言講師をしました。
7つの施設の職員さんや施設長様が実践報告されたあと、ひとつひとつにコメントをして最後に全体のまとめを1時間くらい講義しました。
現場の職員さんは、日々の業務をしながら研究発表の準備をします。目の前のお年寄りは「待った」がききません。発表資料を作っているから忙しい、は理由になりません。
そんななかすばらしい発表された方々に本当に頭が下がります。
「サービス付き高専賃」が厚労省から提言されて、軽費・ケアは死活問題です。
ぜひ、すばらしい取り組みをアッピールして、「選ばれる施設」になってください。
2011.7.8 震災ボランティア報告会
震災支援ボランティアの報告会をしました
津市の地域包括支援センターや病院や施設で働く社会福祉士が、月1回集う勉強会にお招きいただき、お話をする機会をいただきました。
会場の高茶屋市民センターは、新しくてきれいで涼しいところ。
発表者は全部で3人、陸前高田・大船渡に行ったWさん、大槌町の障害者施設「四季の里」に派遣されたIさん、そして最後に私が大槌町の地域包括支援センターでの活動を話しました。
現地の状況の悲惨さ・・・3ヶ月たっても海辺のがれきの山はそのまま、いまだに棒をつついて遺体捜索をつづけている。やっとがれきを取り除いた市街地は、土埃の舞う焼け野原のようにのっぺらで何もない・・・報道は目新しいことしかしないけれど、もっともっと「変わっていない」ことを報道してほしい。
また、全国各地からボランティアが来てくれるのはありがたいけれど、「タダ」で介護や建設作業をしてくれるので、現地のホームヘルパーや土木作業の職を奪っている、という「被災地のいま」の報告もありました。
もっと目を向けて、もっと支援を、もっと続けて、いかなければいけないという思いを新たにしました。
2011.7.7 心配ごと?相談
心配ごと相談
四日市ユートピアハウスで心配ごと相談をしました。
あらかじめ予約をいただいていた相談が終わって、ちょっと時間が空いた時、たまたま廊下を通りかかった男性を呼び止め、「ちょっとお話してくださいませんか?」とお声をかけました。
その80代男性は、おやつのモナカをほうばりながら歩いていたので、ビックリして「ええー!わしはなんにも心配ごとないわー」とおっしゃいます。
「改まって話すの苦手やしー」・・・モグモグ・・・
いえいえ、改まって相談するだけが目的ではないのです。
私は、人生の先輩の自叙伝を聴くのがすきなのです。
戦中戦後の日本を支えてきた人のお話は、ごくふつうの人生でもすごく重みがあります。
ありがとうございました。
2011.7.6 福祉・介護の職員研修
福祉・介護の職員研修
北海道ブロック軽費老人ホーム協議会の増川様から久しぶりにお電話をいただきました。
昨年9月に札幌で研修会の講演をさせてもらったのですが、今年も9月に研修会をするので、「昨年の続きを」話してほしい、とのご依頼です。
続きと言っても・・・
私は研究者ではないから、あたらしいテーマがあるわけではありません。
少しためらっていると、「この1年間に、心配ごと相談とか新しいことを始めたでしょ、それを話して」とのこと。
北海道ブロックの施設長様にも、心配ごと相談を始めるときに「推薦書」をいただいたのでした。
そういうことならば、ご恩がえしの意味でも、なんらかのご報告をしなければなりませんね、
大変、ありがたく光栄なことです。ありがとうございます。
2011.6.18~22 震災ボランティア
震災支援ボランティア (ニュースNo.12の16ページに私のレポートがあります)
岩手県大槌町の地域包括支援センターに震災支援ボランティアに行きました。
大槌町は、人口 15,000人の風光明美な漁村。
ひょっこりひょうたん島のモデルとなった、蓬莱島や井上ひさしの小説「吉里吉里人」のイメージといわれる吉里吉里地区があります。
街は、津波で壊滅状態、役場も学校も病院もスーパーも流されてしまいました。
災害対策会議をしていた町長以下多くの職員も流されてしまいました。
人口の1割以上が亡くなり、4割以上の人が家を失いました。
実際に被災地を目の前にすると、その悲惨さに言葉もありません。
私は日本社会福祉士会からのボランティアとして、地域包括支援センターのお手伝いをしました。
業務は、仮設住宅に入居した高齢者の台帳を作ること、介護予防基本チェックリストの聞き取りをすること。一人暮らし高齢者の買い物同行や生活支援をすること。
一人暮らしのKさんは、「忙しいのに、わるいね、ありがとうありがとう」と何度も言われ、 別れ際には「あんたさんも、体に気をつけて」とおっしゃいました。
こんなときでも相手のことを気遣う東北人のやさしさに、涙がでました。
一日もはやく元の生活を取り戻され、元気に長生きされることをお祈りします。
2011.6.13 体もこころもほぐしましょう
心配ごと相談
ケアハウス、グリーンライフ英水苑で心配ごと相談会を開きました。
みなさんと一緒にホールで体操をして、体がほぐれたところで、「ちょっとおしゃべりしましょう」 と気楽にはじめました。 施設長さんもホールに残っていただき、あちこちでおしゃべりが始まりました。
「心配ごとがあれば、相談室にきてください」と言ってもなかなかきてはくれません。
それで、体操のあと、ホールでくつろいでいる人たちに、「こんにちわ、体がほぐれて気持ちいいですね」と話しかけると、すんなりと会話がはずみます。
そんな中、ちょっと別室で・・・という個人相談もありました。
なんだかもじもじしている人をみて、あ、この人はホールでのおしゃべりでは、ちょっと・・・なのかな、という素振りを見つけるのが、「腕」です。
2011.6.11 ぱあとなあみえ運営委員会
三重県社会福祉士会の権利擁護センターぱあとなあみえ運営委員会に出席しました。
今日は運営委員長がほかの会議のため不在。
私は今年度から副委員長になったため、代役を努めなければなりません。
しかし・・・今回は家庭裁判所からの後見人推薦依頼が5件もあり、その説明をしなければならないし、先日の「成年後見人養成研修」会議の復命もしなければならないし、受任者支援についての新提案もしなければならない・・・
つまり、司会をしつつ報告やら説明やら提案やら、そんなに一人で全部仕切ってしまったら、自分はえらいし、聞いてるほうは飽きる。
と思っていたら、もう一人の副委員長が司会をしてくれました。
盛りだくさんの議題は、予定通りにすすみました。
2011.6.9 心配ごと相談
心配ごと相談
ユートピアケアハウスで心配ごと相談をしました。
杖をつかって、ひとりで廊下を一生懸命歩く練習をしている男性とお話がしたくて、いっぷくしている横にお邪魔しました。
数年前に脳出血で倒れてから、病院や老健で入院生活を送ってきたとのこと。
自分でできることは、時間がかかっても自分でやりたい。車いすは安全だけれども、自分の足でちょっとでも長く歩きたい。目標は、近くのコンビニまで、自分で行けるようになること。
病院や老健では、「危ないから」と一人でエレベーターに乗ることも許されなかった、とのこと。
施設にとっては、入所者にけがをさせては大変、と、安全第一に考えがちです。
ケアハウスに来てからは、自分のペースで自由に過ごせるから、とてもいい、って笑顔でおっしゃいました。
また、介護度が上がるともっとデイケアのリハビリ回数が増やせていいけれど、介護度が上がるとケアハウスからは出なければならなくなる、と介護保険と老人福祉法とのはざまでの悩みもおっしゃっていました。
自立支援、尊厳、介護保険制度・・・少しのおしゃべりの中から、たくさんのことを教えて頂きました。
2011.6.7 若いもんだけに任せておけない 
日本社会福祉士会の震災支援ボランティア
今日は、津の三重県社会福祉士会事務局での仕事。
日本社会福祉福祉士会に事務用件で電話していたとき。
私、「わたし、震災支援ボランティアの派遣登録しているんだけど・・・どうなってる?」
担当者、「藤井さん、ホントにいいんですか?」???なにが???
相談援助の経験?任せてください!30年ほど。
トシ?ちょっといってます、50代ですけど、なにか?
体力?コレステロールやや高いですけど、大丈夫。
今回の震災にたいしては長期的継続的な支援が必要です。
ボランティアを、若くて体力のある人だけの特権にしてはおけません。
18日から22日まで、岩手県大槌町の地域包括支援センターに行くことになりました。
2011.6.4
京都大会に行く
日本社会福祉士会の全国大会in京都に参加しました。
社会福祉士会で仕事をしているのに、全国大会に行くのはこれが初めてです。
四日市から京都行のバスが出ていて、片道1時間45分、料金は往復で4000円です。なんとお手軽に京都までいけること。
でも、やっぱり京都に行くっていうのは、わくわくするものです。
大会参加が目的なので、ゆっくり散策する時間はありませんでしたが、要法寺というお寺に立ち寄り、ネットで調べた人気のお蕎麦屋さんで生ゆば入りの茶そばを食べ、会場の「みやこめっせ」に行きました。
社会福祉士が被災地で支援活動している報告を聴き、私もすでにエントリーしているのですが、早く順番がまわってこないかなーと、じりじりしました。
2011.6.2
介護・福祉の職員研修
7月の九州社会福祉施設連絡会研修のレジュメを送りました。
6月3日が締め切りなので、ぎりぎりです。(いつものことながら、お尻に火がつかないとできない・・・)
高齢者施設の職員さんが、日ごろの業務のなかで実践していることを研究発表し、私はそれにコメントをして、まとめの講義をする、という企画です。
施設の職員さんの多忙さ、といったら・・・人間相手のしごとは目の前のお年寄りに「待った」がききません。
多忙をきわめる日常業務のなかで、研究発表をするのは並大抵のことではありません。
私が担当する「軽費・ケアハウス部会」では、7名の方が発表されるとのこと、すごいことだと思います。
私のコメント・講義も、みなさんの明日へのヒントになれば、と思ってがんばります。
2011.5.30
成年後見人
5月の定期訪問をしました。
台風一過で、すごい風。
道中、土砂崩れで片側1車線が完全に土砂にふさがれているところもあり、ビックリ。
四日市の南西部、鈴鹿山麓にある病院は近づくにつれて山が迫り、新緑がまぶしい。台風の風雨に洗われて、空気がきれい。一帯に広がるお茶畑の緑が鮮やかです。この風景が私にとっては訪問の楽しみのひとつです。
被後見人さまは、車いすに乗ってデイルームに一人でいました。「こんにちわ」と言うと、手をあげて応じてくれます。「外をみましょうか」と、車いすを動かそうとすると、気が向かないようで、自分でストッパーをかけてしまいました。
自分の世界に入り込んでいる、被後見人様との関係の取り方が難しいです。
でも単に、入院費の支払い(財産管理)と介護や医療の手続き(身上監護)だけでは、社会福祉士が成年後見人をしている意味がない、と思っています。
なんとか、心の交流をもちたい・・・
2011.5.28
ヘルパー養成研修
ホームヘルパー養成研修の講師をしました。
今回は24人の参加。6人×4グループで、ちょうどよい規模です。
受講生のなかに、フィリピンの方が2名いました。日本語はわかるし話せますが、読み書きはひらがな、カタカナしかできません。
私の担当する科目は「高齢者保健福祉の制度とサービス」
介護保険制度や成年後見も含まれます。
漢字を使わずに説明することは、不可能・・・すずらん福祉会の担当の方が、パワーポイントデータをワードに落とし込んで、「ふりがな」をつけた用語集を作ってくれました。
受講生の方は、用語集をみながら、グループワークの中で、メンバーに聞きながら一生懸命勉強していました。
その熱意とやさしさ、きっとすばらしいヘルパーさんになれると思います。
2011.5.22
業務外の私事です。
一昨日、同居していた義父が亡くなり、本日葬儀をだしました。
看取りから、死亡届、通夜、告別式と、めまぐるしくことが運んでいきました。
「喪主の妻」という立場の私にとっては、忙しいながらも感情的にはやや客観的にみることができ、成年後見業務や行政書士業務の参考となる事柄も多く、不謹慎ながら勉強させてもらいました。
通夜の席で、夫が挨拶したのは、「92歳の父の人生は、戦争に2度も行き苦労の連続でしたが、戦後の日本を築いてきたのは父世代だと、誇りに思います」
2011.5.19
心配ごと相談
ケアハウス、グリーンライフ英水苑で心配ごと相談の打ち合わせをしました。
水谷施設長さま、北野相談員様とも、入居者の満足度を高めるためにどうすればいいか、一生懸命です。
昨年度の実績を報告してこれからの方法を話し合いました。
10年前オープンした当時から比べて、入居者も家族も、社会全体も変わってきているので、相談にあたる職員や私も含めて、自分たちの姿勢も変えなければならない、と共通認識を確認しました。
今後も、毎月第3月曜日に定期的に心配ごと相談会を実施します。
これからは、相談室で待っているのではなく、健康体操のあとおしゃべりに引き続き、相談に来やすい雰囲気をつくります。
2011.5.12
心配ごと相談
四日市ユートピアハウスで心配ごと相談をしました。
ケアハウスに住んでいる高齢者は、介護の施設とはちがった特有の心配ごとがあります。
多くの方は、一人暮らしになって不安だから、入居される場合が多い。
自宅はそのまま、空家にしてあることが多く、その管理や処分をどうしようか、というご相談がとても多いのです。
また、離れて暮らす子供や自分の兄弟に財産を譲る方法のご相談も多いのが特徴です。
2011.5.2
福祉・介護の職員研修
GWは、中国にいる娘を訪ねて杭州(上海の近く。西湖が美しい)に行きました。
ホテルで朝食中、国際電話(携帯電話ワールドウイング)がかかってきました。
7月の講演依頼をいただきました。通話代高いのに、申し訳ありません。
九州地区の社会福祉施設協議会の大会とのこと、ありがとうございます。
2011.4.28
福祉・介護の職員研修
三重県社会福祉士会でぱあとなあ(成年後見のコーディネート)の業務をしている最中に、恩師の増田雅暢教授から電話がかかってきました。
増田先生は、厚労省からの出向されて、上智大学総合人間科学部社会福祉学科の教授をされていましたが、現在は日本政策金融公庫にみえます。
私は、上智大学の大学院で先生に指導していただきました。
私の研究テーマ「高齢者の住まいとしての施設のあり方」について研究を進めるにあたって、増田先生のご紹介で全軽協(全国軽費老人ホーム協議会)の実態調査をさせていただき、それをもとに修士論文をまとめました。
卒業後もそのご縁で、全軽協の総会や、北海道ブロック、東海北陸ブロック、愛知県支部で講演をする機会をいただいています。
今回は、増田先生から「九州ブロックでの講演をしないか」というお話でした。本当にありがたいことです。
2011.4.27
福祉・介護の職員研修
全軽協、東海北陸ブロック大会のご縁で、豊橋の「さわらび会」の軽費老人ホーム「若菜荘」施設長、武田和敏様からご依頼をいただき、愛知県老人福祉施設協議会(老施協)の軽費・ケアハウス研修の講師をしました

会場の名古屋市丸の内の愛知県社会福祉会館の研修室は、クラシックな感じの階段教室。
50名ほどの参加者でしたが、会場のみなさんを見回そうとすると、上のほうまで見上げなければなりません。そのまた上には、映写室があって照明係の方がスクリーンの明かりをつけたり消したりしてくれます。

私の話は、上智大学院で調査研究をして明らかになったことから、現場への「エール」です
• 「軽費老人ホーム・ケアハウス」は高齢者のニーズにかなった素晴らしい「すまい」
• 低所得の方から中所得の方まで、元気なときから要介護になっても。
• 入居者はとても満足度が高い。
• その職員さんは、少ない人数で多様なニーズの入居者の支援にあたって大変だけれど、それが醍醐味
このようなことを、調査結果のデータ、グラフや入居者の生の声を紹介しながらお話しました
参加してくださったみなさんは、日々の業務で行っていることの「再確認」「意義づけ」が出来た、という感想をいただき、
• 「これでいいんだ!」
と、元気づけられたというお声をいただきました。
2011.4.25
成年後見
今月の定期訪問に伺いました。
先に、家で暮らす奥様を訪問し事務的な連絡をして、それからご本人の入院する病院へ。
ベッドに横になってみえましたが、声をかけると応じてくれました。病室の窓から見える景色が、先月の桜から藤に変わり、新緑がとても美しい。
背中をさすりながら小声で童謡を歌うと、じっと聞いていらっしゃいました。
次にもう一人の被後見人様の入所する施設へ。
この方は意思疎通ができます。GWに家に帰りたい、というご希望があり、ご家族にお伝えすることを約束しました。
2011.4.18
スーパーバイザー
病院のMSWをしている後輩の社会福祉士から、相談がありました。
患者さんの病状が重篤で、意識がない状態だそうです。
一人暮らしなので、銀行からお金を下ろせない。病院としては入院費用の支払いが心配なわけです。
市外に住むご姉弟が関わってくれそうだとのこと、ご姉弟のなかで一番動けそうな方に、後見人になってもらい、お金の管理をしてもらうのが一番いいのではないか、とアドバイスしました。
また、成年後見人の申立手続きは、後見人になれそうな姉か弟が家庭裁判所に申立てるのが自然ですが、書類の作成方法については家庭裁判所のほか、社会福祉協議会や地域包括支援センターで教えてくれます。
申立人がご自分で書類を作ることが難しい時は、私の事務所にご相談ください。書類の作成を代行させていただきます(有償)。
2011.4.14
心配ごと相談
ケアハウスで心配ごと相談をしました。
相談日を月曜日から木曜日に変更したので、全館放送でお知らせしてもらいました。
「ただいまから心配ごと相談をはじめます」とアナウンスが入ると、予約して待ってもらっていた方も含めて3名の方がいらっしゃいました。
相談内容は空家になっている自宅に関することが多く、これからの高齢社会は「一人暮らし」「高い持ち家率」がキーワードとなりそうです。
2011.4.11
成年後見
家庭裁判所に、第1回目の 「後見事務報告書」 を提出しました。
「審判書」が届いてから1カ月以内に、財産目録や収支計算書を作成して報告することが、成年後見を受任してから最初にする仕事です。
「報告書」とともに、通帳や年金証書のコピーを添付書類としてまとめて簡易書留で送ったら、ホッとするともに「さあ、これから」っていう新たな気持ちになりました。
2011.4.6
成年後見
新しく後見人として受任した方の奥様に会いに行きました。
今回の後見は奥様と私の2人で後見をします。家庭裁判所からは役割分担を決められていませんが、どのような事務をどちらが行うか、打ち合わせをしておく必要があります。
奥様は、これまで通りご本人と関わりたいと思ってみえますが、書類の作成はちょっと苦手と言われます。
話し合いの上私の役割は、月1回の面会による本人様の状況確認と書類の作成とということにしました。
2011.3.30
成年後見
後見人をお引き受けしている方に会いにいきまいした。
きょうは、新しく受任した方が入院している病院のソーシャルワーカーにご挨拶を兼ねて、 状況を説明しました。やはり、支払いのことで心配をかけないことが大切なので、その点をしっかりと打ち合わせしました。
ご本人さんにも面会しまいた。私のことを分かってくれたかどうかわかりません(多分、わからない)けれど、これから毎月訪問するうち、自分のことを心配して見舞ってくれる人だ、くらいのことはきっとわかってくれるでしょう,
2011.3.28
心配ごと相談
ケアハウスで心配ごと相談をしました。
今日は、相談会の前に一緒に体操をして、おしゃべりをしました。
みなさん、被災地のニュースに心を痛め、いまの自分たちの暮らし「3度のご飯がいただける」「お風呂に入れる」「暖かい部屋で眠れる」ということに、改めて感謝してみえました。
被災地から離れているところでは、なにかしたくても義援金くらいしか力になれません。
でも、被災地のご苦労に思いを寄せ、当たり前の暮らしに感謝して無駄のない生き方をすることも大切な支援のひとつだと思います。
高齢者のみなさんは、本当に自分のことのように心配しています。「届け!思い!」

2011.3.22
スーパーバイザー
社会福祉士の後輩から、相談がありました。
彼女は病院の医療ソーシャルワーカー です。市役所で事務のアルバイトをしていたとき私の職場にいたのですが、「社会福祉士の試験に合格した!」 ということを職場で知り、飛び上がって一緒に喜んだものです。
さっそく、社会福祉士会に入会することを勧め、その後医療ソーシャルワーカーの仕事に就きました。
今日は、一人暮らしで入院された高齢者の後見のことでした。
病院へのお金の支払いや退院後の転院先、施設入所手続きなど、一人暮らし高齢者の支援ニーズはますます増えてきます。
(80代、男性)

2011.3.19
成年後見
三重県社会福祉士会の「権利擁護センターぱあとなあみえ」の運営委員会を行いました。
県内の家庭裁判所に成年後見の申立をした人のうち、「社会福祉士に後見人をしてほしい」という申し出をされた人は、家裁から三重県社会福祉士会に依頼がきます。
「ぱあとなあみえ」では、成年後見人養成研修を修了して、後見人名簿登録をした会員のなかから、それぞれのケースに応じて最もふさわしい人を家庭裁判所に推薦します。
月1回の運営委員会で、誰を推薦するかを協議します。
6人の推薦依頼があって、推薦者を決めるために熱心に協議をしました。
2011.3.19
成年後見(スーパーバイズ)
三重県社会福祉士会で成年後見人を受任している人の「事例検討会」をしました。
成年後見の仕事はひとりで相手の方を支えなければならないので、ある意味孤独です。
よくいえば自主独立したしごと、ともすると独善的なしごと。自分で自分を律していかないと危険を伴います。
社会福祉士会の権利擁護センター「ぱあとなあ」は、お互いの活動を報告しながら、自分のやり方を見直したり軌道修正するために、とても有効です。
2011.3.16
成年後見
家庭裁判所から成年後見人の「審判書」が届きました。
私にとってはお二人目の後見受任です。信頼に応えられるよう、しっかりがんばりたいと思います。
2011.3.15
一人暮らしのお困りごと解決
市役所の友人から、市民からの相談の依頼がきました。
家族のいない高齢者が入院する際の、手続きや支払い事務の代行についてです。
これからは、行政の相談や既存の福祉制度だけでは対応できない、こういった相談が増えてくると思います。
社会福祉士として、また行政書士として、誠意をもって出来るだけのことをさせていただきます。
(70代、女性)
【ブログ】こんなことしています

2011.3.14
ケアハウス の心配ごと相談に行きました。地震のニュースにふれ、被災地からは離れてはいるものの、高齢者の方々にとって、被災地の状況は第二次大戦の空襲後を思い出させるようで、ことのほか心を痛めていらっしゃいました。
ご相談自体は、社会福祉協議会の権利擁護事業を利用できるようになって、安心した。という方や、親族のために、公証人役場で遺言を書きたい、という方、などきちんと制度がゆきわたっているな、と感じました。
(80代、女性)

2011.2.28
上智の大学院時代の同級生から相談の電話がきました。
彼女はスクールソーシャルワーカーです。
彼女が関わっているケースについて、生活保護をうけることについての意見がほしい、ということでした。
制度を知る者にとっては 「生活保護はどんな状況ならば受けられるか」 ということは、ある意味簡単なことです。
でも、ソーシャルワーカーの仕事は 「どうしたら、生活保護をうけなくても (決して権利を奪うということではなく) 安心して暮らせるように、その人の社会関係を整えるか」 ということかな、と思うのです。
そのほうが、よっぽど手間がかかるのですが。
久しぶりに、イマドキ世相談義に花が咲きました。同級生はいいものですね。
(40代、女性)

2011.2.28
被後見人さまが入所している老人保健施設のソーシャルワーカーさんから、相談をいただきました。
一人暮らしの女性が、入院中の病院から老健に移ってこられるとのこと。
契約や金銭管理のことでご相談でした。 まだ自分の施設のケースではないのに、入所に向けて調整するなんて、すごいです。
遠方に姪御さんが、近くに親しい知人がいる、とのこと。第三者の任意後見や代理委任は、どうしても親族や知人が関わってくれないときの、最後の手段かもしれませんね。
割り切ってお金でプロに頼むことは、ある意味簡単ですが、できる限り、ご本人がこれまで築いてきた人間関係を継続させるにはどうしたらいいか、それを考えるのがソーシャルワーカーの醍醐味だと思います。
(20代、男性)

2011.2.28
成年被後見人さまの市県民税の申告に行きました。
最初に施設に入所しているご本人に面会し、このように申告してくるよ。と説明しました。
じーっと耳を傾けてくれて、「おねがいします」と、握手をしてくれました。
次に申告の会場に行って、待つこと1時間・・・あらかじめ記入してあった申告書をすんなりと受理されました。
年金、介護保険、健康保険、扶養家族の状況・・・いろいろな書類を揃えて順番に貼ったのに・・・「申告書どおりですね、ハイいいです」って・・・あれれ

2011.2.26
ぱあとなあみえ(三重県社会福祉士会 成年後見 権利擁護センター) の運営委員会がありました。
家庭裁判所からの「成年後見人推薦依頼」がきたケースについて、社会福祉士会から誰を推薦するか、決める会議です。
本日の4人の依頼がありました。そのうち、私が申し立てのお手伝いをした人の後見人に推薦されました。
改めて身の引きしまる思いです。

2011.2.22
東海北陸ブロック 軽費老人ホーム協議会 会長の武田和敏様 (豊橋市 社会福祉法人 さわらび会、軽費老人ホーム 若菜荘施設長) 様から、愛知県での4月研修会の講演ご依頼をいただきました。
一昨年、全国軽費老人ホーム協議会様の委託で調査を実施し、上智大学院で研究したことを総会で発表させていただき、それがご縁で、北海道、東海北陸、そして愛知県での研修会にお招きいただく機会をいただいたこと、本当に光栄に思います。ありがとうございます。
現場の施設長様や職員様に調査結果や入居者の声をお届けすることが、私の任務と思っています。
精一杯、努めさせていただきます。
(全国軽費老人ホーム協議会 東海北陸ブロック会長 武田様)

2011.2.22
上智大学院時代の後輩から、私のホームページを見た、とメールをいただきました。ありがとうございます。
彼は、関東の病院ソーシャルワーカー(MSW)です。
ホームページを作成していて一番励みになるのは、見ていただいた方からのご意見や感想です。

以下、メール内容(抜粋)
『 藤井さんの人柄がよく伝わるホームページですね!!まだ全部ちゃんと
読んだわけではありませんが、施設選びのページはたいへん参考になり
ました。ちょっと拝借して、仕事の時に思い出させてもらいます(’’)
 四日市にはなかなか行けませんが、藤井さんの素敵なお仕事で、沢山の
人が幸せになることを祈っています。また、ちょくちょくホームページを見させ
て頂きますね(本当に勉強になるので)!!』
(20代、男性)

2011.2.21
このホームページでメールお問い合わせをいただいた方から、これからも継続して相談にのってほしい、とお申し出をいただきました。
(30代、女性)
わたしの相談がお役にたてるのであれば、大変うれしく思います。
そこで、ホームページに新たに 「わたしの顧問相談所」→こちら というメール相談を開設しました。
遠方の方、メールで継続的に相談したい方、ぜひご利用ください。

2011.2.21
ケアハウス「グリーンライフ英水苑」で月例の心配ごと相談をしました。
今日は、ちょっと相談者が少なくて残念でした。
「やさしい人に話を聞いてもらって、うれしいうれしい、ありがとう」と握手をしてくださった女性の手があたたかでした。(80代 女性)
相談会が終わってから、ケアハウス相談員様とセンター長様に3ヶ月間の実績報告をしました。
入所者様にとっては、「心配ごと相談でお悩みがすぐ解決する、と期待していたけれど、そんなわけでもない」と期待外れ感があり、相談者が少なくなっている、とご指摘をいただきました。
たしかに、すぐに解決する問題ならば、施設の相談員様で対応されているはずです。
即解決にいたらなくても、外部の人が聞いてくれる、という窓口があることが施設のクオリティアップにつながると信じています。

2011.2.14
ケアハウス「四日市ユートピアハウス」で月例の「心配ごと相談会」をしました。
昨秋から月1回定期的に開催しているので、継続相談の方とか、予約していただいて相談を待ってくださる方もいて、定着してきたのかな、とうれしく思います。
今日は、ご相談者に社会福祉協議会の「地域福祉権利擁護事業(日常生活自立支援事業)」のご紹介をしました。
福祉サービスの契約や日常の金銭管理を支援してくれるサービスです。
私はついつい、担当のケアマネジャーがすべきことなのに、「こんなサービスがあるから、私から頼んでみましょうか?」と言ってしまいがち。反省です。

2011.2.9
家庭裁判所に成年後見の申立て同行しました。
最初に申立人向けの25分間のDVDを みて、後見人の心得を学びます。
それから面接員のききとりです。申立て人だけしか面接室に入れないので、室外で待っていました。
申立て人の意思確認をしたのち、後見人候補者として私の入室が許されました。実際には私は後見人候補者ではなく、家裁から社会福祉士会に推薦依頼がくれば、権利擁護センター「ぱあとなあ」で協議して適任者を選ぶという段取りになります。
1時間半くらいの聞き取りののち、無事に申立書が受理されました。
ご高齢の申立人にとっては、きついことだったと思います。もう少し使いやすい制度になればいいのに、と思いました。
「あー、疲れた。成年後見って大変なんやなあ・・・とても自分ひとりではできやんわ・・・」
(80代 女性)

2011.2.7
障害者手帳取得の報告をするために、ご本人の入所する老人保健施設に行きました。
ワーカーさんに手帳を見てもらい、今後外来受診をするときには、医療費助成が受けられることを伝えました。
ご本人に面会し、「外来受診の時の自己負担分がかえってくるから、安心して治療できるよ、」と言うと「目の手術が受けられるかなあ」、と嬉しそうでした。(76歳、男性)
その足で、ご家族のいる自宅を訪問し手帳のことをお伝えしました。
そして、ご家族のもとに届いていた、税金の申告用紙をお預かりしてきました。税金の申告もマニュアル首っ引きでがんばらなければなりません。

2011.2.3
四日市市保健予防課から、障害者手帳を申請した被後見人さまの手帳ができた、と連絡をいただいたので、受け取りに行きました。
程度は「1級」でした。これで、医療費助成がうけられます。
ご本人は老人保健施設に入所中なので、今のところは医療は施設内で包括的に提供され、医療費助成の対象にはなりません。
しかし、特養に入所待機しているので、もし特養に入所すれば、医療費は基本的には外来受診になります。そうなれば、手帳1級の医療費助成がありがたいのです。
おせっかい?先回りしすぎ?
いえいえ、これこそ、「社会福祉士の成年後見人」としての本領発揮です!!手前みそですみません。

2011.1.31
成年後見の申立てをするご本人に面会にいきました。入院先の病院は山のふもとですが、心配していた雪もなく、無事にご本人に会うことができました。成年後見の説明をしましたが、分かっていただけたかどうかはわかりません。
相談室のワーカーさんや病棟の主任さんともお会いして、今後ちょくちょく病院にお伺いする旨、了解をいただきました。

2011.1.29
精神保健福祉士の国家試験を受験しました。
名古屋の「ウインク愛知」で行われた厳正な国家試験に、久しぶりの緊張感。
「なんで、いまさら?」「まだ、これ以上資格?」
友達にもいろいろ言われつつ、自分では「これが最後の資格チャレンジ」とわが身にハッパをかけて受験勉強に取り組んできました。
成年後見を受任するにあたって、精神障害者の支援についての知識を必要とする方がほとんどです。ご本人にとってよりよい支援をするために、出来るだけのことをするのが私の使命と思ってチャレンジしました。
試験問題は、とても細かい知識を問う設問が多くて閉口しましたが、自己採点は、60%くらい。
3月の発表までドキドキです。

2011.1.27
全国軽費老人ホーム協議会の東海北陸ブロック研修会が開催されました。
私は、「軽費・ケアハウスおよびその利用者の現状からみえてくるもの」というタイトルで講演させていただきました。
上智大学院で全国調査をして、修士論文にまとめたものを現場の方々にお伝えできることは、大変光栄なことです。
調査は331施設、3255人の入居者様の思いが詰まった、貴重なものです。このまま自分の研究だけにとどめておいては意味がありません。現場に返してこそ社会福祉学としての価値があるものと思います。
今日は、参加者の皆様に好評いただき、愛知や岐阜にも来てほしいとお招きをうけ、とてもうれしく思います。

2011.1.24
ケアハウス心配ごと相談に行きました。
隣りの部屋の人との関係がうまくいかないというご相談と、老いじたくのご相談がありました。
老いしたくは、仏壇と墓と位牌を、自分のなき後どうしようか、というものでした。
今のうちに自分の考えを親族に伝えておかないと、いざというときに親族が困る、とお伝えしました。近いうちに身内の方がケアハウスにいらっしゃるとのこと、そのとき相談されるそうです。

2011.1.24
成年後見申立てのための診断書を主治医に書いてもらった、とご連絡をいただいたので、訪問してお預かりしました。
診断書の内容は「後見相当」にチェックが入っていたので、このまま申立てのための手続きをすすめることにしました。
本日付けで「成年後見申立て支援サービス」の契約書を交わし、入院中のご本人に面会する日と家庭裁判所に書類を提出する日をいつにするか、決めました。
「たくさんの書類があって、とても一人ではできないですね。ちょっと気疲れしてきました」と申立てをする奥様は大変そうです。
もうちょっとです、わたしが大変な部分をお手伝いしますので、がんばりましょう。

2011.1.17
きょう、四日市は大雪でした。
ケアハウス入居者さまは、お天気が悪いと外出できないので退屈してみえます。心配ごと相談を待っているかたも多いはず。
雪にめげてはいられません、車やバスは渋滞であてにならないので、事務所からユートピアハウスまで歩いて行きました(片道30分)。
3名の相談がありました。うち1名は、前回のご相談のあと私が提案したことをやってみた、という報告でした。ご報告ありがとうございます。
次の相談は、自宅にいる奥様の財産管理を心配している男性。
奥様はある程度判断能力があるようですので、任意後見を考えてみえるようでしたが、お話を伺った結果、社協の「権利擁護事業(日常生活自立支援事業)」をおすすめしました。生活支援員さんが日常生活のお金の管理をしながらホームヘルパーのように生活の見守りもしてくれるので、安心だと思います。
「あーよかった。いい制度を教えてもらった、これで今夜から安心して寝られる」(85歳、男性)

2011.1.13
すずらん福祉会で、今年最初のホームヘルパー2級課程養成研修をしました。
今回は、受講生9名とやや小規模な研修会ですが、みなさん寒い中目標をもって一生懸命に勉強する姿に感動しました。
今日のアンケートから、受講生の声をご紹介します。

「ヘルパーの重要さや責任、たくさんの知識がいることが改めて今日わかりました。 これまで介護の仕事についていろいろ学びましたが、まだまだ知らないことがたくさんあることにすごく驚き、同時に楽しみもできました。」
(20代、男性)

「グループでの話し合いでは、若い人に教えてもらっています。すこしでも自分の力がつくようにがんばります」
(60代、女性)

「ヘルパー資格を取ることと同時に、これからの自分の人生、親の人生について、参考になることがたくさんありました。」
(30代、女性)

2011.1.4
あけましておめでとうございます。
本年最初のご相談は、施設のソーシャルワーカーさんからでした。
入所者の成年後見申立て書類を整えている最中ですが、本当にご本人にとっていま、「成年後見」が必要なのかどうか。「判断能力が不十分」、という程度の方にとって、申立てをすることのメリットデメリットは、どうなのか。
ご本人の資力から判断すると、成年後見人に支払う報酬に不安もある。社会福祉協議会の「権利擁護事業」で、金銭管理だけをお願いするほうが、費用が安くすむ。いまの状態ならばそれだけでも十分かもしれない。
いっぽう、親族のいないご本人にとって、今のうちならば本人が申立てて、成年後見(補助、保佐)人を選任しておくことができますが、、判断能力が全くなくなってからでは遅い、ともいえます。
結局は、医師の診断書にもとづく家庭裁判所の審判にゆだねるしかないわけですが、各機関の福祉関係者を巻き込みながら、さまざまな制度を活用して本人のために、いろいろと思い悩むのが、ソーシャルワーカーさんの宿命ですね、と改めて感じました。
新年早々、私のことを思い出してご相談いただき感謝します。
本年も、一緒に考えながら、「すべては当事者のために」がんばりましょう。

「ふじ介護・福祉サポートルーム」 OPEN!
「こんなことしていますーーブログ業務日誌」を開始します。
以降、項目別ページに登載していますので、ごらんください。

2010.6.19
本日、第2回目の事務所内覧会をしました。市役所のお友達が来てくださいました。
その中のお友達のお話。
お母様が一人暮らしで、朝夕食事を届け、お風呂に入れてから自分の家に帰るそうです。
お母様は、介護認定を受けることを嫌がって、娘に悪いと思いながらの生活だそうです。
この、サポートルームを紹介したいと思います。
(鈴鹿市磯山 Tさま 52歳女性)

Tさま
ぜひ、ご紹介ください。
どうしたら、お母様にとっても娘さんにとってもいいか、一緒に考えましょう。
代表

2010.6.16
ふじ介護 福祉サポート室の開設おめでとうございます。
”私のもうすぐ”も含め、四日市市の高齢者はラッキー!
でも、体に気をつけて、ぼちぼちといきましょう。
市内 川島町 Mさま(58歳女性)

M様
ありがとうございます。ようやく、本日、事務所内覧会の運びとなりました。
そうですね、自分の心身の健康が第一。ぼちぼちがんばります。
代表

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